幼稚園から帰宅してお友達と遊ぶ。そんなごくごく普通の当たり前のことを、やっぱり躊躇してしまうという保護者の方も多いのではないでしょうか。
幼稚園のお迎え後にたくさん遊んだ上の子たち
考えてみたら、上の兄姉たちは幼稚園のお迎えの時間を近所のママと合わせたりして、夕方まで子供たちを遊ばせるなんてことを「いつものこと」として普通にしていました。そうやって子供たちを遊ばせながらママたちとおしゃべりしたりして、そこでいろんな情報交換ができたり、子育ての悩みなんかを話したりして、それが子どもにとってもママにとっても楽しい時間になっていたなぁ…なんて当時を振り返ります。
「一緒に遊ぼう!」最初に感じたのは戸惑い
数か月前のこと、週末で上の兄のサッカーの試合が早く終わり、その解散場所がちょっとした公園のようになっていたため、そこでそのまま遊び始めた娘。週末だしそんなに子どもたちもいないし、少し遊ばせてから帰ろうかな?と遊具のところまで行くと娘と同じくらいの女の子がママと一緒に遊んでいました。すると、その女の子とママが娘を見るなり「あ!うーたん!」
そうです。娘が併行通園している幼稚園の同じクラスのお友だちでした。その子もママも「一緒に遊ぼう!」と声をかけてくれました。
まず思ったのは…(え?いいの?)
次に思ったのが…(え?大丈夫なのかな?遊べるのかな?)
基本、やっぱり障害児ですから、他害(叩いたり、ひっかいたり)をしないか?娘の場合だと発語がないのでコミュニケーションが取れるのか?など、とにかく迷惑をかけてしまうんじゃないか?というのが先に立ち、幼稚園外でお友達と遊ぶということは意外とハードルが高いと思ってしまっていたんです。
幼稚園では先生が付いていてくださるし、きっとお友だちの間に入ってコミュニケーションのお手伝いをしてくれているんだろうな。と勝手に思っていたりして。
もちろん娘を同年代のお友だちと遊ばせていないわけではありません。ただ、やっぱり私自身のもともとの友だちの子どもだったり、近所で娘のことを小さいころからよく知ってくれている友だちとかに限ってだったなと。私自身が相手のママも話すのも初めてという状態で、娘を遊ばせるというのが初めてだったんです。
あれ?ちゃんと遊べてる!?ふたりともとっても楽しそう!
娘はお友達を見るなり満面の笑みで嬉しそうに側へ寄っていきました。多分、「遊ぼ!!」って表現してるんですね。もうニコニコ。自然に遊びだしました。しばらくママとおしゃべりしながら様子を見ていたら…
お友だち「うーたん、こっちで遊ぼう」
娘 「うん!」(にっこにこで首を縦にふりながら)
お友だち「うーたん、これ欲しいの?ちょっとまってくれる??」
娘 「やだ!」(真顔で首を横にふりながら…)
お友だち「えーー待てないの?しょうがないなぁ!」
娘 「うん!」(にっこにこで首を縦にふり、とっても嬉しそう。)
なんだ!すごくすごく自然にコミュニケーションが取れている。もちろん喧嘩になんてならないし。きっと幼稚園ではこうやってお友達と遊んでいるんだろうな。
壁を作っていたのは他でもない私自身
そしてそのママが、ずっと娘さんが「うーたんと遊びたい!!」って言ってくれていたことを教えてくれました。「幼稚園のお迎えで見かけたりしたときに、何度も声をかけようかと思っていたんです」って、嬉しいですよね。
そう、つまり、上の兄姉たちの時と変わらない!壁を作っていたのは、娘でも幼稚園のお友だちでもそのママでもなく、私だったんだ!
それから、そのママといろんな話を話して、子どもたちはほどんどもめることもなく、嬉しそうに、楽しそうに遊んでいました。特別なことでも何でもないんですね。きっとまわりのママたちも、声かけても平気かな?とタイミングを見つけようとしてくれているのかもしれないなと…。そうだったらうれしいな。
その後、そのお友達は時間をみつけては「うーたん、今日遊べる?」と連絡をくれるようになりました。そして、娘も私もそれを本当に嬉しく思っています。あたりまえに「遊ぼう!」と誘ってくれるのがありがたいんです。
そして、ついおとといも誘ってもらいました。私がバタバタと忙しくしているおかげでいつでも遊べるというわけではないのですが、1時間でも遊べる!っていうときはとにかく娘と一緒に遊びにいきます。
その子とうーたん、公園で何やらコミュニケーション取りながら普通に遊んでいますよ。