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【取材File】注文を受けてから揚げる至高の揚げパン!目印はお菓子の家『元気パン coneru(コネル)/コネルハウス』/横須賀

投稿日:2016-12-22 更新日:

目次


▲近くに住む子どもたちも100円玉を握りしめて食べにくる、coneru特製・至高の揚げパン。揚げたてふわふわ、税込100円!?

お城のような立派な門構えの先にちょこんと見えるお菓子の家、それが『コネルハウス』

お城じゃないよ、パン屋だよ!しかも、夢がいっぱい、とびきりワクワクできるパン屋さん。


▲こちらが入口!車の方は奥に駐車場がありますし、敷地内はワンちゃんもOK!

外観にびっくり!そして味にびっくり!夢の詰まったコネルハウス!

2016.10.30にオープンしたばかりのこちらコネルハウス!

ピエロがお出迎え、食べ放題あり、ワクワクが溢れるオープニングイベント当日は長蛇の列、まさに大賑わいでした!

注文してから揚げる至高の揚げパン。揚がるまでの3分間もわくわくタイム

あげパンは、砂糖・黒糖・きなこの3種類。税込み100円ワンコインで揚げたてが食べられます。


▲注文を受けてから、専用のオイルで揚げるので、少し時間かかりますが、その時間もワクワク。


▲できたての揚げパンはホカホカふわふわ!写真は黒糖

普通にバスを利用している学生さんや自転車に乗った小学生が小銭をジャラジャラ出して「あげパン1つ!」って買いにきてくれます。
「昔、あのお菓子の家であげパン食べたな~」って思い出してもらいたいという思いから、買いやすい税込み100円にしています。


▲他にも好きな具を挟んでかぶりつける自慢のコッペパンメニューも充実!

目玉は地産地消!ここに来れば三浦のブランドが食べられる!!

三浦半島には地元で熱い想いとコンセプトをもっている生産者の方がたくさんいます。元気パンconeruにも、以下のたくさんの方々が協賛してくださっています。

  • 平飼いというストレスのない衛生的な環境で、厳選された飼料を使って産み落とされる卵は株式会社 岩沢ポートリー
  • 三浦のブランド牛である葉山牛に関しては株式会社 コーシン
  • 三崎名物のマグロを使用したマグロカツは株式会社 三崎恵水産
  • 新鮮で鮮度抜群の野菜は、江戸時代から続く伝統ある農家を営んでいる津久井浜の島野農園
  • 農業の3Kを覆すというコンセプトと気概を持って突き進む武山の活気ある農家の2代目・若耕人’s(わこうず)
  • 新鮮地卵と自家栽培の旬の野菜が売りの安田養鶏所

ここにも注目!手づくりの立水栓

コネルハウスの横には可愛らしい立水栓があるのですが、こちらは手作りされたとのことです。
まず目を引くのが、コネルという文字。ガラス細工で作られているそうです。

蛇口は2箇所(カエルさんとニワトリさん)付いていて、大人用と子供用に高さを変えてあります。対面式に親子が笑って、手が洗えるようにという思いが込められています。

絵本の中から飛び出したイメージで作られたとのことですが、コネルハウスにピッタリで、夢が詰まっています。

敷地の奥には絶品パンが並ぶ『元気パン』と工房&イートインコーナー


▲エレベーターもあります!


▲水曜が定休日で、土日祝日は開いてますパン屋さんには絶品パンがずらり!!

人気のパンを5つだけ選んでもらいました!

01.不動の1位!
元気コッペ『あん+マーガリン』 190yen @コネルハウス

▼中身はたっぷり!甘さ控えめのあんことマーガリンのほんのり塩味が絶妙なハーモニー!

02. 2016.12.10に新登場!
元気コッペ『葉山牛入りコロッケ』320yen → 期間限定お試し価格 300yen @コネルハウス

03. やっぱり人気!
揚げパン 100yen (砂糖・きなこ・黒糖) @コネルハウス (写真は砂糖/持ち帰りにおススメ!)

04.
ハムチーズデニッシュ 150yen @元気パン

05.
食パン『ホテルブレッド』 1斤 300yen @元気パン
(写真は2斤)

食パン『シルキーブレッド』1斤 300yen @元気パン
(写真は2斤)

他にも思わず手が出る魅力的な創作パンがずらり!ラインナップは全部で60種類

こだわりのアンティークのステンドグラスが美しい扉の先に工房

元気パンの目玉は、工房の扉です。アンティークの古いステンドグラスを仕入れて、わざわざ取り付けたそうです。インテリアに凄くこだわっています。


▲自慢のステンドグラスの前でがっちり手を組む松田さん(左)と五本木愛(右)


▲ステンドグラスの扉の横の大きなガラスからも工房の様子が一望できます!エレベーターも完備。


▲工房では、通常は5000個、多い時は10000個のパンを焼いたこともあるそうです。


▲誰でも利用できるイートインスペースがあるというので案内してもらいました。
店舗の先の廊下を進むと…


▲見学室!?

イートインスペースに向かう導線上にこの見学室を配置したことにより、一般の方にも自然に工房内の様子を見ていただけるように工夫されています。


▲広く大きなガラス窓から工房内が一望できます。

「パンの焼いている様子を見ていただきたい」と話す松田さん。

そう、実はこちらのパン工房で働くのは、知的障害を伴う方々が利用する『清光園』のご利用者様。

「ご利用者様の働いている姿を見ていただきたいという意図があります。
パン屋さんに来てくれた一般のお客様が『あれ?ここって福祉施設だったんだ!』と、後から気付いてもらう、実はそれを狙っています。」と話す松田さんの表情はまるでいたずらを仕掛けたマジシャンのよう。

「正直なところ、福祉というものを前面に押し出すということは、もうしません。もう、その時代は終わったと私たちは思っています。厚意で買っていただく福祉ではなくて、品物でブランドそのもので勝負していこうと思っています。

  • 気付いたら地域のお客様が来てくれていて…
  • 気付いたら中にご利用者様がいて…
  • 気付いたら共生、そして共に生きる『インクルーシブ』というものが、これが当たり前なんだと思っていただけるように。

そこをコンセプトにやっていますし、ここでは既に、それが起こっています。」

また、こちらの工場見学は久里浜特別支援学校でも利用され、パン作り体験なども行われました。

イートインコーナーは誰もが利用できる地域のコミュニティースペース。長居も歓迎!どんどん利用してください!

知的障害を伴う方たちの施設でもあり、一般の方が駐車場に車を停めて、焼きたてパンを食べられて、くつろぐことができるスペースとしてオープンしました。

平日は、地域にお住まいのお客様に時間を気にせず使っていただくこともできますし、もちろん私たちの法人は障害のある方たちの支援施設でもあるので、『気兼ねなく(3回リピートw)』是非、お越しください。

「子どもが騒いでしまうのでなかなか連れて外出できない」というようなご相談も受けるのですが、「私たちの所はそこが本業ですから、何も心配せずにおくつろぎください」とお伝えしています。

2016.12現在、改装進行中のこちらのイートインスペース。中の壁紙を手配中で、ソファーに合わせてポップな感じにする予定です。それから、ジュースを飲みたいという要望があったので、紙コップの自販機を入れる予定でいます。

coneru[コネル]の語源が深い!

松田さん ここは、ただパンを食べるだけの場所ではありません。

コネルという意味なんですが、カンパニー(company)のcoに、練る(ネル)を付けました。

カンパニーのカン(com)は、パンという意味があり、カンパニーというのは、古代のラテン語で、共にパンを食べる仲間という意味があります。
練る(ネル)は、ここから創出して、みんなで練り上げ、作り上げていこうという意味です。

これらをまとめて、

  • 共にパンを食べ…
  • 集い…
  • 創作し…
  • 練り上げ…
  • そしてここから推進していこう!

というのがコネルの意味になります

インクルーシブはもうここにある!?だから、私たちはもう福祉を謳わない

グーグルで『元気パン コネルハウス』検索すると、「ベーカリー・製造業」として検索結果が出てくると思います。なぜかというと、福祉で勝負するのではなく、企業と同じ土台に立って、ブランドとしてやっていきたいからです。

『清光園』の法人のホームページには社会福祉法人と入っていますが、Facebookでは、『元気パン・コネル』は製造業・ベーカリーにしています。
なぜなら、スッと、入ってきてほしいからです。

スッと入ってきたら、そこに福祉があった、そこで利用者さんとの会話が生まれるんです。

「あ、あれ?」
「なんだ当たり前に隣にいたんだ。」
「えっ?この子そうなの?」

っていうようなインクルーシブが生まれるんです。

コネルハウスの店舗で、有名になったレジの男の子がいます。その子に会いたいって来てくれる人がいるようになってきたんです。やはり社会参加だとおもうんです。そういう話を聞くととても嬉しいんです。

清光園で重視するのは仕事。自活・社会参加・自己実現!豊かな生活とそこに集う仲間

松田さん 初代理事長の山田冨吉は、以下のような思いを持って清光園を建てました。

昭和54年のことです。昭和54年というのは、完全義務教育制が行われる前の時代です。措置の時代で、就学猶予免除の時代でした。
つまり、障害がある児童は学校に来なくていいよ!という時代。そのため、ご家庭にいて、引きこもりになっている当事者がたくさんいらっしゃいました。措置の時代は、小学校卒業が最終学歴という方も多かったと聞いていますし、実際にこちらの利用者様の中にもそういう方がいらっしゃいます。

しかし、初代理事長の山田冨吉は商人でした。

働くことで自活の道を通し、社会参加をして自己実現をしていく。

つまり

  • 物を売って
  • 仕事をして
  • 人生が豊かになっていく。
  • そこに集う仲間がいて、
  • そこで働くことを通した自己実現の場を構築したい

そういう思いで私財をなげうって、創ったというのがこの清光園の始まりです。なので、私たちは仕事というところから入っています。

好きなこと・得意な部分を持ち上げる!?環境面はストレングスモデルを重視

松田さん 環境でいうと、ストレングスモデルというところを重要にしている部分があるんです。

もともと精神障害の部類のリカバリー(彼らが社会復帰をして、自信をつけて、人生を主体的に歩んでいく)をサポートするという理念でできたストレングスモデルですが、私たちの福祉で全面的に通用するなと思っています。

ご家族の方にも、こうやって説明させていただくんですけど…

▲紙を中央部分をつまんで山のような形にして説明する松田さん

出っ張り・引っ込みが個性であり、生きづらさであるかもしれませんが、私たちが重要にしているのは、出っ張り・引っ込みの部分の出っ張りの部分です。

ほら!こうやって山のてっぺんを持ち上げてみるとどうですか?

▲山のてっぺんを持ち上げて見せる松田さん

好きなこと・得意なこと・興味や関心のあるものを持ち上げることによって、必然的に苦手さというところがある程度カバーできるんです。これが私たちの理念です。

なので、

  • 好きなこと
  • 得意なこと
  • 興味や関心のあること

など、みなさんのそういう部分をもとに仕事を組みます。子どもたちの支援も同様に、そこから伸ばしていきます。

このようにご利用者様の意向に沿ってできる限りの支援計画を立てますが、当然、全部が全部というわけにはいきません。
しかしながら、やりたいと思ったことや、自分で決めたことに対しての実行力は人間誰しも物凄いものがありますので、そこを生かしていきたいと思っています。

施設長が変わり清光園が大きくリニューアル!若い職員やご家族のパワーもいっぱい!

松田さん 施設長が変わり、理事長も活力をもって新しい事業を推進している、その部分が非常大きいです。

施設長は、幼い頃にベビーシッターさんがいました。その方は障害のある方で、そのベビーシッターさんのことが大好きだったなど、子どもの頃から障害のある方たちと共に暮らし、そして、祖父が設立した清光園も身近にあったんですね。

施設長に就任してから、私たちと同じ当たり前というところが、まだまだ現実問題としてはなされていないと感じたそうです。

また地域福祉を推進していくにあたって、福祉の既存の良い部分は残しつつ、古い部分、芳しくない部分は全部取っ払って、新しいものに作り変えていこうということで、若い職員がとても多いです。

実際、施設長が40代、支援部長は30代、事業部長は20代。福祉科に通っている高校生も法人にキャストとして入ってくれています。実習生やボランティアの方も広く受け入れており、それだけでなく、ご家族の方の雇用も多くしています。

なぜかというと、ご家族の目って非常に大事なんですね。私たちだけでは気付けない配慮やアイデアを経験と想いから教えてくれる、皆さんの目線が凄く大事なんです。

五本木 ご家族の方の目って、本当に必要なことなんだと思います。1番鋭い指摘もするので。その雇用をするというのは凄く大事だと私も思います。

松田さん 私たちの法人ができてから、今日のこの日まであるのは、助言やご意見も含めて、やはりご家族の方のアイデアや想い、ご要望のおかげだと思っています。ご家族の意見の全てから学び、そのご縁をきっかけに好転させていく、一緒になってより良い施設へと作り上げてくることができたなと思います。私たちでは気付かないことを言ってくださる関係性ができていることが非常にありがたいです。

そして私たちは、社会にレッテルを貼りたいんです!

松田さん それからもうひとつ。わたしたちには今まで貼られてきたレッテルを、今度は「社会に貼り返したい!」という思いがあります!

五本木 私たちのサイトを立ち上げた根底にもそこがあります!私たちの子どもは障害があって、生きづらさが凄くあるこの世の中で、その子たちの特性や良いところを、最大限に生かせる環境や場所を誰かに求めるのではなく、自分たちで作りたいというのを根底にサイトを運営しています。

▲ここで両者、がっしり握手!?

松田さん 激しく同感します!

五本木 私たちの子どもはまだ小さいですが、将来、大きくなった時に、少しでも環境や場所が整ってくれば、その子たちの生き方や日々の幸福度は凄く変わってくるんだろうなと思います。

だから、今、私たちが親としてできる第一歩は、既存の施設や作業所などの情報を集めて、サイトで公開し、たくさんの人に現状を知っていただくことです。こうやって清光園さんのように、大きく変わって新しい歩みをはじめていることを同じように障害児を育てる保護者の人に知ってもらいたい!だって、私たちひとりひとりが夢を描くことことで変えられることは多いと信じているので!

元気パンconeru/コネルハウスの基本情報

神奈川県横須賀市武1-1-16
電話/ 046-857-1367

毎週水曜定休日(祝日の場合は翌日休み)
営業時間/ 10:00-16:00(coneruハウスは15:30ラストオーダー)
工房直売所含めて売り切れ御免

  • 駐車場あり
  • 工場見学コーナー随時オープン
  • イートインカフェ併設
  • みどりいっぱいの芝生テラス席有り

フェイスブックでイベント情報も要チェック!(外部リンク)>>お菓子の家の元気パン-coneru

ラインでも、お得な情報配信始まりました!ID検索>>@xal1512u

社会福祉法人 清光園(外部リンク)>> http://sei-kou-kai.or.jp/

sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

今回、取材させていただいたのは武山にある清光園さん。実は我が子の習い事の送迎でこちらの清光園さんの前を約6年程前から通っていたので、福祉施設であるということはなんとなく知っていましたが、ここ数年で雰囲気・イメージが随分変わりました。

きっと近隣の方はもっとはっきりとその変化を感じられているのではないでしょうか?

私自身、まだまだ障害福祉に関して勉強中でわからないことだらけですが、色々な方にお会いし、学ばせていただく中で、横須賀の福祉も変革期にあるように感じます。新たな目線で新たな挑戦をする人がいて、それが少しずつさまざまな概念を変えつつあるように思います。

そして、それは今回取材させていただいた清光園さんでも強く感じることができました。

ただ新しく変えていくということではなく、創設から受け継がれている理念を根っことして、より時代に適した形に、そしてより積極的に魅力的な福祉の世界を提案する、そういう温かいパワー。

今回は元気パンconeruとコネルハウスを取材させていただきましたが、清光園さんの挑戦はまだまだ他にも!!?後日改めて、また別の視点から取材をさせていただきたいと思います。

・・・


▲メンバーみんなでほかほかふわふわの揚げパンにガブリ!!今度は必ず子どもたちを連れて!

2016.12.13
取材/ 五本木愛・misa・kayoko・pototon
写真・加工/ kayoko・pototon
記事・構成/ takeshima satoko

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