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【世界自閉症啓発デー2016 in 横須賀】家族やきょうだいの視点から自閉症を考える無料上映会&シンポジウム
2016.12.03 12:30 PM - 4:30 PM
無料毎年開催される横須賀市障害者週間(2016.12.01~12.07)にちなみ、今年も各所でイベントが開催されます。
今回、ご紹介するのはそのうちのひとつ、『世界自閉症啓発デー 2016 in 横須賀』。市内の学校などで配布されたチラシをご覧になった方も多いのではないでしょうか。
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主催は、以前、sukasuka-ippoの取材ファイルでもご紹介した国内唯一の特別支援教育の研究機関国立特別支援教育総合研究所と知的障害を伴う自閉症に特化した早期教育を目指す筑波大学付属久里浜特別支援学校。
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どんなイベント?どんな雰囲気?子連れで行っても大丈夫?
ということで、このイベントの内容について、sukasuka-ippoが実際に担当の方にお話を伺ってきました!
今年のテーマは家族やきょうだいから見た自閉症/無料上映会&シンポジウム
無料上映される映画『くちびるに歌を』ってどんな映画ですか?
まずは、予告編をどうぞ!!
小さな島の中学校に赴任してきたわけありの美貌の臨時教員・柏木ユリ(主演・新垣結衣)が1年間の期限付きで合唱部の顧問をすることに…。
主人公・サトルは、先生の美貌を目当てに仲間数名と一緒に、もともと女子しかいなかった合唱部に入部。既存メンバーと対立しながら混声でのコンクールに向け練習を重ねていくが果たして…。
アンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフにしたベストセラー小説、待望の映画化!
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そう、これはみんなが楽しめる青春映画です。ではこの映画と自閉症啓発デー、どんな関係があるのでしょうか。
実は、主人公・サトルには自閉症の兄がいるのです。
自閉症という障害を家族やきょうだいの目線から考えるためにこの映画をチョイス!
毎年、このイベントでは映画の無料上映をしていますが、この映画のチョイスというのがまた悩ましいんです。
昨年は、『シンプル・シモン』というちょっと年齢の高い層・青年期の自閉症を扱った映画を上映しましたが、今、自主上映の映画まで広げると作品自体は本当にたくさんあります。
でも今回は趣向を変えて、自閉症を直接のテーマとしていない映画を初めて選んでみました。
でも、直接のテーマではないものの、自閉症の兄を持つ主人公とその家族が登場します。そこで、今年は家族やきょうだいをテーマにしてみようということになったんです。
シンポジウムには久里浜特別支援学校に通う自閉症児のきょうだいがパネラーとして参加予定
また、毎年、映画の上映後に当事者からのメッセージなどを聞くシンポジウムをセットで開催しているんですが、今年は隣の筑波大学附属久里浜特別支援学校に通う自閉症当事者のお兄ちゃん・お姉ちゃんにパネラーとして参加してもらえるようにセッティングを進めています。
当事者の家族の多くは、自分の自閉症の兄弟のことをとても大事にしてはいるけれども、最初から頭でわかって受け入れていたわけではなくて、当初は受け入れがたかったり、学校でも兄弟のことを隠しておきたかったり、そこには色々な揺れ動く思いがあります。今回上映する映画はそこが正直に描かれた映画だと思ったし、シンポジウムでも理想的な関わりだけを語るのではなく、そうした悩みや思いを率直にそのままのかたちで出しながら、映画とリンクさせて、「立派な答えなんかない」「みんな頭でわかっていながらうまく進んでいかない」というところを素直に受け止められるようなものにしたいと思っています。
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とはいえ、映画自体はもともと青春映画として公開されたもので、どなたにも楽しんでいただけるものだと思うので多くの人にご覧いただければと思います!
作品展や疑似体験もお楽しみください!には久里浜特別支援学校や市内小学校支援級の児童の作品がずらり
当日、会場では久里浜特別支援学校や市内小学校支援級の児童の作品がずらりと並ぶ作品展や疑似体験も開催。ゆっくりお楽しみください!
映画は字幕付き、映画以外のプログラムは要約筆記と手話が付きます。親子スペースもご用意!
今回上映する映画は字幕付きとなっています。
映画以外のプログラムについては全て要約筆記と手話が付きます。
また障害のある方がくつろげるスペースをご用意するほか、運営側としてはお子さん連れで来られることも想定していますので、託児こそありませんが、上映会中の出入りも自由ですし、お子様と一緒に寝転がってみられるようなマット、おもちゃを用意した親子スペースもご用意します!
お申し込み期間は11.01~11.30/WEBかFAXで
WEBサイトとFAXによる2種類の申し込みがあります。
申し込み期間は、2016年11月1日(火曜日)から11月30日(水曜日)17時までです。
イベント公式サイト(外部リンク)>>https://www.nise.go.jp/waad/event.html
FAX用申し込み用紙>>チラシ裏面(画像)
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ということで、この『世界自閉症啓発デー』は、自分の気持ちをうまく表現することや他者のことばの意図を理解することが難しい『自閉症』という障害について、『知ろう つながろう』をテーマに自閉症の方とその家族への支援、そして地域のつながりについて考えることを主旨としたイベントです。
もともとは国連が定めた4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて、日本自閉症協会各支部ごとにイベントを開催。横須賀支部でも、この時期に自閉症の親の会や久里浜特別支援学校、特総研中心に何かやろうという経緯で始まりました。
これまでは関係者の方々の参加が多く、イベントのPRも学校現場などで周知してもらっていました
そのほかは、保護者の方々や親の会、横須賀市の様々な障がい福祉の連絡会にお願いするといった形で啓蒙に努めてきました。
横須賀市では、障害者週間(12月上旬)というものがあり、この時期にイベントを一緒にやろうという動きにより周知も少しずつ広がっているようです。
ちなみに、このようなイベントなどは横浜や川崎などでも行っているようですが、横須賀はかなり大規模で行っているようです。
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保護者の方、支援に関わる方、支援教育に関わる方に限らず通常の学級の教員のみなさん、そしてもちろん一般の方、お子様連れでも参加できるように親子スペースも用意されているので、たくさんの人に興味を持って参加してもらいたい。そんな主催者の熱い思いがみなさんに届きますように!
sukasuka-ippo
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