気管切開で寝たきりの息子(6歳)は、体温調整が難しいのと、感染予防のため、冬は基本的に外出を控えて家で過ごすことが多いのですが、やっぱり冬ならではの楽しみもありますよね。ということで、寝たきりの我が子と楽しむ冬の行事をちょっとご紹介したいと思います。
01.自治会のお餅つき
我が家が参加する自治会では、毎年12月の後半にお餅つきが開催されます。今までは参加を遠慮していたのですが、今年は開催日当日が暖かく、体調も安定していたので、思い切って参加してきました!
実は、このお餅つきには6年前に一度参加したことがあります。
▲当時、息子(左)は生後6ヵ月。心肺停止で寝たきりになる前の写真です。お兄ちゃん(右)がお餅つきをつくのを見てただけでした。あの時、お餅つかせてあげればよかったなぁ〜
ということで早速、公園のお餅つき会場へ…
▲まずは見学。しっかり見てましたよ~。手前は大人用、奥に子ども用の臼が用意されていました。
息子の番になりました。パパに支えてもらいながら、しっかり杵を持ってお餅をつくことができました。これまでは見るばかりでしたが、自分で杵を持つのは初めての経験!緊張せずにできました。
▲幸運にも臼の高さがバギーの高さとぴったり!腕を上げることが困難な息子でも、無理なくできたのはこのおかげ(^-^)
▲できたてのお餅をいただきました!
02.お正月飾りの準備のお手伝い
年末に鏡餅の飾り付けをおばあちゃんとお兄ちゃんと一緒にやりました!
▲細かい所はお兄ちゃんが、弟はみかんをのせる係を担当!
03.暖かい日には外へ遊びに出掛けます
あまり人のいない公園で、かつ短時間ではありますが、遊具に乗って遊びました。
▲シーソーに挑戦しましたが、お兄ちゃんvs弟と母では体重差があり過ぎて全く動かず…母の足の曲げ伸ばしでどうにか動かしました!
▲ブランコにも挑戦。簡単そうにみえて息子を抱っこして両手が塞がった状態では意外と難しかった(^_^;)
でも、息子はゆっくり揺れる動きが好きなので楽しそうにしてました〜。
04.初詣
今年は、東京のおばあちゃんの家でお正月を迎えたので、おばあちゃんの家の近くの神社へお詣りに。
▲階段も少なめで助かります。人もほとんどいないタイミングでラッキーでした!
▲今年は自分でお賽銭を持ってみました。55円(御十分にご縁がありますように!)
▲お賽銭箱の高さも鈴の紐の長さも、抱っこしながらなら息子が自分でできる高さにあったので、頑張って支えました。
でも、鈴の紐は掴めたけど、音を鳴らすのは難しい。そんな時はお兄ちゃんが一緒に手伝ってくれました。
▲帰りにいただいた甘酒。飲むことはできないけど、甘酒の温かさを手で味わいました。
05.書き初めにも挑戦
3年生のお兄ちゃんが冬休みの宿題で書き初めをやっているのを、パパに抱っこしてもらいそばで見ていたと思ったら…
▲小筆をしっかり握りしめて、パパと一緒に『お正月』とお兄ちゃんの真似して書いてます。なぜか封筒の裏ですが…
06.お正月ならではの遊び、凧上げに挑戦
この日はsukasukaメンバー・pototonにも声をかけて一緒に凧上げを楽しみました。
凧はスーパーの袋と毛糸と折り紙とセロハンテープで自作。
▲息子は手で物を持ったり掴むことができないので、毛糸をラップの芯に巻きつけ、これを身体と腕の隙間に抱え込ませてみました。
▲スーパーの袋で作った凧でしたが、風を受けて大空へ。
▲お兄ちゃんと一緒に
07.旬のいちごを味わう
ということで、この時期美味しい『いちご』をいただきました
▲私が昔から愛用しているいちごスプーンでいちごを潰して果汁をたっぷりゲット。
▲果汁はシリンジで経管栄養チューブから注入。よりいちごを味わえるように、カットしたいちごの断面を舌の上へ載せて、感触もプラス!少しペロリと舌を動かしてくれました!
・・・
以上、書き出してみたら意外とたくさん冬を楽しんでいましたね。
みんなと同じようにはできないけど、色々工夫したり、周りが手を貸せば、寝たきりの息子だって家族と一緒に雰囲気を楽しむことができるんですよ〜(*´꒳`*)
2017.02