障害児の子どもをスーパーに連れて行くのってすごく大変!…と思うお母さん、たくさんいると思います。
我が家の場合も同様で、できれば連れて行きたくないけれど、連れていかなきゃならない時が結構あります。
本人も私と行く買い物が大好きだし、夏休みなんて一緒に行く回数がぐっと増えます。
1人で行けば何でもない買い物ですが、ナツと行くとなると、気合いを入れて、買うものもしっかりメモしてできるだけ短時間で終わるように準備して買い物に挑みます!
買い物中には気を付けなきゃならないことがいっぱい!
スーパーでナツがよくする行動といえば…
- 商品を触る・落とす・勝手に持ってきて買い物カゴに入れる。時には知らない人のカゴにも入れる。手に取った商品を全く違う場所に戻す。
- 山積みになっている商品を崩したい衝動に駆られ、実際に崩してしまったことも!ナツの衝動を察知し、止めさせるのはホントに大変。
- 空のカートを見つけると、押しながら逃げる。
などなど。
他人の迷惑にならないように、そして本人を見失わないように、常に注意をしています。
妹のハナなら、
「お菓子見てきていいよ。」
と言えば、必ずお菓子売場にいるし、もしいなくてもお菓子を選び終わって私を探してるので、迷子になることはありません。
だけどナツの場合は、お菓子売場にずっといる確信はないし、万が一お店から外に出てしまったら本格的な迷子になってしまいます。
買うものを全部カゴに入れられたとしても、次の難関があります。レジです。
レジが空いていれば比較的スムーズですが、混んでいて列になっている場合はこれまた大変です。
おとなしく私のそばで並んでいることなんてできないナツ。
せっかく並んだのに…
- レジのそばにある商品を手にとってイタズラするわ貼ってあるものを剥がすわ…
- そして逃走、追いかける私!
そんなことを繰り返しながらもなんとか乗り越えて、買い物しています。
正直大変!だけど先日、嬉しい言葉をかけられて…
ナツと2人でスーパーへ買い物に行った時のこと。
レジがすごく混んでいて、相変わらずナツはイタズラをしていました。
カップ麺を次から次へとカゴに入れたり、持ってきていたお気に入りのミニカーを床や壁に走らせたりしていました。
すると、私の後ろに並んでいた年配の女性が、ナツの行動をずっと見ていて、
「この子は学校行ってる?普通?」
と聞いてきたので、
「あ、いえ、普通じゃないです。養護学校に通っています。」
と答えました。
そんなことを聞くなんて、と思う方もいるかもしれませんが、私はジロジロ見られるより、聞かれたほうが良いと思っています。
そしたらその女性が優しく
「そう、それならなおさら可愛いでしょ?」
と言ってくれたのです。
私はなんだかそれがうれしくて、
「はい、可愛いんです~。」
と言ったら、それを聞いて照れたのかナツが私のTシャツの中に顔を入れて隠れました。
いつもだったら、私の子が普通じゃないって分かると、
大変だね、とか、どこもみんな大変なのは同じだよ、とか、そんな風に声をかけられることが多いのに、「なおさら可愛いね」と言われたのは初めて。
そう言われたことが何で嬉しかったんだろう?
なんか気持ちをわかってもらえた気がしたからなのかな?
とにかく、大変だね、って言われるより何倍も嬉しかったです。この気持ちを障害児のお母さんたちに伝えたくて、思わず記事にしました。
それから番外編。
また別の日、混んでいたスーパーのレジで、後ろに並んでいた男性のカゴの中身を観察していたナツ。
大きな声で覚えたての単語でカゴの商品をひとつひとつ言っていました。「パイナップル!」「だんこーん!」など。
私が振り向いて、ごめんなさい、と謝ると、
その男性は「大丈夫です。わたしのきょうだいもそうなので。」と言ってくれました。
ごきょうだいがダウン症なのか別の障害をお持ちなのかわかりませんが、世の中わかってくれる人もいるんだなぁ、と思いつつ、ナツの人を見る目にも内心びっくり!
いたずらしたり話しかけたりも、ちゃんと相手を見てやっているのかな…
・・・
以上、スーパーでのできごとでした!
とはいえ、やっぱりナツと過ごす夏休みは大変でした!
来年は放課後デイの利用日を増やそうかな…週2じゃ正直キツいです(笑)
2017.08