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【開催報告】『清光園ツアー/障害者のお仕事の現場』/就労継続支援B型事業所の工賃から利用料までマルッと勉強!

幼少・学童期の障害児を育てる親にとって、子どもの進路や就職はまだまだ先のこと。

でも、実はそうも言っていられないのです。そもそも障害を持った我が子の未来にどんな選択肢があるんだろう??

ということで、sukasuka-ippoがサイトを飛び出し、リアルな交流の場として毎月企画している『sukasuka-act(すかすかあくと)』では社会見学を企画。

『清光園ツアー/障害者のお仕事の現場』を清光園さんの全面協力のもと、2017.07.18に無事に開催いたしました。

最後に付録としてアンケートを掲載しました!今回のアクト参加者は10名でしたが、アクトに参加するのも勇気が要ること、みなさんの一歩を感じます。ありがとうございました!

取材記事でじっくり読みたい方はこちら!>>【取材File】時代のニーズを捉えて就労支援!パン事業と洗濯事業を柱とした就労継続支援B型施設『清光園』/横須賀

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『清光園ツアー』の主な見どころをダイジェストで振り返ります!

01.まずは利用者さんの元気な挨拶で『清光園ツアー』スタート!


▲利用者さんの「おはようございます!」という元気な発声で一同挨拶をして『清光園ツアー』スタート!


▲続いて、今回の『清光園ツアー』のナビゲーター・清光園の事業部長・秋津さんが上下ジャージ姿という気合の入ったいでたちで登場!

先ず就労継続支援B型って?

秋津さん 今回、見学してもらうのは『清光園』の中でも、障害を持った方が生産活動に参加し、また一般就労を目指す訓練の場である『就労継続支援B型(非雇用型)』です。

養護学校卒業後の18歳、つまり大人の受給者証になってから利用できるサービスで、清光園では、洗濯科とパン工房科があります。

就労継続支援にはA型とB型がある!

A型…雇用契約を結んで事業所から給料をもらいながら一般就労を目指します。社会保険にも加入します。
B型…雇用契約を結ばず、通所して生産的な活動をすることで工賃をもらいながら、A型への移行や一般就労を目指します。

02.洗濯科/安全に配慮しつつ利用者さんのできることを最大限に発揮できるようにサポート

▲「夏は暑くて冬は寒い洗濯科へようこそ!」と秋津さん。洗濯機や乾燥機の稼働音に負けないように拡声器を使って説明してくれました。

どんなところから受注してる?

秋津さん こちらでは、清光会の入所施設『清光ホーム』の洗濯物、三浦しらとり園のバスタオル・タオル類を除く洗濯物を預かっています。その他、共済病院や横須賀市内の救急車、美容室からのお仕事などもいただいています。


▲利用者さんが洗いあがった洗濯物を出してくれていますが、これを今度は奥にある乾燥機にかけていきます。

高価な洗濯機や乾燥機、どうやって揃えたの?

秋津さん A・B・Cと色の違うラベルが貼ってある3台の洗濯機、30キロの洗濯機が2台、50キロの洗濯機が1台ありますが、どれも非常に高価なもの。でも、補助金などがあり、歳末たすけあいの赤い羽根募金などの分配金など、2/3の補助をいただいて揃えています。

利用者さんが洗剤を扱うのは危険じゃない?

秋津さん 洗剤については、後ろの方に自動投入機がついていて、本洗のタイミングで洗剤が入ったり、すすぎのタイミングで柔軟剤が自動で入るようにセットされていますので、利用者さんは洗濯物を入れて、時間をセットして、ボタンを押せば、仕上がりのブザーが鳴るまでは何も触らずに安全に作業できるようにしています。

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▲まだ濡れているしわくちゃのシーツを蒸気の熱で乾かしながらプレスする『シーツローラー』を2人1組で実演してくれた利用者さん。2-3回ローラーにかけて仕上げていきますが、こちらはこの洗濯科の中で最も暑い場所。利用者さんの上には、扇風機を設置しています。


▲プレスの終わったシーツを、今度は2人できれいに畳んでいきます。ここでも息はぴったり!

[参加者から質問]シーツローラーに手を挟んだりというようなヒヤッとすることはありますか?

秋津さん 確かに『シーツローラー』はこの中でも一番危険を伴う作業になります。なので、上達するまでは職員がマンツーマンでサポートしています。また、挿入口(オレンジの部分)に触ると自動で止まる安全装置も付いていますので、ここ最近では挟んだという事故はありません。

ただ、これの前の前の機械を使っていた20年以上前に、センサーの誤作動で挟まってしまった事故がありました。その時はメーカー責任として賠償もしてもらいましたが、以降、我々も気を引き締めて安全には気を配るようにして、事故のない状態を維持しています。

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▲機械でタオルを25枚まとめて結束する作業をしている利用者さん。


▲熟練の仕事。


▲その他、乾燥が終わった洗濯物を畳んだり、数えたり、ケースに仕分けしたりするのも利用者さんのお仕事です。

職員さんの役割は?

秋津さん 今日の職員配置は、1人は配達に出ていて、1人はお休み。今、この場所に職員は1人いますが、基本的に我々職員の立ち位置は、利用者さんが円滑にお仕事ができるようにサポートすること。お仕事自体は利用者さんがやります。

というのも、この洗濯科やパン事業の収益は、洗剤費や材料費、光熱費を除いて、すべて利用者さんに還元されます。もちろん全体で利用者さんが50名いらっしゃるので1人当たりにすると少なくはなってしまいますが、月末に工賃日を設けていて、ご自身で稼いだお金をお小遣いにしているご家庭が多いようです。

夏は暑くて過酷な環境、でも健康的な職場!?

秋津さん このように夏は暑くて過酷な職場ではあるので、利用者さんには長めに休憩を取ってもらったり、午後はエアコンの活用だったりという配慮をしていますが、利用者さんは意外と逞しくて、もしかしたらこの環境は見方によっては健康的なのかなと思うこともあります。

[参加者から利用者さんへ質問]洗濯の仕事がいやになったことはありますか?

ちらほら手が挙がる…。そこで、何人かの利用者さんに聞いてみました!

利用者さん はい!でも、嫌になっても頑張ります!

秋津さん 大人ですね!(一同拍手)

利用者さん 嫌になったときは休んでスッキリして戻ってきます!

秋津さん 大人ですね~!(一同拍手)でも、ここ『清光園』では、洗濯科かパン工房科かは利用者さん自身が決めます。職員が決めることはないので、皆さんご自分の意志で仕事をされています。

[参加者から利用者さんへ質問]洗濯をやっていてよかったなと思うことはありますか?

利用者さん 職員さんが優しくしてくれた。

利用者さん 一生懸命作業に向き合えること。(秋津さん補足)

利用者さん 楽しいことも嫌なことも仕事で味わえること。(秋津さん補足)

秋津さん 今、みんな仲良く仕事していますが、ものの1時間前には喧嘩してましたからね!けれど、気持ちを切り替えて偉い!

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03.パン工房科/安全に配慮した工夫と職員のサポート


▲お次はパン工房科の見学です。お店を経由してまず来たのは見学室。


▲みなさんがしているのは天板拭きの作業です。ちょうど3連休があったので、きれいにしなければいけない天板がいっぱい!


▲メロンパンの砂糖付けをしている利用者さん。まだ慣れていないので、職員さんがマンツーマンでサポート。

パン事業は利用者さんの作業時間外の部分を職員がサポート

秋津さん 利用者さんが来るのは9時、そこから準備等をして作業に入れるのは9時40分ぐらい。でもそれでは店舗が回らないので、朝に出すパンについては職員の方で回しています。利用者さんには主にお昼に出すパンを作ってもらいます。

アンパンの卵塗り、ゴマ付、出荷の準備などは、もう利用者さんだけでやっていただけるようになってきました。
その他、職員と一緒に外部販売に行ったり、レジ打ちができる利用者さんも少しずつ増えてきました。

広い工房に皆さん驚かれますが…

秋津さん 見学された皆さんがおっしゃるのが、工房の広さです。確かに広く作ってありますが、利用者さん同士がぶつかったりというのも日常的にありますし、知的障害のある利用者さんが働くためには、これだけの広さがあってもまだ難しい面はあると感じています。

[参加者から利用者さんへ質問]帽子やユニフォームを嫌がる利用者さんにはどうしていますか?

秋津さん そういう方はバンダナでもいいかなと思っていたんですが、実際には帽子やユニフォームを嫌がる利用者さんはこれまでいませんでした。おそらくみんな同じユニフォームを着て作業することにカッコよさを感じたのかな…なんて思っているんですが。マスクも嫌がらずに皆さんつけています、不思議です。

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その他、作業がしやすい工夫・安全面でのさまざまな工夫についても秋津さんが説明してくれました。>>詳しくは【取材File】時代のニーズを捉えて就労支援!パン事業と洗濯事業を柱とした就労継続支援B型施設『清光園』/横須賀

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パン工房に入る前の前室では手洗い励行

こちらはパン工房に入る前にしっかり手洗をしたり、身支度を整える前室になります。皆さん、準備にかかる時間はまちまちで、中には着替えに15分以上かかってしまい、作業時間が短くなってしまう利用者さんもいます。


▲インタビューに答えてくれたのは31歳の利用者さん(右)。好きな作業は天板を拭くこと、コネルハウスで揚げパンを揚げることだと教えてくれました。(週替わりで違う仕事をしているそうです)

04.秋津さんTALK/就労継続支援B型の気になる工賃、利用料まで!


▲施設長の松田さん(右奥)も同席してくださいました。

『清光園』が生まれた経緯やこの就労継続支援B型事業所『清光園』を卒業して、共済病院にある元気パンに出向というかたちで一般就労した利用者さんのお話など、色々とお話くださいましたが、特に気になるTOPICをダイジェストでご紹介します。

国の定めた工賃は月平均3,000円以上、ある施設は月平均6万円!?

秋津さん 就労継続支援B型では、月平均3,000円以上の工賃を支払わなければいけないという国の定めがありますが、今、全国1は北海道のある施設で、月平均60,000円ほどの工賃を支給できているそうです。『清光園』もパンが爆発的に売れてそうなれるといいなという夢は抱いていますが、現実的には月平均10,000~13,000円ぐらいというところです。

パン工房科と洗濯科を合わせて、全利用者さん51人で割って工賃を出していて、毎月月末に現金で持ち帰ってもらっていますが、それでも若干余る分は年末に特別工賃として全て利用者さんに還元しています。いちばん多い方だと、この特別工賃で70,000円ぐらい、1人当たりでも40,000円ぐらいお渡しできました。

でも、今、どのお仕事もそうだと思いますが、経費は上がっても入ってくるお金は上がらない、むしろ減っていると思うんですよね。洗濯事業でも仕事がなくなるよりは、多少安くなっても継続して仕事を得たいというところで、そのあたりをパン事業でどうカバーするかという課題があります。

またご家庭でもそうですが、水道光熱費が上がっていますが、例えばタオル1枚の料金は変わらないというところで、職員も支援以外のところで、利用者さんの工賃を減らさないようにするために何ができるかを考えています。

B型の施設の利用について/18歳以上の受給者証

秋津さん 先ほど申し上げた通り、18歳以上の方が使える施設になります。

今、皆さんはおそらくオレンジ色の受給者証をお持ちだと思いますが、18歳以上になると緑色の大人の受給者証がもらえるんですよね。お子さんがまだ小さい今は親御さんの年収によって月々のサービスの利用料金が変わると思いますが、18歳以上になると本人の年収が基準になるので、今通われている利用者さんの中で、B型の利用料がかかっている方は基本的にいません。

なので、B型の利用にかかるお金というのは、多くの方は食事代だけになります。こちらでは、51名全員、昼ごはんは1食570円の給食というかたちで提供しているので、国の制度で食事提供加算30単位(300円/1食)が付くので、実際は270円で利用者さんはお昼を食べられていることになります。

ただ、それも数年前から絞られ絞られ、食事加算をなくすという話も出ていたので、うちもそれには抗議したりしています。

それでも、現状では就労継続支援B型は、お金がなければ利用できないところではないと皆さんには知っておいていただきたいと思います。

[参加者からの質問]実習という流れを経て、こちらを利用するんですか?

秋津さん 養護学校ですと高等部の2年生の後期と3年生の前期・後期の実習の中で進路を決めていくと思いますが、ここに来る方は大体、実習をしています。

というのも、『直B問題』と言われているんですが、平成27年4月からだったと記憶していますが、今は直接、B型に進路を決めることができないんです。就労継続支援B型というのは支援制度のなかで50歳以上の方だったり、一度、就職してだめだった方というように要件があって、極端な言い方をすると、そもそも若い方の利用を想定したものではないというところがあります。

なので、もしB型を利用したいということであれば、在学中に就労アセスメントというのを受けて、事業所に2週間実習に行って、就労継続支援B型事業所に通うことが妥当なのかどうかをアセスメントしてもらう必要があります。そのアセスメントをもとに妥当性が認められた場合は、相談員を通して手続きをして、B型の支給が卒後の年度からおりるようになります。

そうでなければ、1回、就労移行に行くか、一般就労をしてみた後でなければ、B型の支給がおりなくなっているのが現状です。

[参加者からの質問]うちの子はダウン症5歳。大人の方では、脱走とかパンを詰める作業でパンを食べちゃうということはないのでしょうか?

秋津さん 今、うちを利用されている方はそういうことはあまりありません。けれども、食べたいですよね!食べたら「あっ、食べたな!」って思うんでしょうけど(笑)

それから、脱走についてですが、今、この『清光園』の敷地は出ていこうと思えば出ていけるんです。ただ、例えば私たちだって「買っちゃダメ!」とか言われると欲しくなっちゃうとかあるじゃないですか。

だから、たぶん「ダメ!」って言ってしまうと、ダメだと思うんですよね。なので、なにか他の言い方で伝えるとかしなくちゃいけないと思います。

実際、「このパンはお客さんのだから食べちゃダメだよ!」って利用者さんに声を掛けたことはありません。その代わりに、「このパンはお客さんのだからね~。きれいに準備しようね~。みんなの工賃に変わる大事なパンだからね~」という言い方はしています。それぞれのみなさんの特性によって、もちろん伝え方はいろいろあると思いますが…。

言い切ることはできませんが、まだ5歳のお子さん。まだまだ無限の可能性を秘めていると思いますので、たぶん、きっと少しずつでも一歩一歩進んでいってくれると思いますし、実際に「昔はこの子落ち着きなくて、こんなんじゃなかったのよ!」とか、保護者会で見学にいらっしゃった際に「えー!うちの子、みんなと一緒に仕事してる!」って驚かれる親御さんも多いです。

松田さん やっぱりお母様、お父様方は、いろいろ心配を抱えていらっしゃると思いますが、私たちから一言言わせていただくと、「大丈夫です!」。1人1人、ペースはありますが、確実に育っています。

そして、パンを食べてしまうというような行動は興味から来ているものだと思うので、私もパンを食べちゃっても、それはそれでいいと思っています。「美味しかった?美味しくなかった?」というところから、また次の行動が出てきますから。

また、出て行ってしまう方は、うちにもいらっしゃいました。で、職員も止めたんです。でも、止めても止めても出ていってしまうんです。だから、待つということの大切さ、大人は忍耐が大切なのかなということをその時、感じました。

でも、大丈夫です!

秋津さん 「俺、もうやってられないわ!」と出ていってしまう方、確かにいらっしゃいます。でも、「どうぞ!」と言って、後ろからついていくと、ある程度のところまで行くと自然に戻ってくるんです。戻ってくると、「じゃあ、仕事やるわ!」というモードに変わっているんですよね。だから、最初の時点で、止めてしまうと「帰る!」という気持ちが発散されないだろうなと推測します。

みなさんも経験があると思いますが、失敗の中から学ぶことも多いですし、我々職員も支援に失敗することもあります。でも、それを次はどうすればよいのかと気持ちを切り替えて、職員もやっていますので、大丈夫です。きっといい方向に向かう方法を見つけられると思います。

[参加者からの意見]共済病院の中の『元気パン』、リハビリの帰りにチョコフランスを買うのが楽しみです。ないとがっかりします。

秋津さん そう、チョコフランス、根強い人気があるんですよね。共済病院の元気パンは、職員・看護師さんというリピーターさんが多いんですよね。売れちゃう日は売れちゃうんですよね。なので、お電話いただければお取り置きしておきますし、形がちょっと違いますが、今日のお土産のパンの中にも入っていますよ!

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▲今回の『清光園ツアー』は参加費500円(会員は無料)で『元気パン』のお土産付き!


▲お土産パンの中身は…左奥から人気の『ハムチーズデニッシュ』、『枝豆&チーズ』、トークにも出てきた『チョコパン』、『シュガーデニッシュ』

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ツアー後のお買い物タイムでは、『元気パン』に並ぶ種類豊富なパンを前に「どれにするか迷う〜」との声。

また、初めて『コネルハウス』の揚げパンを食べた方は

「絶対、こどもを連れて来なきゃ!」
「ひとつ、軽く食べちゃった!」など

▽読んだら食べたくなる『元気パン』『コネルハウス』の取材記事はこちら!
[st-card id=5589]

【付録】『清光園ツアー』参加アンケートから(非公開希望の分を除きます)

質問01.本日1番印象に残ったことは何ですか?(見学場所やお話など)

■ 皆さん明るく前向きに作業に向き合っていたのが印象に残りました。知らない世界が見ることができて良かったです。

■ 洗たくの所で、乾いたシーツをたたむ方が、ピッチリと丁寧にたたんでいたのがとても素晴らしいなぁと感心してしまいました。秋津さんもお話されていたように、1つのことを集中して継続するというのは、健常の人でも難しいことだと思うので、作業を見せて頂いて、応援したい気持ちになりました。みなさんが楽しそうに作業していたのがとても印象的でした。(mica)

■ 洗たく科で働いている方の笑顔。仕事を「自分で選んでいる」ということが素晴らしいと思いました。(lifemama 中3 肢体)

■ 「(パン)食べちゃってもいいじゃない」「脱走してもいいじゃない」という秋津さんの言葉。日頃の育児、子どもへの向き合い方、もう少しででーんと構えなきゃいけないなぁと反省しました。利用者さんがみんな活き活きとされていたのは印象的でした。(うろたん 3才 自閉症)

■ 皆さん前向きに楽しそうにお仕事されているのが印象に残りました。秋津さんのお話の中で失敗ありきのお話、興味深かったです。(マイマイ 年長)

■ 元気パンで働いている方達が楽しそうに働いている姿が見られて良かったです。施設長の話などとても良かったです。

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後日、いただいた嬉しい感想…

日頃サイトで拝見していたsukasuka-ippoの皆さんに生でお会いできて少々興奮してしまいました。

「あっ五本木代表は写真のまんまだ~」
「あの方はがらっぱちさんに違いない…」

などと心のうちで思いつつ、こどもに負けない人見知りを発揮し、おとなしーく過ごしてしまいましたが。。

ツアー序盤はフワフワしてしまっていましたが、利用者さんの活き活きとした表情や職員のみなさんとの思わずクスッとなるやりとりを拝見し、理解と配慮のある職員さんのサポートを得て働ける清光園という職場はとても素敵だな、と。

私自身も仕事をしていて、仕事をする上でこれだけは譲れないと感じるのは「人」でした。
どんなに好きなこと、やりがいのあることであっても、周りの人間関係がダメだと楽しくできないですから。

利用者さん同士でさっきまでケンカされてた~なんてことも仰ってましたが、その切り替えが上手くできる雰囲気作りもきっと職員のみなさんのお陰なんだろうなと思いました。

今はまだ3歳の我が息子が15年後にどんな姿になっているのか今は全く想像もつきませんが、施設長のおっしゃっていた「経験積むこと」を心がけて日々大切に過ごしていきたいと思います。

今回は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
これからもsukasuka-ippoさんの記事やアクトを楽しみにしています。

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sukasuka-メンバー・がらっぱちの感想メモ

なんか、地味な意見ですが、『自分の子どもが将来働く』っていうことに関しては皆さん、ほとんどピンときてなかったと思います。

でも清光園の松田さん秋津さんの真摯な姿勢、取り組みに感心したんじゃないかな。当たり前だけど、『適当』じゃないんだなと感じとれたと思う。

あと、利用者さんが活き活きしてるのもおどろいたんじゃないかな。やらされてる感ではなく、皆さん一生懸命だったから。

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sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

普段はサイトで事業所の取材記事を掲載し、みなさんにご覧いただいているのですが、今回は実際に見学していただこう!!ということでsukasuka-act・社会見学『清光園ツアー(就労継続支援B型施設)』を企画しました。

幼少期の障害児の親にとっては、現実的に利用を考えて事業所を見学するというのは、まだずいぶん先のことのように感じるかもしれません。でも、情報を先に得ておくことで、5年後、10年後の姿をイメージできたり、働くということを理解することで今の我が子には到底無理であろうことでも、働くためには何を積み重ねていけば良いのか?そのためには今からどんなことを心がけておけば良いか?など、具体的に考えるきっかけになったのではないかと思います。

そして、今現在の就労についてシステムや賃金を知ることも保護者として知っておくべきことだと思います。

私自身、一昨年の意見交換会である障害をお持ちの方の日当が150円だという訴えを初めて聞いたときに、正直ショックを受けました。

一般的には『働く=給与』 と単純に考えていましたが、障害者の就労は『働ける場所+役割+できること+働く意義=成長』この全てに見守り、助けてくださる方がいて『賃金』がいただける。

それを思うと、清光園さんのように少しでも利用者さんの賃金を上げられるように!と試行錯誤をしてくださることは本当ありがたいことです。そしてその試行錯誤の部分には私たちsukasuka-ippoとしても得られるヒントがたくさんありました。

今回のsukasuka-act 社会見学はまた1つ保護者として『知る』きっかけ作りになったかと思います。今後も定期的に開催していきたいと思いました。

最後にいつも快くご協力くださる『清光会』さんに心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

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2017.07.18
sukasuka-act『清光園ツアー』
参加者/ 10名
託児利用/ 1名
参加メンバー/ 五本木愛・reiko・がらっぱち・ゆかねこ・ゆっぴー
写真・加工・アンケート集計/ゆっぴー
文・構成/ takeshima satoko

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