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【ライフハック・レビュー】ベビーカーとは違う『障害児用バギー』ってどんなもの?/使ってるママに聞いたバギー選びのポイント&カスタマイズ法

投稿日:2017-02-04 更新日:

肢体不自由なお子さんにとって欠かせないのが、移動に使う福祉用具。

  • 車いす
  • バギー
  • 歩行器

など、さまざまな種類がありますが、体の大きさや身体機能の程度に合わせて、個々に適したものを選んでいます。

今回はその中でも、幼少期~学齢期の障害児に多く利用されている『障害児用バギー』に注目!

一見、一般のベビーカーやバギーと似ているため、体の大きいお子さんや見た目にはわからない障害をもつお子さんなどが乗っていると、周りから「どうして?」という視線を感じることもあるようです。

場所もとってしまうため、人の多いところではなかなか堂々とは広げられない・・・そんな肩身の狭さがあるのが現状。

そこで

「どんな子が乗ってるんだろう?」
「ベビーカーとの違いは?」
「なにか必要な配慮はある?」

など、聞きたくても聞けない、普段なかなか知る機会のないあれこれを、実際にみんなが使っているバギーの紹介をまじえて、わかりやすくまとめてみました!

『障害児用バギー』=『バギー型車いす』だった!

肢体不自由児の親たちが通称『バギー』と呼んでいるものは、実は正式には車いすの仲間。

一般の子ども用の車いすは主に足の不自由なお子さんが利用するのに対して、『バギー型車いす』は足の障害だけでなく、病気などで長時間姿勢を保てないお子さんが利用します。

ベビーカーとどう違うの?

日本製のベビーカーは、3歳・15㎏までというものがほとんど。

成長にともない、ベビーカーでは限界…となって、耐荷重30㎏超のバギー型車いすを作るケースが多いようです。

一見、普通の乳幼児が使うベビーカーやバギーと似ているため区別しづらいですが、よくよく見ると体の特徴に合わせた機能が備わっているのがわかります。


▲不安定な体をしっかり固定できるベルトやクッションがついていたり、背もたれの角度を調節できるようになっています


▲医療ケアの必要なお子さんの呼吸器や吸引器などを載せるための大きめの収納スペースがあるものも。(こちらはオプションで後付けした例)

実際に使っているママたちに聞きました!

メンバーをはじめ、ひまわり園に通う実際にバギーを使っているお母さんたちの協力のもと、数種類のバギーを比較し、選んだポイントやオプションとして付けたものをご紹介します!

並べてみるとこんなに違う!?

バギー整列!



▲リクライニングの角度や畳み方、その大きさもさまざま


▲日よけは大事!これも角度や覆われ方に少しずつ違いが。

それぞれのバギーを紹介!

いろんな角度からバギーたちを撮影。車への載せ方も注目ポイントです。
また、お子さんの体への配慮や使う側の利便性を考えたそれぞれのカスタマイズ、ご参考までにどうぞ!

Reno チルト&リクライニング RN-12(もりりんさん使用)

サイズ:全幅54.6全長86(㎝)/折りたたみ時L81×W54.6×H40.6(㎝)
総重量:12.6㎏
耐荷重:34㎏

お子さんの様子
身長95.5㎝体重12.5㎏
歩行困難・てんかん発作あり

オプション
光過敏があるので、日よけをつけてもらいました

ココがいい!
パッと見、普通のベビーカーと変わらないところ。フラットに近い状態になるところ。発作のあと寝てしまったときにそのまま寝かせてあげられる。

ココはちょっと…
重量と、折りたたんだ時にもっとコンパクトになれば…。

・・・

Activo AT-12(えみさん使用)

サイズ:全幅54全長102(㎝)/折りたたみ時L117×W32×H35.6(㎝)
総重量:7.8㎏
耐荷重:34㎏

お子さんの様子
身長103cm体重18.8kg
点状軟骨異形成症

オプション
日よけ・レインカバー・荷物入れをつけてもらった

ココがいい!
比較的軽いところ

ココはちょっと…
使う頻度が高いせいか部品がとれやすい。レインカバーは風が強いとバサバサと浮いてしまうのが難点

☑オプションは補助の対象になる?
外出時には欠かせない日よけや、雨天時に便利なレインカバー。バギー本体に付属しているものではなく、必要に応じて後付けしなければならない場合がほとんどです。バギーとレインカバーについては、市から補助が出るのはどちらか一方のみとのこと。(2017.02現在)

・・・

RVpocketⅡ (メンバー・がらっぱち使用)

サイズ:Mサイズ折りたたみ時L53.5×W76×H36(cm)
総重量:13㎏
耐荷重:50㎏

お子さんの様子
身長119㎝体重21.2㎏
重症心身障害児

オプション
背もたれ部分を継ぎ足してます~

ココがいい!
ティルト機能ってええですね~✨

☑ティルト(チルト)機能って?
座面と背シートが一定の角度を保ったまま、前後に傾けられる機能のこと。おしりや太ももにかかる加重を背中・腰に分散させ、疲れや痛みを起こしにくく、姿勢も安定します。ちなみにリクライニング機能は、座面はそのままで背シートのみが前後に傾けられるもの。


▲乗せたところはこんな感じ。

うちのぽこっぱちはさぁ、足を組むからさぁ(;´_ゝ`)だから外出時なんかは『なんであんな体大きくて足組んで態度でかいのに自分で歩かないんだろ』って思われてるかも~(がらっぱち談)

・・・

RV with (メンバー・ゆっぴー使用)

サイズ:Sサイズ折りたたみ時L51.6×W105×H44.7(cm)
総重量:10.8㎏
対応身長:約90~110㎝

お子さんの様子
身長90㎝体重11㎏
虚血性低酸素性脳症(寝たきり)
医療ケア有(気管切開・経鼻経管栄養)

オプション
・エクスポールと呼ばれる、注入時のボトルを吊り下げるためのフックがついたポールを取り付け(写真左)
・背面シートをより体にフィットさせるためにクッションを追加(写真右上)
・アンダートレイ。吸引器をのせる際に安定するように、板状のものが中に入っています(写真右下)

▼さらにカスタマイズ!ちょっとしたものを置くのに便利なミニテーブルは、パパのDIY

▼外出時は必要なものを載せるとこんなに大荷物に!

一般バギーも結構アリ!

小柄なお子さんで、体の支えが比較的少なくても大丈夫であれば、15㎏超えるまでは一般のものを使う手もアリ!
というわけでこちらもちょっとだけご紹介。

Goodbaby B形ベビーカー POCKIT (メンバー・ゆかねこ使用)

サイズ:W44.5×D75×H99㎝/折りたたみ時W33×D18×H48.5㎝
総重量:4.8㎏
耐荷重:15㎏

子どもの様子
身長98.4㎝体重13.5㎏
低体重児・体幹機能障害・歩行困難

オプション
荷物入れネットを別で購入。

ココがいい!
軽くてコンパクトに畳めるところ。付属のバッグに入れて持ち運びもできます!


▲ジャストサイズ!これ以上大きくなると厳しい…

・・・

GRACO シティカーゴ  2013年モデル(なつきさん使用)

サイズ:W50×D83.5(cm)/W50×D36.5×H96.5 (cm)
総重量:6.8㎏
耐荷重:15㎏

お子さんの様子
体重14kg
低体重児・脳性まひ・歩行困難

ココがいい!
買い物カゴが乗せられるところ

・・・

▼ちなみにこちらも同じGRACO(グレコ)・シティクルーザー

▲海外メーカーということもあって22㎏まで乗れ、カゴが大きく、リクライニングも160°とフラットに近い状態まで倒せるのが特徴。メンバー・ゆっぴーが今のバギー(上記参照)を作るまで使っていたものがこれ。

障害児用バギーを作るまで…/横須賀の場合

どこで作る?

幼少期~学齢期のうちは、療育相談センターの装具外来を通して理学療法士の先生やリハビリテーション科の医師、専門の業者の方と相談、試乗しながら決めていくのが主流ですが、市立養護学校など理学療法士の先生がいらっしゃるところに通っているお子さんはそこでも対応してもらえるようです。また、学齢期を過ぎてからはリハビリ科のある病院などを利用することになります。

気になる費用の負担は・・・

横須賀市で、福祉用具を購入する際の費用を助成する制度があります。世帯の課税状況により一部自己負担(だいたい1割程度)で、品目によって支給条件が細かく分かれています。

バギー型車いすだけでも種類はたくさん!全部見比べるなら福祉用具展へGO!

何も知らないところから始まるバギー選び。装具外来では理学療法士の先生などがあらかじめ、お子さんの特徴を把握して候補を絞り、サンプルを用意してくれますが、それはほんの一部。ネットやカタログなどで手軽に一覧を見ることはできますが、実物を見比べるなら福祉用具展に行ってみるのも1つの手!

キッズフェスタ2017 第16回子どもの福祉用具展(外部リンク)>>http://www.kidsfesta.jp/

年に1度開催されるこちらのキッズフェスタでは、さまざまな移動用具だけでなく福祉車両、リフトやスロープなど住宅設備の紹介、学習用品やアイデアグッズまで幅広く展示されています。

・・・

就学に向けて

普通学校も養護学校も、園に比べたらやっぱり広い!ぐっと行動範囲が広がり、当然、移動時間も長くなります。家から学校まで、教室のなか、屋外の活動・・・いろんな場面に合わせて移動器具を使い分けることも必要になるかも?

今回は『バギー型車いす』をご紹介しましたが、今後その他の福祉用具にも注目していきたいと思います。

ちなみに・・・

▲メンバー・ゆかねこの息子ハルは、『子ども用車いす』を作成中!自分で車輪を動かして移動する、という新たな一歩。
こちらも別途記事にしていきたいと思います。お楽しみに!

・・・

2017.02
情報提供/ もりりんさん・えみさん・なつきさん・がらっぱち・ゆっぴー・ゆかねこ
撮影・加工/ ゆっぴー・ゆかねこ
編集/ Yuka Kaneko

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