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【取材File】なんでこんなに楽しいの!?全肯定(ロックンロール)型の地域福祉サービス事業所『NPO法人ハイテンション』『サルサガムテープ』/厚木

生きている今を
ハイテンションで
楽しもう!

これは厚木にある『NPO法人ハイテンション』のパンフレットにある代表者・かしわ哲さんの言葉です。

5代目・歌のおにいさんからロックンロールな福祉を歌う代表者・かしわ哲さん

かしわ哲さんは、NHK『おかあさんといっしょ』の5代目の歌のおにいさんを務めた経歴をお持ちのシンガーソングライター。

そのかしわ哲さんが障害のある方たちとバンドを始めようと言ってロックバンド『サルサガムテープ』を結成したのが1994年(23年前)。そのバンドがずっと続いて、2011年に『NPO法人 ハイテンション』ができました。

今回の取材ではとにかく皆さんの自由なパワーに圧倒されっぱなし!

そう、「障害福祉の世界がロックンロールと結びつくと、こんなに自由でハイテンションな状態が生まれるのか!」というのが、今回取材しての一番の驚きでした。

どのくらいハイテンションでロックンロールかと言うと、「利用者さんの楽しさが伝わってくる」という言葉では全然足りなくて、

「メンバーとスタッフの楽しくって楽しくってしょうがない!笑っちゃうぜあっはっはっ!という気持ちが溢れちゃって溢れちゃって仕方ないぜっ!イェーイ!!」

というくらいのハイテンション。

実際に取材に行ったsukasuka-メンバーはもちろん、テープ起こしを担当したsukasuka-メンバーも音源から溢れるハイテンションな空気に圧倒されました。

ということでこちらも「この空気感伝われ!」という気持ちで、じっくり記事を作りました。

・・・

全てはここから始まった!ポリバケツにガムテープの超天然ロックバンド『サルサガムテープ』

5代目・歌のお兄さんだったかしわ哲さんが、ひたすらカッコいいロックがやりたくて神奈川県の福祉施設を利用する障害のある方々に呼び掛けて1994年に結成。以来、突っ走っている超天然ロックバンド『サルサガムテープ』

「ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー」というキャッチコピーを掲げ、2016年は年間全国大小30箇所でライブを行いました!

遊びじゃないよ、本気だよ!プロだもの!でも楽しくやろう!驚くべきその来歴

サルサガムテープ
ひたすらカッコいいロックがやりたくて23年突っ走っている超天然ロックンロールバンド。1994年にNHK5代目歌のお兄さんだったかしわ哲が、神奈川県の福祉施設する方々に呼びかけて結成。ポリバケツにガムテープを貼った手作り太鼓で自由なリズムセッションを始めた事からバンド名がついた。結成5年目にNHK「みんなのうた」に出演、シングル「まひるのほし」でメジャーデビュー。ロック界のレジェンド忌野清志郎と共演し「ロックンロールの原型」と賞賛される。さらに元ザ・ブルーハーツのドラマー梶原徹也も魅力にひかれドラムでのレギュラーメンバー参加となる。
以来、国内外でのライブ活動やTV出演・CDリリース等、プロのバンドとしての基盤を固めていく。2011年より活動拠点をNPO法人ハイテンション(厚木市)に置き、バンド活動は福祉業務として、ついに、メンバーの仕事になった。2016年11月 AI presents「みんながみんな主役 Night」で念願の日本武道館ステージに立つ。ロックは全ての壁を壊し全てを受け入れる究極のバリアフリー。ピースなエネルギーを爆裂させるサルサガムテープのライブパフォーマンスは、デッカイLoveで、観客を包み込む。サルサガムテープHP(外部リンク)
http://salsagumtape.hitension.org/NPO法人ハイテンションHP(外部リンク)
http://hitension.org/

[st-kaiwa1]取材当日はちょうどライブハウスでの練習日。練習に密着し、そのパワーを記事後半でたっぷりお伝えします![/st-kaiwa1]

・・・

『NPO法人 ハイテンション』/Highなニーズに応える3つの事業

まず、『NPO法人 ハイテンション』が展開する事業は3つ。


▲パンフレットの事業所紹介もロックンロール!歌詞カードのようなレイアウトで、いまにも音楽と笑い声が聞こえてきそう。

[事業-01]生活介護『 Jump(ジャンプ)』

サルサガムテープの中心的なメンバーもみんな所属している生活介護『Jump(ジャンプ)』では、毎日(しかも午前と午後の2回)、利用者さんがその日の気分で活動拠点・内容をチョイスします。

また『Jump』のお仕事として、『サルサガムテープ』ではライブ活動、アトリエ『ロウテンション』では絵画等の提供を行っています。もちろん、お給料(工賃)も支払われます!

[事業-02]放課後等デイサービス『スローバラード』

障害のある子どもたちが主に学校が終わった15時半ぐらいから通って、音楽や絵画など、興味ある活動をします。

[事業-03]居宅介護・重度訪問介護・行動援護・福祉有償運送・移動支援『Love jets』

ご本人やご家族が必要とするサービスを提供するのが主な目的です。

・・・

選べるスペース!選べる活動!大人も子どもも気の向くままに、それがハイテンション流

今回の取材では、3つの事業のうち生活介護の『Jump(ジャンプ)』と放課後等デイサービス『スローバラード』にズームイン!

【利用イメージ】
午前と午後のそれぞれの活動内容&活動拠点をその日の気分で自由に決めることができるのが最大の特徴!

・・・

[st-kaiwa1]では、この3つの活動拠点をひとつずつ案内してもらいます![/st-kaiwa1]

まずは『ハイテンション』を見学/通りに沿ってまっすぐ行くと本厚木駅!


▲右手にあるのがハイテンション。本厚木駅まではこの道をまっすぐです。

中に入ると広~いワンフロア。


▲奥に見えるお菓子の家の秘密はのちほど…

今度は逆サイド(段ボールハウス側)からパチリ!奥にドラムや楽器が見えます。

[st-kaiwa1]続いて、取材時に行われていた活動メニューの一部をご紹介![/st-kaiwa1]

[活動MENU-01]音楽って楽しいんだぜ!ハイテンションでノリノリ音楽活動

『ハイテンション』の広いフロアの手前の一角がその活動場所。

音が生まれる場所には自然と人が集まる!?


▲個人練習している方もいらっしゃいました。


▲後ろの壁には利用者さんのアート作品がずらり!

なんだか不思議と音楽のご縁で繋がる放課後等デイの出身者とスタッフ

放課後等デイサービス『スローバラード』を卒業して、生活介護の『Jump』に入る人も多いんです。

スタッフもそれぞれ自分の持っているものを活かして…というスタンスで、音楽をやっている人、アートをやっている人、デザインが得意!福祉のことならお任せ!という人など様々です。

案内してくれていたスタッフ・菊地さんも音楽のご縁があったようで、
「僕は音楽の専門学校に通っていて、CDを録音するレコーディングの勉強していたときに、学校にサルサガムテープがレコーディングをしにきたのが出会いでした。ここ『ハイテンション』はスタッフ、利用者さん、みんながそれぞれ素敵な出会いをして集まってるところなんです」と話してくれました。

[活動MENU-02]スタッフさんとのお喋りから生まれたレター通信『たまだより』


▲『ハイテンション』の出入り口付近(フロア中央)にいらっしゃった玉田さん。1回目の取材に伺った際には、一緒に付き添ってくださり各拠点の説明をしてくださいました。ナビゲートをするのが大好きなんだそう。

「この前、ハートネットワークの取材が来たんです。それに出たことあるんです。テレビに出たくて、出たくて。(笑)
普段、衣装に帽子があるんだけど、テレビの取材が来る時って顔がちゃんと出るように帽子は取ってるんです。(笑)前は帽子被っててほとんど自分の顔が出てなかったから、こりゃ、ヤベーなと思って、それで外したんです。(笑)」

玉田さんが作るから『たまだより』/連載はすでに20回超!

このレター通信『たまだより』では、色々な人の紹介などをしています。

これは、日中活動のお散歩のときに玉田さんがスタッフの方に色々お話してくれる内容がとても良かったので、それをスタッフが書き取って、紙面を作ったのだそうです。これがなかなか評判が良く、連載も20回を越えました。(2017.05現在)

玉田さんは「お話ができない利用者さんもたくさんいるので、自分が代わりに色々なことを伝えられたら…という想いでお話している」と教えてくれました。

[MENU-03]水曜プログラムでは『ライブペインティング』や『ダンス』など多彩な活動

その名の通り、水曜日に実施される特別な活動MENUが『水曜プログラム』

ダンスなど、スペシャルな活動が魅力です。


▲こちらは『ライブペインティング』といって、練習している音に合わせてパネルを立てて、模造紙2枚ぐらいを貼ったスペースに2人ずつぐらいで絵を描くパフォーマンス。(写真は後述の磯ちゃんの作品)

・・・

その他、『ハイテンション』で楽しめる活動メニューは…

AM(午前中の活動)

  • うたってあそぼうJump[MENU-01]
  • たまだより(通信作り)[MENU-02]
  • オーディオ部
  • DTM部
  • ストレッチ・おさんぽ
  • クッキング部
  • Rowtensionで創作
  • ダンス部
  • 作詞・作曲したり…
  • Annexでのんびり…  など

PM(午後は主に音楽活動)

  • サルサガムテープ Live 練習
  • 水曜プログラム
    ・ダンス
    ・ライブペインティング[MENU-03]
    ・MTR(レコーディング)

・・・

お次は、アトリエ『ロウテンション』/アートって自由!そして楽しい!

『ハイテンション』の前の道路を渡ってすぐ!斜向かいにあるこちらが2番目の活動拠点・アトリエ『ロウテンション』


▲外観からすでにアートな世界観が広がっています。

[st-kaiwa1]ハイテンションときて、ロウテンションときたら普通は「low tension=ハイテンションの反対・やる気や元気が出ない」だと思いますよね?思っちゃいますよね?

ノンノンノン!! 実はこちらの『ロウテンション』の『ロウ』は『Raw=生の』という意味なんだそうです。この言葉のひねり方がなんともロック![/st-kaiwa1]

アート好きの方が芸術活動をするための素材選びや環境づくりをお手伝い

  • 放課後等デイサービス『スローバラード』を利用していたお子さんも数名利用しています。
  • ここで生まれた作品は、サルサガムテープのグッズになったり、某メーカーのチョコレートのパッケージや外注のイベントのイラストに採用されています。

アトリエ内部は、100%アート!


▲『サルサガムテープ』の古くからのメンバー・トモヤさん。みんなの盛り上げ役で、月に2回程、なんとひとりで2時間以上かけて電車で通っているそうです。奥にいらっしゃるスタッフさんに声を掛け、写真用に決め顔を披露してくれました。

アートに答えはない!未完成もいっぱい!パフォーマンスにも発展!それでいいじゃない!?

ひとつの作品を完成させることが終わりではないので、気が変われば他の作品を作り、また気が変われば…ということで、「これは何?」というものもいっぱいあります。(笑)


▲未完成品の数々


▲素材がいっぱい!だから何でもできる!

取材時に出会ったアーティストをご紹介

ただ塗るだけ?いやいや、意図的にはみ出させたインクからアートがにじむ!たくやさんの作品


▲制作のペースは大体2日で1枚。そして、これは4冊目。

「線の塗り方が本当に独特で、塗り方を変えながらわざとムラを出しています。例えば、まず赤から描いて、次に黒を入れて描いたけど、思った形と違うと思ったら、さらに黒を内側に塗り足して、この線をわざと出してみたりなど、制作過程を見ていると1本1本のラインにきちんとこだわりがあることがわかります。」(スタッフ談)


▲こちらは赤黒シリーズ。

「実はこちらが裏側なんですが、制作の様子を見ていたスタッフが、裏に染みちゃうのは嫌かな…と思って紙を挟んだりしてみたんですが、本人が取っちゃって…。こういう染みもきっと利用するんですよね。」(スタッフ談)

水性ペンで裏が透けない場合も、紙が水性ペンで湿ってザラザラする感触を触って確かめながら作業をしています。


▲ペンの持ち方も独特です。どうやって持っているのか覗き込んでもよくわからないのですが、小指を細かく動かしながら描いていきます。

制作者本人にも日によって見え方が変わる変幻自在のアート。

こちらの絵を描いたのは、週1回利用している濱野さん。


▲一見大胆でありながら、よく見ると繊細な作品。

あちこちでひときわ目を引く米田さんのアート作品

タッチや色遣いが素朴でポップ!一度見たら忘れない作品を生み出すのは利用者のひとり、米田さん。


▲ポスターの脇からちらりと覗くのはかしわ哲さんですねw

「こんな素敵な絵をかく米田さんですが、実は『Jump』に来る前は、上手く描けないことにイライラしてしまい、絵を描くのはキライだったそうです。アトリエ『ロウテンション』ができて、急に描くようになりました。」(スタッフ談)

でも、他にもやりたいことがいっぱいの米田さん。今は衣装作りに夢中で、電球を巻きつけるなど独創的なアイデアで没頭しているため、絵を描くのはお休みしているそうです。


▲米田さんのパッと目を引くポップな作品は、どこに貼ってあってもすぐにわかります。やっぱり可愛い!!

お仕事としてもしっかり機能!アトリエ『ロウテンション』

アトリエ『ロウテンション』から生まれた作品はTシャツやポスター、チョコレートのパッケージなどにも起用されました。

これは『Jump』の生産部門として、『サルサガムテープ』の活動と同様にお給料(工賃)が発生する立派なお仕事となっています。


▲イベントポスターのお仕事として、絵画を提供したり…


▲こちらがチョコレートのパッケージに採用されたもの。

・・・

 

アットホームにのんびりくつろげる『Annex(アネックス)』

お次は、『ハイテンション』、アトリエ『ロウテンション』からほんの数分離れたところにある『Annex(アネックス)』

  • もともと、クールダウンする場所として作られたこちら。
  • 2階には一般の方が住んでいて、1階部分を『アネックス』として利用しています。
  • 『サルサガムテープ』の午後の練習に備えて休める場所としても利用しています。


▲リラックスできるおうちという感じ。みなさんくつろいでいらっしゃいます!


▲サルサガムテープ結成当初からのいちばんの古株メンバー・磯ちゃん。18歳の時から『サルサガムテープ』に参加。
2016.12に横須賀のガールスカウト主催のイベントにも『サルサガムテープ』として出演しました。


▲手元を覗いてみるとさりげなく、でもしっかりアート!


▲さえりさんはもともと放課後等デイサービスの『スローバラード』に通っていました。今は『スローバラード』を卒業して、生活介護の『Jump』に通っています。着ていた『サルサガムテープ』のオリジナルTシャツを見せてくれました。

・・・

『Jump』のタイムスケジュール

月曜-金曜
9:00-15:00

・・・

09:00 開所
10:00 朝の会
10:30 午前中の活動
▽音楽活動-ギター&ベースレッスン・ドラム・ボーカル・作詞、作曲など
▽ハイテンションでそれぞれの創作活動
▽アトリエ『ロウテンション』でアート制作
∇アネックスでまったり!
12:00 昼食休憩
13:30 午後の活動
▽音楽活動-スタジオでのライブ練習やガムテープ太鼓を使ったリズムセッションなどバンド編成で行います。
▽それぞれの創作活動
15:00…帰りの会/解散

・・・

放課後等デイサービス『スローバラード』

お次は、障害のある子どもたちが主に学校が終わった3時半ぐらいから通ってくる放課後等デイサービスの『スローバラード』についてご紹介。

『ハイテンション』の一部のフロアを『スローバラード』というように一応、スペースをわけていますが、絵に興味がある子はアトリエ『ロウテンション』に参加するなど、各事業所間の行き来は比較的自由です。


▲『スローバラード』では毎年12月にクリスマス会を開催。その時に作るフォトコーナー(記念写真撮影用のスペース)も手作りです。1年ごとにデザインが変わりますが、前回はお菓子の家がコンセプトでした!

やりたいことをやって最高に気持ちいいを目指す活動内容

月曜-金曜
放課後 15:00-18:00
祝日・夏季休暇等 10:00-16:00

・・・

14:30…送迎スタート
15:30…スローバラード到着
15:40…ブゥたいそう
16:00…おやつ・自由遊び
▽ おやつ作り、工作、アート活動、写真、読書などそれぞれがやりたい創作活動をします
16:45…うたってあそぼう
▽手作り楽器などつかってみんなで歌に合わせて演奏やダンスをして遊びます。リズムが決まると最高に気持ちいいです。
17:15…帰りの準備
17:30…帰る時間/帰りの送迎スタート

 


▲足で車イスを動かして移動する方が、足で筆を持ち、こちらのキーボードに色を付けてくれました。明るい色遣いが印象的です。

・・・

【special report】『サルサガムテープ』のライブハウス練習に密着!!

ということで、お待たせしました!

1994年の結成以来、ずっとハイテンションで疾走しつづける超天然ロックバンド『サルサガムテープ』のライブ練習に密着!
そのパワーの源に迫ります。

定期的にライブハウスで思いっきり音出し

取材当日は、ちょうどライブハウスでの練習の日。

ハイテンションのスペースだと、さすがに太鼓を大きな音で鳴らすのは難しいということで、毎週、予約ができた時はライブハウスでガムテープライブを本当に再現したり、磯ちゃんは『スルド』という楽器を演奏したりして、思いっきり音を出します。

貴重なライブハウスでの練習にお邪魔しました!

こちらがスタジオ。みなさん、続々と集まってきています。
「こんにちは〜!名前は??」とサルサガムテープのメンバーの方に声をかけられました!

作っているのはそう、ガムテープ太鼓!

そう!!これはサルサガムテープには欠かせない『ガムテープ太鼓』で毎回、自分で使うものは自分で貼ります!!
ポイントは、ピーンと力強くひっぱって貼るとすごくいい音が出るんです!!


▲時々、手を貸してもらいながら一生懸命貼ります。


▲貼り終わると、音の出具合を確かめるように自由に叩いていました。


▲こちらは足で踏むと音が出ます。まるでカスタネットのような音色が響きます。


▲「撮っていいよ〜」と盛り上げ役のトモヤさんが決めポーズ‼︎


▲腰にベルトのようなものをつけてガムテープ太鼓を支えると、両手が空いてさらに叩きやすくなります‼︎


▲練習スタート!

ステージもあり、ライブもできそうなスタジオ内。ライブ練習のほか、ガムテープ太鼓を使ったリズムセッションなどバンド編成で行っているそうです。


▲歌の合間に、かしわさんがマイクを持ってメンバーのところを回り、メンバーに言葉をかけ、メンバーは嬉しそうにそれに答えていました。

「サルサガムテープでは何も教えない!最初は隅のほうでじっと見ているだけの状態がしばらく続いても誘ったりしない。でも、自分から来るんだよね。そして、自分で思うままに音を出し、体を動かす!」というようなお話を2017.02に開催された岩波幼稚園での講演会でされていたことを思い出しました。


▲みなさんノリノリ〜‼︎見ている私たちも自然と体が動いてしまいます‼︎


▲こちらの方は、生活介護『Jump』のサービス管理責任者の酒井さん。サックスを吹く姿に惚れぼれしちゃいます!

ライブで全国を飛び回る『サルサガムテープ』

2016年は大小30のライブをこなした『サルサガムテープ』ですが、遠征中も親御さんは付き添わず、宿泊中の食事や入浴の介助もすべてスタッフが行います。


▲あれ?なんか混ざってる??
sukasukaメンバーのmisaもガムテープ太鼓をお借りして一緒に参加、そんなつもりはなかったけど結果、ハイテンション!!


▲かしわさんを始め、みなさん本当に楽しそう!!

楽しもうと気負わなくたって、自然に楽しくなっちゃう!ハイテンションになっちゃう!
そんな素敵な時間、パワーをたくさんもらいました!ありがとうございました!

・・・

[st-kaiwa1]そして、2017.07.07、待望のサルサガムテープの新曲「ワンダフル世界」の超絶クールなMVが公開されました![/st-kaiwa1]

『サルサガムテープ』オリジナルグッズも販売!

▲ライブ会場では『サルサガムテープ』オリジナルタオル(手前)やTシャツ(左奥)を販売。『サルサガムテープ』のCDはamazonでもゲットできます!


▲放課後等デイサービス『スローバラード』の日常から生まれた曲がアルバムに!?CD『うたってあそぼう1.2.3.4!』はハイテンションで販売中です。

NPO法人 ハイテンションの基本情報

〒243-0014 神奈川県厚木市旭町2-9-15 メゾンサモワール1F
TEL:046-281-7737
FAX:046-281-7750
E-mail:info@hitension.org

詳しくはHPで!(外部リンク)>>http://hitension.org/

生活介護 Jump

月曜-金曜
9:00-15:00

  • 曜日ごとに定員は1日20名。
  • 週1回の利用者さんも含め、利用登録自体は25名。

放課後等デイサービス スローバラード

月曜-金曜
放課後 15:00-18:00
祝日・夏季休暇等 10:00-16:00

  • 定員いっぱいの50人が契約。
  • 利用人数は1日10人くらいで、曜日ごとに違います。
  • 肢体不自由のお子さん、重心のお子さん(重症心身障害児)も利用しています。

居宅介護・重度訪問介護・行動援護/福祉有償運送・移動支援『Love jets』

月曜-土曜
8:00-21:00

  • 移動支援では、通院などのほか、買い物に行きたい、映画を観たい、電車を見たいなど、自分だけの自由時間をサポートします!

・・・


▲1度目の取材は2017.05.16、かしわ哲さん(左)とsukasuka-ippo代表・五本木愛(右)…とその後ろでトモヤさんがピース


▲2度目の追加取材ではハイテンションスタッフであり、『サルサガムテープ』ではサックスを担当する酒井さん(中央)にご案内いただきました。sukasuka-ippo代表・五本木愛(左)とsukasukaメンバー・ゆかねこ(右)

・・・

sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

今回は厚木にあります『NPO法人 ハイテンション』さんの取材でした。

きっかけは、代表のかしわ哲さんが岩波幼稚園での講演会をされた際、岩波幼稚園の園長先生にご紹介いただいたというのがご縁の始まり。講演会後『NPO法人 ハイテンション』の立ち上げの話やロックバンド『サルサガムテープ』のお話を聞かせてもらいました。

『サルサガムテープ』は

  • バンドを仕事にしたってイイじゃない?
  • それぞれが好きなことを仕事として選択できなきゃ!

ということを大事にしているバンド。講演会でそんなお話を伺い、ぜひ取材をさせてくださいとお伝えし、今回の取材が実現しました。

実際に取材をして、たくさんの利用者さんにお会いしました。

事業の理念や支援のコツなどは、「いちいち語らないぜ!!」と実際に言われたわけではありませんが、

  • とにかくみなさんとても楽しそう!
  • 絵を描いてる方も、楽器の練習をしてる方も、ご自身の時間を自分らしく過ごしている!

そんなメッセージが強烈に伝わってきました。

そして皆さんが気さくに声を掛けてくれて、たくさんお話をしました。

午後には『サルサガムテープ』のバンド練習にも参加させてもらいましたが、

  • やっぱり皆さん心から楽しそう!
  • 表情がとにかくイイ!
  • 心と身体全部で表現している。

一緒に太鼓を叩かせてもらいながら、そんな皆さんを見ていたら、色々な想いとともに涙が溢れてきて、こんなに楽しいのになんで?いや、こんなに楽しいから、純粋に幸せだからだ!と思わず胸が詰まりました。

こんな風に、本当に自分の好きなことを『仕事』にできる人は世の中でもそう多くはないでしょう。でも誰もが「そうなりたい!」という気持ちを持つことは平等にあって良いし、それを実現するためにひとりひとりにできることはあるんだ!ということを改めて感じました。

sukasuka-メンバー・misaの感想メモ

かしわさんのお話しは以前、講演会でお聞きしたことがあり、とても興味深く分かりやすく楽しかったことを覚えています。

そんなロックンロールなかしわさんの立ち上げたハイテンションにはとても興味がありましたが、その名の通り、皆さん“ハイテンション”で明るく元気いっぱいに私たちを迎えてくれました。

午前中はそれぞれの場所で好きな音楽や絵などを集中して行い、午後はサルサガムテープの練習。

自分たちの好きなことを全力でやる姿、そしてさらにはそれをお仕事としてやっているということが本当にすてきでした!

バンド練習では、一緒にガムテープ太鼓が叩けて、サルサガムテープの一員になれたようで感動しちゃいました。

これからも素敵なロックンロールを多くの人たちへ届けてほしいなと思います。とてもハイテンション!な取材をさせていただきました!

同行した小幡沙央里議員の感想

多様性社会の実現、と言いながら、自分がいかに既存の枠にとらわれた考え方をしていたか痛感させられる場所でした。

“生活介護事業所”の言葉からイメージするのは、今まで自分が見てきたものからだけで、実際は可能性は無限大だ、と思わせてくれたのがハイテンションさんでした。通っている方々が、いきいきとしていたのが印象的です。

バンドのリハーサルは、同じ空間にいさせてもらってこちらが感動するくらい、エネルギーにあふれ、心揺さぶられました。

“障害福祉”という世界を、新しい視点で考えるきっかけともなりました。

ハイテンションさんと同じようにロックそのものをやる!というより、この“ロックンロール”の考え方を持って障害福祉に取り組んでいくことができる素地を、横須賀で作っていきたいと思います。

・・・

取材-2017.05/五本木愛・misa
取材-2017.07/五本木愛・ゆかねこ・pototon
写真・加工/ 五本木愛・misa・ゆっぴー
テープ起こし/ がらっぱち・reiko・kayoko・ゆっぴー
写真キャプション/ misa・pototon
文・構成・編集/ takeshima satoko

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『自分たちが足りないと思うこと、欲しいと思うものを自分たちで作り上げていく』を現実に!夢を1つずつ叶えるために!
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