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【取材File】教えて!基幹相談支援センター計画/横須賀(2016.02現在の検討案)

投稿日:2016-02-22 更新日:

障害について相談したいとき、皆さんはどこに行きますか?

療育については療育相談センター、手帳については障害福祉課や児童相談所、移動支援については…など相談窓口がいっぱいあって、どこへ相談すればいいのかわかりにくかったり、時にはたらい回しになってしまったり…。

今、横須賀市にはそうした障害についての相談を総合的に扱う『基幹相談支援センター』をつくる検討案があります。

障害とくらしの支援協議会(協議会)の実務者運営会議を中心に各団体で必要な機能をもった基幹センターにするための議論が重ねられてきましたが、

その検討案も1月にはほぼ固まり、今は微調整の段階。5月には協議会としての検討案(意見)が確定し、市で事業計画を作成、平成29年度の設置を目指しています。

そこで、今回は障害福祉課の八橋さんをお招きしてひまわり園保護者向けに出前トークを開催、現状の検討案について説明してもらいました。

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今回の出前トークで配られた資料を開くと、普段なじみのない用語がずらり。ボリュームもかなりあり、なかなか頭に入ってこない!

ということで、このリポートではわかりやすさを優先、思い切って削りに削って、とりあえずのイメージがつかめるようにまとめてみました。

【紙面で確認】PDF版はこちら>>> 取材File.03 教えて!基幹相談支援センター計画

【横須賀市の現状①】分散する相談窓口

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現在の横須賀市では、

  • 障害福祉課は主に支給決定や障害者虐待防止、成年後見を担当
  • 福祉サービスの利用援助などの相談事業は上の図のように4つの障害者相談サポートセンター(委託)

が担っています。そしてこの4つのサポートセンターは設立の経緯や得意とする障害種別がそれぞれ違います。

その他、

  • 福祉サービスについては障害福祉課
  • 療育についてはこども青少年支援課と指定管理者である療育相談センター
  • 療育手帳は障害福祉課と児童相談所
  • 就学については教育委員会
  • 移動支援は障害福祉課…。

などなど、障害児者の相談窓口は色々とありますが、どこに相談すればいいのか戸惑ったり、あっちへ行ったりこっちへ行ったり、その都度説明を求められたり、結果的にたらい回しになってしまったりということもよく聞かれます。

そこで、相談者の悩みや困りごとを総合的に受け止め、必要な部署に橋渡しをしてくれる総合窓口としての役割を基幹相談支援センターに持たせることが大きな柱になっています。

【横須賀市の現状②】サービス等利用計画等の作成が負担に!?

療育相談センターの利用者にはおなじみのサービス等利用計画ですが、実は今、この作成にかかる人員や予算の負担が重く、前述のサポートセンターでも相談の電話がとれないこともあるなど、本来行うべき相談事業にかける余裕がなくなっていることが問題になっています。

そこで限られた予算の中で本来の相談窓口としての役割を確保するために、

  • まず既存の4つのセンターをひとつに統合し、
  • その統合したひとつの委託先の業務に基幹相談支援センターの機能を上乗せするかたちで運営する

という案で検討が進められています。

【生涯一貫のサポート】サポートブックのモデル事業も進行中

例えば、ひまわり園→学校→就労や福祉サービスの利用…というようにライフステージが変わっても関係機関と支援の方向性を共有し、生涯一貫した支援を行えるようにする案が盛り込まれています。

そのために、生育歴や支援の方針、本人や家族の願いを引き継げるようサポートブックの作成も進められています。

【職員配置】管理者1名、常勤職員12名以上、事務職2名

ただのコールセンターとしてではなく、相談者の潜在的な困りごとにも気を配り、適切な対応ができるようにするために、現時点の検討案では

  • 管理者1名(常勤または専従)
  • 従業者12名(常勤換算)社会福祉士または精神保健福祉士、実務経験の豊富な相談支援専門員、保健師、特別支援学校等での教職員としての実務経験をもつ職員を含む
  • 事務職員2名以上(常勤換算)

など、専門性の高い常勤スタッフを配置することも計画に盛り込まれています。

ただ、この職員配置については、委託料と密接な関係があるため予算によって変動する可能性が高いとのこと。予算状況と合わせて注目したいところです。

【場所】利便性等を考えて汐入にある総合福祉会館を想定

これが実現すると予算面でのメリットもあるのですが、既に団体が利用している施設なのでどうなるかは未定。

アクセスの悪い西地区については分室設置するなども併せて検討中とのこと。

【運営形態・委託料】市直営ではなく委託(委託料8200万円)

市直営ではなく4年または5年ごとに公募を行うことを検討中。

総合福祉会館を使えると仮定して、委託料は今より2200万円多い8200万円で試算されています。

この予算が確保できなければ、計画内容に優先順位をつけて徐々に実施項目を拡大していくことになります。

 

あなたはどれに期待する?基幹相談支援センターの役割(機能)

【あなたが期待する機能をチェックしてみましょう!】

□ 障害児やその家族に対する総合相談窓口(幅広い相談に対応)
□ 生涯一貫した支援が行える体制づくり(サポートブックの作成等)
□ 多様な障害に対する総合的・専門的な対応
□ サービス等利用計画等の作成の推進
□ グループスーパーバイズの実施(相互に指導・監督できる組織づくり)
□ 関係機関による様々な連携や調整が必要となる事例への支援
□ 研修の実施(市民向けの啓発研修・関係機関向けのスキルアップ研修など)
□ 研究・社会資源の開発(当事者会・家族会の立ち上げのバックアップなど)
□ 関係機関とのネットワークと調整機能(連絡会議などを開催)
□ 障害とくらしの支援協議会の事務局
□ 地域移行・地域定着の普及啓発
□ 権利擁護・虐待防止の普及啓発(成年後見制度の推進なども含む)
□ 災害時の支援(何かあった時に市と協働して動けるような仕組み)
□ 交流の場(機会)の提供(障害のある方々が気軽に集まれる場所を提供)

現時点での検討案にはこれだけの機能が盛り込まれていますが、
実際はどうなるか、今後も計画の進捗をリポートしたいと思います!

 

Sukappo隊長・五本木愛の視点

今は療育相談センターを中心に手厚いサポートを受けられているわたしたち。では、療育以外のことや就学後、そして就労と生活のステージが変わるときは、どこに相談すればいいのでしょうか。

教育、そしてその先の就労や福祉サービスの利用について当事者が日々直面する様々な心配や困りごとを解消する場所として、基幹相談支援センターが期待されています。そこに掲げられている生涯一貫のサポートの実現は、わたしたち障害児の親にはとても大切な問題です。
設立までまだ時間があります。現時点ではより良いものにするために、ひとりでも多くの人が声を上げる時です!わたしたち保護者もわが身のこととして真剣に考え、意見を出していきましょう!

取材日:2016.02.16
編集:pototon

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