横須賀にありながら、なかなかその存在が知られていないこちら、国立特別支援教育総合研究所。
実際は、全国から特別支援教育に関わる先生方が研修に訪れるほか、国の政策立案や施策の推進にもその研究成果が生かされているまさに特別支援教育のナショナルセンター!
でも研究所という響きから距離を感じてしまう方も多いのでは?
今回の取材では、学校教育の現場で活用できる支援教育の実践事例から私たち障害児の親が実際の生活で使えそうなアイデアまで、教員向けの泊まり込みの研修や一般向けの施設見学以外にもインターネットでも広く研究の成果を発信し、誰でも気軽に情報を得られるようになっていることを知ることができました。
ということで、一緒に研究所を覗いてみましょう!
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まずは国立特別支援教育総合研究所の概要から!
始まりは1971年、重度重複障害の教育についての専門研究機関としてスタート
1971年に重度重複障害の教育について専門的に研究する目的で国立特殊教育総合研究所として設立されたのが最初。その2年後に隣接する久里浜支援学校が設立。教育業界の中での変革として平成19年 特別支援教育の制度が始まり、それに伴い現名称に変更しています。
主な役割は4つ…
- 特別支援教育に関する実際的な研究を行い、その研究成果を国の政策立案や施策の推進、そして教育現場に還元する。
- 各都道府県で特別支援教育を牽引するリーダーを育てる。
- 特別支援教育に関する情報の収集し、それを提供し理解啓発活動を行う。
- インクルーシブ教育システム構築の実現に向けて、地域や学校が直面する課題の解決を支援する。
3棟からなる研究所、目の前に広がるのは横須賀の海!
【研究管理棟】主に研究員が活動している主となる場所。
【研修棟】全国から発達障害等に関わる先生方が研修授業に参加。宿泊施設も完備され、研修参加者の受け入れ態勢は万全!
【生活支援研究棟】車いすや視聴覚障害をお持ちのお子さんに対し、家庭の中でどういった配慮ができるかという事例を多く紹介している建物。
その他、筑波大学附属久里浜特別支援学校が隣接しています。
関連記事>>【取材File】筑波大学附属久里浜特別支援学校
全国の先生が集まり2ヵ月間泊まり込みで専門研修に参加!?その数、年間200人!
特別支援教育に関する専門研修は、各地域における指導的立場の教職員の育成を目的として各障害ごとに年3回に分けて実施。年間200人の先生方が参加しています。
開講式から始まり、大学のような講義のほか、例えばアイマスクをして外に出てみてどのような困難さがあるかを実際に体験してみるような演習、実際に学校に赴く実地研修や実際に直面している問題についてのグループ協議なども行っています。
最後に2ヵ月の集大成としてポスター発表があるのですが、そこはやっぱり現場の先生らしくイラストなどを使ってわかりやすくまとめてくださるそうです。文章ばかりになりがちな研究員の報告と違って、やはり先生らしさというのが出ているなと感心されることが多いようです。
参加される先生方の感想によると、やはり都道府県によって全然違うということに気づかれるようです。そのため、研修によって得た人とのつながりを大事にされる方がとても多いとのこと。やはり実際の特別支援教育では悩みや情報を共有できることが大きな力になるのかもしれません。
教員向け特別支援教育の研修講義をインターネット配信
障害のある児童生徒等の教育に関わる教員の資質向上を図るために、2016.06現在、105のコンテンツが公開されています。豊富な内容でわかりやすく、職場の研修でも、個人でも利用できるこちらのインターネットの研修講義。事前の登録が必要ですが一般の方も視聴できます。
公開されている講義の内容は、基礎編が45タイトル、専門編が60タイトル。(2016.01.04現在)
さて、気になるタイトルはあるでしょうか?
- インクルーシブ教育システムの構築のための特別支援教育の推進/学習指導要領と教育課程の編成及び配慮事項[基礎編04]
- 知的障害教育論/各教科等における指導の工夫[基礎編33]
- 情緒障害教育論/自閉症等の発達障害のある児童生徒の理解と指導[基礎編82]
- LD・ADHD・高機能自閉症等教育論/学校における気づきと実態把握[基礎編92]
- 特別支援教育におけるカウンセリング技法[応用編04]
- 交流及び共同学習の意義と課題[応用編06]
- 合理的配慮と基礎的環境整備[応用編013]
- 視覚障害教育/視覚障害教育における教科指導法‐国語の指導‐[応用編12]
- 言語障害教育/吃音の理解と対応[応用編62]
- 発達障害教育/発達障害のある子どもの思春期(前半・後半)[応用編82.83]
- 発達障害教育/発達障害のある子どもの通常の学級における支援[応用編87]
以上は、ほんの一例。各障害種別に細かく講義が用意されているので、実際の支援教育に携わる先生はご自身の関わっているケースについての基礎的な情報を得るには最適なツールになるかもしれません。
個人登録事前申込先(外部リンク)>>http://www.nise.go.jp/cms/news/detail.9.11177.html
学校でも提供が義務化された『合理的配慮』の実践事例をウェブで配信!
現在、教育の現場ではインクルーシブ(障害のある子もない子も一緒に学び、支えあえる)教育システムの構築が盛んに議論され、2016年4月に施行された『障害者差別解消法』によって、学校においても合理的配慮の提供が義務化されました。
こちらの『インクルーシブ教育システム構築支援データベース』のウェブサイトでは、その合理的配慮の実践事例150件ほど(2016.06現在)を公開していますが、すごい数のアクセスがあったそうです。「合理的配慮」とか「インクルーシブ教育」など、障害者に関わる用語の解説はもちろん、通常の学級や支援学級などの学校種類別・学年・障害の種類などによる事例も検索できるようになっています。全て文部科学省のモデル事業で集めたもので、今後、個人情報の扱いなどをきちんと精査した上で順次公表し、5年間で500事例を掲載する予定というお話でした。
インクルーシブ教育システム構築支援データベース(外部リンク)>>http://inclusive.nise.go.jp/
関連記事>>【取材File】障害者権利条約と障害者差別解消法
特別支援教育の教材・支援機器については使い方事例も併せてポータルサイトでご紹介!
特別支援教育教材ポータルサイト(外部リンク)>>http://kyozai.nise.go.jp/
こちらのポータルサイトでは、単に支援機器だけを載せるのではなく、実際の使い方事例も併せて紹介しているサイトで、2016.06現在は教材・支援機器 566件、実践事例 71件をご紹介。
障害種ごとに分類されているほか、特性・ニーズ、主な対象年代、動作環境(OS)等で細かく検索できるのも便利です。
例えば、「国語で使える教材にはどんなものがあるだろう?」など科目ごとにも見られるようになっていて、先生方にもご利用いただいています。
研究所公開やイベントなどで啓発にも努めています
発達障害の見え方などの疑似体験や実際に車いすに乗ってもらうなど体験型の見学のほか、障害者スポーツイベント、映画の上映会なども実施しています。2016年は11月5日(土)に開催が予定されています。
その他、世界自閉症啓発デーに協賛として参加するなど、自閉症についての啓発にも努めています
それでは、実際に研究所内を見学!
幻想的な空間!障害者のためのリラクゼーションルーム
その名も「スヌーズレンルーム」。Snoezelenとはオランダ語のスヌッフレン(くんくん匂いをかぐ)とドーズレン(ウトウトする)の2語を組み合わせた造語だそうです。1970年代にオランダで始まった障害者のためのリラクゼーション施設です。
暗い室内にはウォーターベッドがあり、光が揺れていたり、綺麗な色で照らされたガラスの透明の筒の中に泡がプクプクしていたり、アロマの香りがしたり…。障害のあるお子さんが五感を使ってリラックスできる幻想的な空間になっています。
研究所に隣接している久里浜特別支援学校の児童もこの部屋でくつろぎ、リラックスしてから授業を受けたりしているのだとか。実際に肢体不自由児のお子さんの学校などで導入されたりもしています。
匂いというのは実はとても意味があり、お子さんか匂いによって安心したり、過去を思い出したり、落ち着いたりという色々な反応があるそうです。
また本来の『スヌーズレンルーム』には静と動があるそうで、今回見学させていただいたのは静の部屋ですが、本場ヨーロッパなどでは滑り台や遊具を配した動の部屋もあるようです。
発達障害教育情報センター、ウェブの情報発信は必見!
平成20年に研究所内に開設された「発達障害教育情報センター」。発達障害に関する教育に関する教育の情報を扱っています。
学習障害やADHD、自閉症、アスペルガー症候群などはもちろん、診断の有無にかぎらず通常の学級で学習や生活・人間関係に特別な配慮が必要とするお子さんについて、今までは怠けている、あるいはしつけの問題と思われていた子どもたちに発達障害である可能性を考えて支援をしていくと良いのではないかと研究が進んできているそうです。
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そして、そのお子さん、保護者の方、先生方の役に立つような情報を提供していきたいという考えのもと、ウェブサイトが設置されています。
発達障害教育情報センター(外部リンク)>> http://icedd.nise.go.jp
webサイトで提供しているコンテンツは7つにわかれていますが、例えば「ケアレスミスが多いお子さんについての指導法」を考える際に、単にハウツーをあてはめたり、困難になっている部分だけを取り出して考えるのではなくひとりひとり特性が違うので、例えば「ケアレスミスの背景には何があるのかな」「どんなところを見てあげたらいいのかな」というところから丁寧に考えられるように掲載しているそうです。
例えば「テストの解答欄をいつも間違える」というケースについて、目の働きに原因があるのではないか、見たものを書き写す時に困難さがあるのではないかとそのつまづきの背景や要因を探りつつ指導を組み立てる方法を掲載するようして、多くの先生にそういう視点を持っていただけるように努めているとのことでした。
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特に好評の『研修コンテンツ』で2016.06現在21本公開されていますが、
- 発達障害の基礎となる部分について
- 先生から見た保護者との関わり
- 医学的側面からの自閉症の解説
- 音読が苦手(学習面)
- 授業中や座っているべき時に席を離れてしまう(行動面)
- 集団の中に入れない(社会性)
など、発達障害のある子どもによく見られる特性について、どういうポイントで据えたらよいか、どうしてそのような状態が生じているのか、どのように支援・指導すればよいかについて具体的な場面を例に解説しています。1本の長さも15~20分と短めの講義にまとめられていて、どなたでも視聴可能。また、ネット環境の整っていない場合でもご覧いただけるようにDVDの用意もあり、コピーも可能とのことです。
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発達障害のある子どもの教育的支援に活用されている教材器具や支援機器、また市販されているものの中で活用可能なものを紹介したりという具体的な情報は、私たち障害児の保護者や教育の現場にいる先生方は、こちらでたくさんのヒントが得られますね。
▲姿勢を保つ工夫もありました。この椅子に敷いてあるシートは、ただのゴムシートに見えますが、座ってみるとお尻が全然滑らず、学習中に姿勢が崩れてしまうお子さんに活用できそうです。
▲筆記に関する補助具など、身近に活用できそうなものがいっぱい
▲上から押し付けるだけで切ることができるハサミ。磁石で挟んで押さえてあるので安定しています。
▲読んでいるところがわかりやすいように、このような定規をあてる工夫も紹介されていました。これは身近なもので応用できそうです。
▲表情カードも気持ちを伝えるのに便利ですね。
以上、こちらで紹介されている教材器具や支援機器を全て買い揃えるのは大変。紹介しているものをヒントに、学校や自宅で手作りしてもらえればいいなという思いで展示されているようです。
一般の方も利用可能!特別支援教育はもちろん、関連分野の専門書が揃う図書室
所蔵は7万冊程。教育関係、特別支援教育関係、障害に関連する医療関係のほか、国内外の雑誌や点字、拡大教科書まで揃う図書館。障害を扱った映画などもあります。
拡大読書器や、カラーを白黒に、さらに白黒を反転する機械もあり、そうした方が見やすいという方のニーズにも応えられるよう環境が整えられています。他にも活字読み上げ機能なども…。
▲アップにしないと見えないかもしれませんが、こちらは点字の教科書です。見開きに日本地図が描かれています。
ホームページから誰でもオンラインで蔵書を検索できます。外部の方の利用は年間50名前後と人数的には多くはありませんが、大学院生や学校の先生のほか、障害児者の保護者の方や一般の方も利用されているようです。
基本的には平日9:00~17:00(昼休みあり)、事前に連絡をすれば利用できますので、是非ご活用ください。
先生の目線までしっかりモニター!?ICT活用実践演習室
まずは『ICT』という聞きなれない言葉について調べてみると、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略だそうで、つまり情報通信技術のことだそうです。※総務省のHP参照
小学校3、4年生の教室を想定して造られたこの部屋ではICTをどのように授業の中で活用できるかを研究・研修できます。2016年3月にできたばかりの新しい演習室で、現時点では、発達障害、肢体不自由、聴覚障害の児童に対応ができるようになっています。
▲先生が頭にウェアブルカメラを装着すると、別室の研修室でもその先生と同じ目線で授業をモニターすることができる仕組み。授業時にきちんと子どもたちへ配慮ができているかを確認することができ、その様子は記録もされます。
しかもそれだけでなく、その授業の様子は大型のディスプレイにも映し出され、文部科学省にもつなげることが可能とのこと。「先生たちは相当なプレッシャーを感じられるようです(笑)」というお話でしたが、先生方のお気持ちわかるような気がしました!
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▲手元のタブレットに入力して、送信ボタンを押すと…
▲答えが電子黒板にドーンと表示!児童がそれをどのように書いているかまでを大画面に表示して確認することができます。
ただ、電子黒板などについては機能は満載ですが、そうしたICTをどう有効に使うかについては、まだまだ課題が多いとのこと。
▲こちらは聴覚障害の方のためのスピーカーで、スピーカーが向いているライン上に座れば良く聞こえるというもの。
障害種別ごとの機器を展示が見られるiライブラリー
こちらには、障害種ごとにコーナーがあり、機器を展示してあります。
まず視覚障害だと、配慮のポイントが大きく3点あるといわれていて、
01.コントラスト(文字色や背景色を切り変えられる)
02.音声による読み上げ(最近ではSPコードという情報を読み込み、読み上げてくれる機器もある)
03.点字(点字ディスプレイ、読み上げたものを読み上げてくれる)
▲視覚障害者の使う白杖(はくじょう)ですが、持ち比べると驚く軽さ!少しでも負担を軽くしようと開発されたもの。
聴覚障害は補聴器が主になりますが、それをサポートするようなものも多くあります。
▲例えばこちらの筆談パッドは対面に同じ文字が現れるアプリ。
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知的障害に関しては、コミュニケーションに問題を抱えている方が多いということで絵カードアプリなどもありますが、最近は圧倒的にタブレットに移行しつつありますが、まだまだ特別支援教育に特化したものは多くはありません。
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運動制限のあるお子さんがスイッチで作動させられる玩具やゲーム、機器なども展示されています。
▲物を握って持つことのできない子でも、ひもを引くことで太鼓が叩ける優れもの。
▲眼球の動きだけで見たいものを選択できる機器。五本木はうまく調整できなくて、どうしてもできず…reikoは一発で!
アイデアや工夫がいっぱい!生活支援研究棟
生活支援棟では、肢体不自由・知的障害・視覚障害を併せ持つ重度重複障害のお子さんが過ごしやすい、コミュニケーションの取りやすい環境についての研究成果や相談実績を元に、家庭や学校でもすぐに使える工夫や配慮をわかりやすく展示してあり、実際に使用できるようにレイアウトなどがされていました。
そのため、生活支援棟そのものが一般家庭のような雰囲気になっており、入り口に蚊取り線香を焚いているのも、そのような家庭をイメージした匂いが感じられるように、また、見えにくさのある子どもでも、その匂いで『生活支援研究棟に来たぞ』ということがわかるように、配慮したものでした。
▲スヌーズレンルームを手作りで再現する工夫。暗くするとリラックスできる空間に変わります。
▲見えているかどうかわからないお子さんに、どの色に対する反応が一番いいのかを探すためのツール。
▲横なったり椅子に座った時の子どもの目線に直接、照明器具の光が入らないように手作りで間接照明にする工夫。
この工夫を見たのち、自宅に戻り、我が子の目線で照明器具を見上げてみたら、とても眩しく感じる場所がいくつもありました。自分で視線や顔の向きが変えられない子どもにはそうした配慮も必要なのだと実感しました。(ゆっぴー)
▲見えているのかどうかよくわからない重度・重複障害のある子どもでも、はっきりした色なら見る、というケースがあります。そんな見えにくさのある子どもたちがどんな世界を見ているのかを適当な大きさにカットした半透明のクリアケースで疑似体験。
濃いピンクのほうがはっきりと見えます。柔らかい色合いのものより鮮やかな色の本やおもちゃのほうがよいのかなと、物を選ぶときの参考にできますよね。もしくは、見えにくいものには赤など、視認性の高い色の布を掛けるなど、生活の中でも工夫できます。
▲子どもをバギーから降ろすのではなく、下にあるものを上の方に配置して採りやすくすれば収穫も簡単!
▲キッチンにも工夫が!背景の色によって食材の見えやすさが変わるので、まな板の色も工夫できます。
▲足湯のお湯も最初から全部入れてしまうのではなく、最後の一杯をペットボトルに入れて置き、それを自分で入れさせる、または目の前で入れてあげる。全部を介助者がやってしまうのでなく、子どもがわかる方法で一緒に準備をすることで、子どもがこれからどんな遊びが始まるのかを意識することができます。
・・・
自宅で大がかりなものを用意するのは難しいですが、近所のお店でも購入ができるような身近な物を代用して、実生活に活かせる方法などを学べる場所でもありました。
また、色々な意味で感銘を受けたのはいわゆる、重心のお子さんに関しての実生活のノウハウでした。
実際に親としても、なかなかそのお子さんの目線で考えたりするのが難しいことについても、あらゆるアプローチを使い、本人の気持ちを汲み取る実践例を見せていただき、目からウロコでした。
このような研究の成果や、生活棟でのノウハウがもっと家庭生活や、学校生活で実践されるのを本当に切に願います。
国立特別支援教育総合研究所(NISE:National Institute of Special Needs Education)の基本情報
〒239-8585 横須賀市野比5-1-1
TEL / 046-839-6803
FAX/ 046-839-6918
mail/ somu@nise.go.jp
職員数/ 研究職員45名、事務員29名
詳しくはホームページで!(外部リンク) >> http://www.nise.go.jp/
発達障害教育情報センター(外部リンク)>> http://icedd.nise.go.jp
sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点
今回、取材に伺い、全国から支援級の先生方が泊まり込みで研修に来られ、多くの学びを各々の学校に持ち帰り、広めていることを知りました。これは、特別支援級の質の向上には欠かせない取り組みです。そして、その大きな意味を成す研究所がこの横須賀にあるということは誇るべきことだと思います。
しかし、残念ながら、灯台下暗しで横須賀市内の学校や支援級の先生方にはあまり周知されていないというお話も伺いました。
これほど残念なことはありません。個々の保護者ができることには限りがあるかもしれませんが、せっかく知り得た情報です。「まずは身近なところから!そう、私自身が我が子が通う学校に活用のお願いをしていくというところから!」という想いで、この研究所の存在を発信していこうと思いました。
取材日/ 2016.06.02
取材/ 五本木愛・misa・ゆっぴー・reiko・Kyoko Aoyagi
編集/ takeshima satoko
情報監修/ 国立特別支援教育総合研究所
sukasuka-ippo
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