障害のある子もない子もひとりひとりに適した教育支援を目指すインクルーシブ教育が今、各方面で議論されています。
そのひとつのアプローチとして、いろいろな子どもたちが一緒に学ぶ学校という場所について、子どもたちと一緒に考えてみたいというところを出発点に、学校の全面協力のもと実現したこの企画。
道徳の授業の一環として先生方が映画『みんなの学校』を教材に「世界一むずかしいリレー」というところにテーマを絞り、流れを組み立ててくださり、子どもたちは率直な感想を得ることができました。
観て終わりではなく、ここがスタート地点となるように、開催報告にまとめてみましたのでどうぞご覧ください!
PDF版もありますので、ダウンロードor印刷してじっくりごらんいただくこともできます。詳しくは後半のリンクから!
映画『みんなの学校』はこんな映画!
開催報告ダイジェスト版はこちら!(全5P)
開催報告ダイジェスト(全4P)>>PDF版はこちら
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こちらはPDFで閲覧可能!子どもたちの率直な感想-全文掲載(全8P)
子どもたちの感想全文掲載(全8P)>>PDF版はこちら
*こちらに掲載した児童の感想は、対象児童及び鴨居小学校の許可を得て掲載しております。無断転載・転用はご遠慮ください。
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sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点
私たち幼少期の障害児を育てる保護者が集まり、横須賀のバリアフリー子育て情報サイト『sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)』を立ち上げたのは昨年・2016年4月のこと。
教育の現場では障害のある子もない子も共に学ぶという「インクルーシブ教育」についての議論が活発になされていたようですが、我々、保護者にとっては言葉の意味すら難しいと感じてしまうのが正直なところでした。
それならばまずは支援教育って何だろうということに当事者・保護者が興味を持つところから始めよう!そんな思いで、昨年9月末に一般の方を対象に開催した映画『みんなの学校』の無料上映会。
開催が平日午前中であったにもかかわらず300人弱の方にご来場いただき、この映画への関心の高さを実感しました。また、この時に映画を観た方々からいただいた率直な感想アンケートをサイトで公開し、フィードバックしようとしたところ、「是非、子どもたちにも観てほしい」という感想が多いことに驚かされました。
そこで気付きました。共生することの意味を支援する側である大人が議論する一方で、このような映像を通して実際に障害児と同じ学校に通う子どもたちの感性に直接問うことも必要なのではないか。「仲良くしよう!助けてあげよう!」という感想をゴールにするのではなく、まずは自分の周りの様々な個性に興味を持ち、どう感じたかをそのまま受け止める。その小さな感想・興味をひとりひとりが成長の過程で積み重ね、広げていくことで横須賀の未来は変わるのではないか、と。
学校で上映するということの難しさ、子どもたちにどう伝えるかという難しさなど色々ありました。しかし、学校の先生方が中心になって授業を組み立ててくださり、地域の方々のご協力を得て、無事に横須賀市の小学校での記念すべき第1回の上映会を開催することができました。
そして結果、得られたものは子どもたちの感じた率直な想いです。感じ方・受け止め方は人それぞれ、でもそれでいいのだと思います。感想の中には「よくわからなかった」という感想もあり、また「特別支援学級の子ともっと関わりたい」という感想もありました。そして、それぞれの感想をグループトークというかたちで披露し、お互いの考えの違いに驚いていた子どもたち、それでいいのだと思います。
最後になりましたが、この上映会を支えてくださった皆様には、心から感謝いたします。本当にありがとうございました!
この一歩が次につながるように、私たちはまだまだ頑張ります!
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プレ上映会立ち合い/ 五本木愛
当日立ち合い/ 五本木愛・yoko
回収物の文字起こし/ reiko・ゆっぴー・misa・yoko
編集/ takeshima satoko
sukasuka-ippo
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