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【取材File】横須賀市の予算編成に障害児者の思いを届ける障害者施策検討連絡会

差別をなくそう、障害者一人ひとりへの合理的な配慮を求めよう!

横須賀市の障害児者やその家族にとって、まだまだ横須賀市の行政に対する要望はいっぱいあります。でも、ひとりひとりが抱える問題や要望を、どのように行政に届ければいいでしょうか。

実は、障害児者やその家族などが作るグループや団体、作業所や地域活動支援センターなどが集まって、要望を集め、議論し、行政に届けています。その要望を最終的に取りまとめているのが横須賀市障害者施策検討連絡会(以下、施策検討連絡会)です。

まずは施策検討連絡会の仕組みから(情報提供:矢野氏)

障害者施策検討連絡会は市内の障害者関係団体が連携し、障害(身体障害、知的障害、精神障害、内部障害、発達障害等)の相互理解を進め、個別及び全体の課題の検討と施策の市への提言等を行っています。

横須賀市障害者施策検討連絡会の組織

横須賀市施策検討連絡会組織図

施策検討連絡会の主な活動

  1. 代表者会、全体会、分科会を1~2ヶ月毎に開催
  2. 意見交換会、学習会の開催(詳しくは後述・リンクもあります)
  3. 予算要望書の提出
  4. 市長懇談会、議員懇談会の開催
  5. 社会福祉審議会、障害とくらしの支援協議会(全体会)、療育センター運営協議会に参加

横須賀市に提出する要望書はこうやって作られる!!

【図】障害者施策検討連絡会要望提出の流れ

  1. まず各作業所や当事者や家族が集まるグループや団体で要望をまとめます。
  2. その要望について、代表者が各々が属する教育分科会・生活支援分科会、就労分科会で発言します。
  3. 各分科会で吸い上げられた要望を施策検討連絡会代表者会で整理します。
  4. 施策検討連絡会全体会で最終確認をして、横須賀市の予算編成の前に横須賀市に要望書として提出します。(2015年の意見交換会で配布された要望書は8ページ、各方面の要望が集約されていました。)
  5. 要望書提出とともに要望の背景について横須賀市の担当部署と懇談します。(口頭での補足は反映されにくいので、やはり文書にまとめる必要があります。)
  6. 要望回答は予算の決定後(翌年の5月頃)に文書でもらうことになっています。
  7. 6月ごろには意見交換会を実施。決定した障害福祉関連の予算や市からの要望回答の報告をもとに当事者が活発に発言。誰でも自由に参加できます。

継続は力なり!すぐに解決されることはなくても、毎年、要望を出し続けることで実現したことがいっぱいあるんですよ。

[補足説明]療育相談センターの通園施設であるひまわり園の場合を例にとると…

例えば、われわれ『sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)』のメンバーの子どもたちが通うひまわり園の保護者の場合を例にとると、以下のような流れで要望が吸い上げられていきます。

  1. ひまわり園保護者会では毎年度末にアンケートを実施して、療育相談センターやひまわり園に対しての意見・要望など、保護者の声を集めています。
  2. そのアンケートで寄せられた要望は、まず保護者役員会の代表者によってまとめられます。
  3. 子育て世代の障害児の親が集まる『教育分科会』において2.でまとめた意見を発表します。
  4. 施策検討連絡会には、教育分科会のほかに、生活支援分科会、就労分科会があり、それぞれ分科会で議論された内容を、施策検討連絡会でひとつにまとめま、最終的に市政に届けらます。

誰でも参加できる『意見交換会』を6月に開催。当事者の声が聞ける!発言できる!

施策検討連絡会では、決定した障害福祉関連の予算や市からの要望回答の報告をもとに、当事者が活発に発言できる場として『意見交換会』を毎年6月に開催しています。

誰でも自由に参加できるということで、2015年6月18日に総合福祉会館で行われた『意見交換会』に、sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)のメンバーもひまわり園の保護者役員として参加してきました。市役所の各部署の担当者はもちろん、多くの当事者が集まり、要望に対する回答について意見を述べたり、日々の困りごとを発信したり…。

私たち幼少の子どもを抱える親はなかなか普段考える機会のないグループホームや作業所の問題など、障害児者の現状について幅広く議論がなされ、非常に勉強になりました。

その模様を踏まえて、今年も開催予定の『意見交換会』についてまとめた記事がこちら!

>>【イベント情報】今年も開催!子どもから大人の問題まで、横須賀の障害者の声が直接聞ける!発言できる!『意見交換会#18』障害者施策検討連絡会

学習会『あたりまえに働き えらべるくらしを~障害者権利条約を地域のすみずみに~』/障害者施策検討連絡会主催

また、2016年2月9日に障害者施策検討連絡会主催の学習会『あたりまえに働き えらべるくらしを~障害者権利条約を地域のすみずみに~』にsukasuka-ippoのメンバーも参加してきました。

普通に生活しているだけではなかなか知る機会がない条約や法律の問題も施策検討連絡会が学習会を開催してくれたことで身近に感じることができました。講師の赤松英知さんのわかりやすい説明でわかったことを取材Fileにまとめてありますので併せてご覧ください!

>>>【取材File】差別ってなんだろう?合理的配慮ってなんだろう?障害者権利条約と障害者差別解消法

これからもレポート続けます。乞うご期待!

以上、施策検討連絡会では毎年要望書を提出しています。

そして、その要望書を作る前段階となる教育分科会、就労分科会、生活支援分科会にsukasuka-ippo(すかすかいっぽ)も参加させてもらうことになりました!そこで議論された内容や報告された横須賀の障害者関連の動向を定期的に、わかりやすくをモットーにリポートしていきたいと思います!どうぞご期待ください!

取材日/ 2015.10
再編集/ 2016.05
文・編集/ pototon
情報監修/ 横須賀市障害者施策検討連絡会

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『自分たちが足りないと思うこと、欲しいと思うものを自分たちで作り上げていく』を現実に!夢を1つずつ叶えるために!
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