幼少期の子育てにはハプニングがつきもので、ちょっと目を離したすきに転んじゃったりぶつけちゃったりイタズラしちゃったり…は日常茶飯事。ある程度は成長の過程として温かく見守ればよいのですが、同時に危険は回避しないと!
子ども用品店では、家具の角に取り付けるカバーやキッチンへの侵入防止ゲートなど、各種危険防止グッズも販売されていますが、それでは危険を回避できないケースがあるんです。それは…
障害児のイタズラはいつまで?
まだまだ全開、小学生になったうららちゃんのイタズラ
五本木家のキッチンとリビングの間にはベビー用の簡易ゲートが取り付けられていました。
取り付けたのは、2歳半の頃。好奇心旺盛でなんでも手を出すうららちゃんを、コンロや包丁など、危険なものがいっぱいのキッチンから遠ざけるための策でした。
通常、大きくなるにつれて減るイタズラですが、小学生になったうららちゃんのいたずらはいまだ健在!
しかも、うららちゃんはこのベビーゲートの開け方をすっかりマスターしているので、もはやゲートを設置している意味すらないという状況なので、結果としていろんな事件が発生するのです。例えば…
お鍋に小麦粉事件
ちょっと目を離したすきにやられました。晩ごはん用につくっていた煮物の鍋に小麦粉をひと袋分投入!!
冷蔵庫の中身を食べ放題!
ジュースもゼリーもアイスも、自分で好きなだけ冷蔵庫から取り出して食べまくりのうららちゃん。
もうベビーゲートでは防げない…。
そうだ!大工さんに相談しよう
01. 株式会社想工さんの自宅兼事務所を訪問
同じ子育て世代だからこそ伝わるニーズ
まずは、想工さんの自宅兼事務所に伺いました!
ご自身も小学生のお子さんの親として、生活しやすい空間づくりを日々模索しているという想工さん。クローゼットを引き戸に変えたり(写真左)、玄関をアクセントのある壁にしたり手すりを付けたり(写真右)というちょっとしたリフォームをお仕事の合間に進めているそうです。
02. 現場下見
打ち合わせ後、現場に下見に来てくださいました。
現場のサイズを測り、どのようなゲートにしたらよいか、さらにアイデアを練り、設計してくれるとのこと。
03.作業場訪問
資材を実際に確認しながら、具体的に打ち合わせ
後日、作業場にお邪魔しました。
▲
▲株式会社 想工の代表・荒井さん(左)とスタッフの竹平さん(右)
初回打ち合わせの段階では、ベビーゲートを大きく頑丈にしたものという要望から木の柵状のものをオーダーした五本木家。
▲設計図を使って説明してくれました。
使用する鍵も種類がいっぱい!実物を見ながら説明してくれました。
キッチンへの侵入&イタズラ防止という目的で設置する今回のドアには、通常のカギの他にもうひとつ、目視できない高さに隠した状態で設置するのが良いのではとご提案いただきました。
想工さんのご提案で柵状のゲートをドア型に企画変更
その後、要望に合わせてゲートを設計する段階で「ベビーゲートだと違和感のない木の柵も、大きくなると牢屋のような印象になってしまう…」と配慮してくれた想工さんから、代わりに養生素材・ツインカーボ(写真)を使ったミニサイズのドア状のゲートにしてはどうかとご提案いただきました。
このツインカーボという素材は、アクリルより安価でガラスのように割れることもないので安全。色もたくさんあるそうで、小さいお子さんがいるご家庭にぴったりの素材だそうです。
その他、使用する木材やワックスについても現物を見ながらしっかり確認
- 無垢材を使った家全体のテイストに合うようにと、ワックスは自然素材のオイルを採用。
- 木材も、五本木家の内装のテイストに合うものをチョイス!
その他、家に関する困りごともあれこれ相談させてもらいました!
雨漏りや傷んだドア、家の間取り変更についてなど、日頃気になっていたことをあれこれ相談させてもらいました。
- どのように手をつけたらよいのか全くわからなかった問題も、大工さんの手を借りればできる!
- 目的と予算に応じて、いろいろな方法を考えて、提案してもらえる!
- 雨漏りについては、原因解明と対処にどんなむずかしさがあるのかを事前に説明してもらえた。
など、技術とノウハウをいっぱい持っている大工さんにかかれば、オーダーメイドのランドセルラックやジャストサイズの引き出しなど、なんでもできちゃいます!
株式会社 想工・代表 荒井 俊一さんの想い
荒井さん 会社名の『想工』の由来は、相手の話と『想い』を汲み、道具を使って形にする『工』にあります。
そのため、大切にしているのは対話です。使いやすさはもちろん、生活のしやすさ、雰囲気など、モノ作りには欠かせない情報をご依頼主との対話から引き出し、自分たちの持つ技術やノウハウ、そして商品の知識を駆使して、ご提案の内容や可能性を広げていきます。
・・・
そして迎えた施工当日
AM8:00 まずは念入りに養生+計測
▲まずは施工箇所の養生からスタート
▲外の駐車スペースには、作業台が組み立てられていました。
▲レーザー光線を使った計測に、興味津々の依頼主・五本木
▲取り付け位置と施工手順を確認する想工さん
AM8:30 作業スタート
▲大工道具を並べて施工開始
▲カウンター幅が、下部と上部で違うため、ドア枠を作成
室内と外の作業台で仕上げるのは、主にドアの鍵部分
室内では鍵穴部分の制作が進められていました。
外の作業台では事前に作成してあったドアの仕上げ
外の作業台では、事前に作業場で作ってあったドア状のゲートの最終仕上げ。現場で確認した鍵穴設置予定位置に合わせて、ドアノブを取り付けています。
いよいよ、ドアをドア枠に取り付けます!
▲ドア枠とドアの設置位置を確認して…
▲ドアを取り付けていきます。
▲最終調整にも余念がありません。
・・・
16:30 オーダーメイドのドア完成
丁寧な仕事に+アルファの気遣いが光るプロの技
オーダーPOINT.01
ベビーゲートの進化版、ドア上部を抜いて圧迫感を軽減
形状としてはドアですが、そもそもベビーゲートの進化版としてオーダーしたので、上部はありません。結果、リビングの上部がすっきり見通せる圧迫感のない仕上がりになっています。
▲ドアの高さは五本木の背丈と同じくらい。
オーダーPOINT.02
割れない・程良い透け感・安価の三拍子そろった素材で機能性もバッチリ!
ベビーゲートの機能を持ったミニサイズのドアといった仕上がりに、依頼主の五本木も大満足!
五本木 当初予定していた柵状のものだと中が丸見えでうららが入りたがってしまったかもしれない。このぐらいの透け具合だと程良い目隠しになって結果的に良かった!割れない素材であることも安心です。
オーダーPOINT.03
ドアノブの鍵のほかに、もうひとつの隠し鍵…
うららちゃんの侵入を阻止するために必要な鍵はこちら。
▲リビング側から見るとこんな感じ。
▲キッチン側から鍵をかけられます。
ただ、うららが成長して背が高くなった時、カウンター越しに手を伸ばせばキッチン側のドアノブのカギは開けられてしまうかもしれないという心配もあったので、ドアノブのカギを攻略されてしまった時のことを考えて、ドア上部にもうひとつの隠し鍵がつけられています。
▲ドアを上から覗き込むと見える予備の鍵がこちら。
+アルファPOINT
フラットタイプのドアストッパーも設置
想工さんの気配りを感じたのがこちらのドアストッパー。オーダー時には話題にならなかったものですが、邪魔にならないフラットタイプ(磁石式)のものをチョイスして取り付けてくれました。
施工後に爽やかな笑顔を見せてくれた想工さんと記念撮影
▲帰り際に笑顔を見せてくれた想工さん。まだまだお願いしたいことがいっぱいあるので、よろしくお願いします!
施工前には、お見積りを出してもらい、使う材料や施工のポイントまで細かく説明してもらったので、安心してお願いすることができました。もちろん、仕上がりにも大満足!
・・・
after
設置後のうららちゃんの反応は?
五本木 ベビーゲートを使っていた頃は力ずくで突破しようとしていたうららも、今回、扉状にしてもらったことで、通常の扉と同じように、まずはドアノブを回してみて、鍵がかかって開かないことを確認するとそれ以上、無理に開けようとしません。
うららが侵入しなくなったキッチンでは、家事がスムーズに進められるようになりました。
依頼主・五本木愛の感想
キッチンの中はうららにとって美味しいもの、楽しいものが詰まった隙あらば入りたい場所です。
そのおかげで数々のイタズラをされました。うららがちょっとテレビに夢中になっているすきに気付かれないように2階の洗濯物を取り込もうとすると、私の姿が消えた途端にキッチンへ行って好き放題!
そんな生活だったので、常に目が離せず、家事にも支障をきたしていました。
今回、想工さんにキッチンとリビングの間に扉を付けてもらった途端、家事がスムーズに進められるようになりました。
幼少期の子ども向けの危険回避グッズは多く販売されていますが、うららはさらに輪をかけて想定外のことをたくさんしますし、小学校に入ってからもまだまだイタズラは続いています。背が伸び、力がついてきたうららの行動を制止するには既製品では難しく、そんな折、大工さんの手を借りて、我が家のニーズにぴったりのオーダーメイドの設備をつけられたことは幸いでした。
ちょっとした生活の不便を解消するために、確かな技術とノウハウを持つ大工さんが身近にいるということはとても心強いことです。
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想いをかたちにする身近な大工さん
株式会社 想工(一般建築請負)
〒239-0844 横須賀市岩戸5-13-10046-803-4587
080-5174-4587
046-804-4587
soukou28106@jcom.zaq.ne.jp
sukasuka-ippo経由でも相談可!専用お問い合わせフォームからお気軽にお問合せください。
お問い合わせフォームにて送信いただいた内容は、想工さんに内容を確認をしたのち、sukasuka-ippoからお返事いたします!
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2018.05
取材/ 五本木愛・ゆかねこ・ぼんちゃん・pototon
写真・加工/ pototon・五本木愛・ゆっぴー
編集/ takeshima satoko
sukasuka-ippo
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