障害者施策検討連絡会から、今年も『意見交換会』開催のお知らせが届きました。
誰でも参加でき、誰でも発言でき、横須賀市の担当部署もオブザーバーとして参加する1年に1度の貴重な『意見交換会』について詳しくご紹介します!
『意見交換会』というのはどんな会?
午前と午後の2部構成!『意見交換会』の開催要項
日時/ 2016年6月16日(木)
会場/ 総合福祉会館 5階ホール
参加方法/ 事前予約不要。直接、会場までお越しください。
参加費 / 無料
※手話通訳・要約筆記つき
※オブザーバーとして横須賀市障害福祉課、健康づくり課、こども育成部、児童相談所、教育委員会など市の担当の方も参加。新しい制度や無くなった制度、予算などの説明もあります。
午前の部/ 10:00~12:30
午前の部はいつも通り、障害のある方やご家族の生の声をたくさん聞く会にしたいと思います。
回を重ねるごとに発言をする方の人数が増え、また内容が深く、広くなってきています。障害のある方の生きづらさを知り、一緒に考えていけることは障害がなくても生きづらさを感じている他の方にも思いが至ることがあります。
4月に起きた熊本・大分の大地震は東日本大震災の事を少し忘れかけていた私たちが、もう一度「もしもの時の備え」を考える機会になっています。午前の部でも少し時間をとって皆さんのお話を聞ければと思います。
(障害者施策検討連絡会発行の案内より/下記に原本あり)
午後の部/ 18:30~20:30
午後の部はテーマを決め、部屋を分けて(5階ホールと視聴覚研究室)じっくり話をします。
グループAは「働く」、グループBは「もしもの時の備え」です。
一般の方、地域で福祉の活動をされている方、日中働いていて参加できない障害のある方、そして支援者やご家族で、それぞれのテーマに沿って話を深めます。
(障害者施策検討連絡会発行の案内より/下記に原本あり)
▼主催者発行の開催要項はこちら(印刷可)
sukasuka-ippoメンバーが参加した昨年度の意見交換会(午前の部)の様子をレポート
実は昨年度の意見交換会(2015.06.18)の午前の部にわれわれ『sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)』のメンバーも療育相談センター ひまわり園の保護者代表として参加していました。ということで、難しい話はさっぱりわからない初心者目線ではありますが、意見交換会の雰囲気をお伝えしたいと思います!
昨年度の『意見交換会(午前の部)』の参加者はなんと250名!!
まずは会場となったのは、総合福祉会館5階ホール。広さは体育館よりちょっと広いぐらいのスペースにずらりとパイプ椅子が並び、すでに多くの方が席についていました。参加者は主催者発表でなんと250人!!参加申し込み不要、出入りも自由なので、ちょっと雰囲気を覗いてみたいという方にもおすすめ!手話通訳・要約筆記なども万全でした。
前方左側には横須賀市役所の各部署(詳しくは前述の要項を参照)の担当者がずらりと並び、予算等の報告を行ったり質疑応答で回答したり、会場の声を聞いたり…。
そして、参加者席を見渡すと
・ご自身が作業所等に通われている障害をお持ちの方
・障害児者のご家族
・作業所やデイサービス等、障害に関わるお仕事をされている方
など、多くの方がいらっしゃいました。
柔らかく温かみのある司会で意見交換会は和やかに進行
まず、オブザーバーとして参加している横須賀市担当部署等から、予算や施策についての発表がありました。
その後、参加者が挙手をして自由に意見を述べることができる意見交換会に!
昨年度の意見交換会で発言された意見の一部をご紹介すると…
当事者からの意見
- トイレについて、車イスでもギリギリの場所がある。
- お給料は7,000円。ボーナスをもっともらいたいです。
- 将来の自立に不安があります。
- グループホームをもっと作ってほしいです。
- 歩道の道幅を広くしてほしいです。
- ひとり暮らしをしてみたいです。一人暮らしの練習ができる場所がほしいです。
- 週末にヘルパーさんともっとお出かけしたいです。
- 作業所について、地震の時の支援が欲しいです。
- 歩道の道幅をもっと広くしてほしいです。
家族からの意見
- ひまわり園では療育と交流のどちらも経験できる併行通園が選択できるが、就学時は養護と支援級の2択しかないのは厳しい(ひまわり園保護者として)
- 身体が大きくなってきたのでオムツ交換できる場所がなかなか無い(肢体不自由児の親)(この質問に対しては会場にいらしていた、成人の方を介助されている方から商業施設の救護室や医療機関のベッドを借りて対応しているというアドバイスをいただきました)
- 当時、小学校普通級に在籍していた息子について、校長から支援級を勧められた。その後、普通級で通うことができたが先生や生徒への周知がもっと必要。
- 重心の子を持つが、在宅で得られていた支援(移動や理容)について、入所に伴い一切できなくなり窮屈。サービス利用について生活の質ということも考慮してほしい。
障害者の就労に関わる関係者からの意見
- 働けていないという発達障害・精神病の方。就労移行支援している中ではしっかり戦力として働けています。
- 広報支援がもっと必要。企業へのアピール、働きかけなど。
などなど…
幼少の障害児を育てる私たちメンバーにとって、就学のこと、そしてその先の就労、グループホームについてなど、普段の生活ではうまくイメージすることができない問題に触れることができ、とても勉強になりました。
今年も開催される『意見交換会』、どんな意見が出るのでしょうか。みなさんも是非、足を運んでみてはいかがですか?
文・編集/ pototon
sukasuka-ippo
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