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【act開催報告】みんなの関心やっぱり高い!!保護者・支援者それぞれの視点で振り返る『特総研ツアー2017』/横須賀

sukasuka-ippoがサイトを飛び出し、リアルな交流の場として毎月企画している『sukasuka-act(すかすかあくと)』で、横須賀にある国立の特別支援教育総合研究所(以下、特総研)の全面協力のもと実現した『特総研ツアー』が2017.02.03に無事開催されました。

参加者は、障害児を育てる保護者の方々、放課後等デイサービスの職員さんをはじめとする支援者のみなさん、そして横須賀市の市議の方や横浜市や東京からも障害者福祉に関わる方など総勢50名弱にご参加いただきました。本当にありがとうございました!

そのツアーの様子に、参加者のみなさんにご協力いただいたアンケートの集計結果から浮かび上がった見所や視点を加えてをダイジェストでお届けしたいと思います。

最後に付録としてアンケートを全文掲載してあります!どんな方がどんな感想を持たれたのかも非常に興味深いですよ。

関連記事>>【取材File】国内唯一の特別支援教育のナショナルセンターがこの横須賀に!?独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所(NISE)

『特総研ツアー』の主な見どころをダイジェストで振り返ります!

01.まずは特総研の概要をわかりやすく説明


▲広報担当の筒井さんが設立の経緯や研究や研修の内容など、わかりやすく説明してくれました。

02.生活支援棟の見学/障害種別に応じた生活の工夫・ヒントがいっぱい


▲足を踏み入れるとウェルカムボードに素敵なメッセージが!そして、冬だというのにどこからともなく蚊取り線香の匂い…。蚊取り線香の匂いのする場所が、すなわち生活支援棟であるというように、匂いでここがどんな場所かを示す方法。

活動の時間割を絵カードなどで示す方法は支援の現場でも浸透していますが、さらに実際の物を使う方法を紹介。

例えば・・・

  • 音声で知らせる方法
  • 調理実習でフルーツジュースを作る活動であれば、実際にオレンジを用意して触って確認したり、皮に傷をつけて匂いで示す方法

など。


▲各ドアの前にドアと同じ色の大きめの布を垂らして掛けることで、ドアの区別が付きやすいという工夫。他にも、畳の部屋であれば、小さい畳の切れ端をドアに貼っておくことで、触ってこの部屋が和室であることを示すこともできる事例が紹介されていました。(写真は前回取材時)


▲こちらの部屋では日常生活で使えそうな工夫が紹介されています。例えば、白米を盛る茶碗の色に注目!白よりも黒の茶碗を遣うことで、ごはんの一粒一粒が際立って見えて、食べやすい&おいしそうに見えるとのこと。


▲こちらの部屋では、音楽の楽しみ方を体験。普通の音楽が聞こえないという人も、重低音をより強調したヘッドホンで音楽を楽しめる上、椅子にも仕掛けがあって座ると連動して振動する仕組み。


▲お次は参加者に裁断したクリアファイルが配られ、それを目に当てて淡いピンクと蛍光ピンクを見比べてみると…?視覚障害のある人の視線で生活を見渡し、見やすい色で必要箇所をマークするなども有効かもしれません。

03.発達障害教育情報センターの見学/障害種別に応じた学習の工夫・ヒントがいっぱい

こちらでは、主に発達障害教育にかかる書籍や学習支援グッズなどが展示されています。

参加者の感想を覗いてみると…

  • お尻が動かないシートは 購入したいと思いました。(保護者)
  • 子どもが3年生でリコーダーやコンパスの扱いに苦心しているので、使いやすい道具は取り入れたいです。(保護者)
  • 教材を展示しているお部屋は1番身近な感じがして興味深かったです。(保護者)
  • 発達障害に関するゲームやドリルの展示が興味深かった。(保護者)
  • 子どもが不器用なので使う道具などを工夫すれば、取り組めることが増えるだろうと思えました。(保護者/サムさん・うさぎのめろんさん)
  • 教材など 知らなかったことが多く、使ったら もっと生活しやすい所があると発見がありました。
  • 子どもが本を読んでいると、どの行を読んでいるのかが途中でわからなくなってしまう。ラインが引いてあるフィルムが今すぐ使えそうで参考になった。(保護者)
  • 教材の情報を学校の支援級の先生に知って欲しいと切実に思いました。先生から 「こんな便利なコンパスがあります」とか、紹介してもらえると助かりますが、そうはいかないようなので、親が自分で探したりする必要がありますね。(保護者)

では、少しだけ展示されていたグッズをご紹介

▼これ、何だと思いますか?

▲幼少期の保護者のみなさんが興味を持ってご覧になっていたのはこちらの滑り止めマット。


▲実際に座って確認するとよくわかりますが、本当に滑らない!!!

椅子に座るとすぐに姿勢が崩れてしまう、座り方がだらしないというお子さんに、「ちゃんと座りなさい!」と怒るばかりじゃなく、こうした支援グッズを使ってみるという発想の転換。椅子に敷くとお尻がまったく滑らなくなるので、安定した姿勢の保持に期待できます。「通常級での配慮には、同級生にあまり意識されないように目立たないかたちであること、このようにさりげなく使える形状であることも必要」という研究所の方のお話を伺いました。

・・・


▲軸を指先でつまんでねじるという通常の使い方が難しい子におすすめのコンパス。握って傾けるだけで、円が書けます。


▲各種筆記具も展示されています。手前の水色の定規はでっぱりがあることで押さえやすく、線を引いているときに定規がずれてしまうお子さん、手先がうまく使えず通常の定規をつかむのが苦手なお子さんにはおすすめです。

ほかにも、同様に立体的になっている三角定もありましたが、これらの定規類はなんと100円ショップで見つけたものだそう。

こちらで展示・紹介されているものも含め、色々な学習支援グッズがHPで検索できます!

発達障害教育情報センター(メインページ・外部リンク)>>http://icedd.nise.go.jp/

教材・支援機器のデータベースはこちら!以上で紹介したグッズも含め、ニーズや対象などで細かく検索・詳細情報を得られます。是非、ご活用ください!>>http://icedd.nise.go.jp/index.php?action=pages_view_main&page_id=17

04.ICT活用実践演習室の見学/教職員向けの研修では、様々な角度から演習をチェック!

感想アンケートを集計してみてわかったのですが、今回の『特総研ツアー』で、意外に注目されていたのがこちらのICT活用実践演習室でした。

・・・

まず、あまりなじみのない『ICT』という言葉についてご説明。
ICTとは、つまりInformation and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略だそうで、つまり情報通信技術を意味します。具体的にこちらの部屋では電子黒板やiPadなどが活用されています。


▲実際の教室を想定したICT実習室(写真は前回取材時のもの)


▲教員向け研修では、教室後方上部に設置された定点カメラと教師役または生徒役が頭に装着するウェアラブルカメラで教室を映像化し、授業の様子をモニターし、講義や討論などに役立てています。(写真は前回取材時のもの)

今回の見学では、学校現場での利用を想定したICTの事例として、参加者が生徒役になって体験!


▲手元に配られたiPadには月の画像。これに指で見えた絵を書き込んで送信ボタンを押すと…


▲大きな電子黒板にドーンと表示されます。ひとつひとつ表示したり、一括表示して見比べたり、この表示されたものをそのまま保存したりプリントアウトしたりもできるそうなので、実際に学校にあったら黒板の字をノートに書き写すことができないお子さんが学習を振り返るためのツールとしても活用できそうですね。

参加者の感想を覗いてみると…

  • 「印象に残ったのはICT」という感想が保護者・支援者ともに参加者から多く寄せられました。
  • iPadを使った授業は良いと思った。(保護者・多数)
  • ICT。障害のあるなしに関係なく活用でき、今後は こういう時代になるのかなと思いました。(保護者)
  • 息子は絵を描いたり字を書いたりするのをとても嫌がるので これから授業のノートをとったりなど、とても難しいと思っていたけど、iPadを使ったり、本人の意欲が増すようなやり方を知り、早く早く息子の学生生活に間に合うよう 普及してもらいたい。(保護者)

06.iライブラリーの見学/障害種別ごとの機器が展示されていました


▲中央のテーブルには特総研が開発に携わった支援グッズが紹介されています。軽くて丈夫な白杖(はくじょう)、書いた文字が浮き上がるペンなど。


▲視線だけで操作できる装置。絵カードを選んんでコミュニケーションを図ることができます。


▲なんだろう?なるほど!と実際に機器に触れてみることができました。

07.聴覚検査室の見学/測って終わりじゃない、どう支援するかを考えるための検査

赤ちゃんやコミュニケーションが難しいお子さんの場合、検査の仕方にも工夫が必要。子どもが楽しめる装置を使ったり、子どもの表情から反応を拾う検査方法もあるのだそうです。

そして、大切なのはその先。その結果をどう捉え、その先の支援にどのようにつなげるかを考えます。

例えば、50音だってそれぞれ音の高さや性質が違います。だから、子どもの発音が不明瞭である場合、もしかしたら特定の音だけ聞こえていないので発音するときもその音だけ抜け落ちて、結果、不明瞭な発音となっているということも考えられます。だから、聞こえている部分と聞こえていない部分が、その50音の分布内に収まっているのか、そうでないのかによって、支援の方針も変わってくるのだそうです。


▲こちらは聴覚検査で得られる音の高さや強さが生活ではどんな音になるのかを分かりやすく示した図


▲無響室もちょっとだけ体験できました。

参加者の感想を覗いてみると…

  • 聴力検査がとても簡単に詳しくできてよかったです。(保護者)
  • 音の高低強弱をみる検査が印象に残りました。(保護者)
  • 発音がはっきりしない原因が、聞こえにあるのかもしれないというのは新しい発見でした。(保護者)
  • 『一生のうちに何度も聴力検査をすることが 嫌な記憶』とならないよう工夫している。(支援者)
  • 聴覚検査での話は、とても参考になりました。(その他)

08.スヌーズレンルームと図書館の見学[希望者のみ]


▲体験してみないとこの心地よさはわからない!?スヌーズレンルーム


▲障害に特化した国内唯一の専門図書館。一般利用も可能です。詳しくはこちら(外部リンク)>>http://www.nise.go.jp/cms/7,0,16.html

 

【付録】『特総研ツアー』参加アンケート‐全文掲載(非公開希望の分を除きます)

質問02.『特総研ツアー』に参加した理由や目的をお聞かせください。

[保護者]近所だけど知らなかった!/生活のヒントがほしい!…など

  • 特別な取り組みや教材を見てみたかった。 [みらくるさん]
  • 就学にあたり、参考になる物など知れたらと思い参加しました。普段なかなか入れないので興味もありました。[サムさん]
  • 今後の生活のヒントになればと思い。[うさぎのめろんさん]
  • 4歳の息子が自閉症なので、ぜひ知りたいと思い参加しました。息子のために何かしてあげられるようなヒントがあればいいなと楽しみに来ました。[Sママ]
  • 支援ツールにどんなものがあるか、見てさわってみたかった。
  • sukasuka-ippo がスキで、いつも参加したいと思っているので。
  • 障がいに関して何か情報が得られればと思いました。
  • 近所にいながら まったくどのような場所か分からず、今回のツアーで知りたいと思いました。
  • 学習に利用できる道具等、直接見たいためです。
  • 以前より知ってはいたものの、見学したことはなかったので 是非来てみたかったからです。
  • 子どもの合理的配慮のために 等 勉強しに来ました。
  • 特総研の見学ができると聞いて。
  • 自宅が近所だが、見学したことがなかったため。
  • 研究所に興味があったのと タブレットでの授業はどんなものか知りたかった。
  • 詳しく内部のことが知りたかったから。
  • 自身の子に合った教育や道具、電子機器などがあるか…など知りたかったため。

[支援者・その他の参加者]特総研に興味があった/支援につながるものがあれば!/アセスメントの向上に役立てたい/研究・研修に対する国の取り組み知りたい…など

  • 特総研で何が行われているか興味があったから。(放課後等デイ支援員)
  • 支援に対する情報を得るため(放課後等デイ支援員)
  • どのような取り組みをしているのか(放課後等デイ支援員)
  • 特総研を初めて知って興味を持った。支援につながるものがあれば、と思い、参加しました。(放課後等デイ支援員)
  • 特総研とはどういう所なのか知り、仕事に生かせることがあれば良いと思い参加しました。(放課後等デイ支援員)
  • 特定児童相談支援計画に役立てる知識の幅を広げる。アセスメント力の向上(根拠を理解するため)(介護支援専門員・相談支援専門員/pinkpaniさん)
  • 『支援教育のナショナルセンターと言われる施設』と聞き、市内にこのような場所があることで中身を知りたかったから。
  • 特総研とはどのようなところか興味・関心があったから(ボランティア)
  • 特別支援教育に関心があった(教育関係)
  • 『特別支援教育』という枠組みで話される領域をもっと知りたかった。
  • 話を聞くだけで、実際に見聞、体験することが あまりないので。(sukasuka-メンバーの家族)
  • こちらができた1974年以前から横浜市の小・中学校で働いていましたが、このような研究機関があることを最近、sukasuka-ippoのサイトで見るまで知らなかったことに驚いています。教育現場でこそ活用されるべき機関だと思います。(元教職員)
  • 母に誘われて。
  • 支援が必要な子どもの友達として我が子にアドバイスできるものがあればいいな、と思ったのが きっかけです。(ボランティア)
  • 障害者問題に関心があったから。(NPO法人)
  • 国がどのような研究、研修に取り組まれているかの観察。(NPO法人)
  • 30年近く前には 特総研の研究者と地域の障害者団体との交流があったので見学もさせていただいたが、発達障害教育情報センターが開設されてからは見学していないので 今回参加しました。(障害者施策検討連絡会教育分科会メンバー)
  • 日々、訪問で障害のある児と会っているのですが、遊びやコミュニケーションをとる際に迷うことがあり、何か方法はないかなと思い、参加させていただきました。(小児訪問看護ステーション看護師)
  • 市内にあるのにどんな施設か知らなかったので見学してみたかった。(取材)

質問03.印象に残った見学箇所はありますか?

[保護者]教材展示は身近。ICT/今後はそういう時代に!?…など

  • ICT教室[みらくるさん]
  • 障がいに合わせた補助器具など。iPadを使った授業のことなど。[サムさん]
  • 時計やiPadを使った授業。[うさぎのめろんさん]
  • 教材を展示しているお部屋は1番身近な感じがして興味深かったです。[Sママさん] …他2名
  • 研修するところ。授業。
  • iPadを使った授業は いいと思った。
  • 発達障害に関するゲームやドリルの展示。
  • 全て興味深かった。
  • ICT。障害のあるなしに関係なく活用でき、今後は こういう時代になるのかなと思いました。
  • 入り口近くのパネル、各部屋、音の高低強弱をみたこと。蛍光色の布を部屋前にかける。
  • 支援機器など、教材。…他1名
  • 発達障害教育情報センター
  • 聴力検査がとても簡単に詳しくできてよかったです。

[支援者・その他]聴覚検査の小児対応は意外な驚き!?

  • 全部。(放課後等デイ支援員)
  • 聴覚検査室。支援グッズ(放課後等デイ支援員)
  • 教材、教具展示室、iライブラリー(放課後等デイ支援員)
  • 発達障害教育情報センター(放課後等デイ支援員)
  • 発達障害情報センター(放課後等デイ支援員)
  • 聴覚検査。ICT授業について。最先端技術。(介護支援専門員・相談支援専門員/pinkpaniさん)
  • 全施設が立派(NPO法人)
  • 生活支援研究棟(ボランティア)
  • ライブラリー・生活支援研究棟(ボランティア)
  • 工夫された生活空間(sukasuka-メンバー家族)
  • 生活支援研究棟での工夫・聴力検査での小児対応(小児訪問看護ステーション看護師)
  • 聴覚検査
  • 聴覚検査の部屋。小さい子供のために、いろいろ試行錯誤されているのがおもしろかった。(取材)
  • 聴覚検査での話はとても参考になりました。(sukasuka-メンバー家族)
  • ICT・聴覚(教育関係)
  • ICT活用スペース・聴覚検査室
  • 支援方法についての細かい研修システムや具体的ツール、ICTや教材ルームなどが見られてよかった。(障害者施策検討連絡会教育分科会メンバー)

質問04.今回の見学の中で得られたヒントや新たな発見など、参考になったことがあればお聞かせください。

[保護者]ヒントがいっぱい!/教材や学習用具の使用に課題がある子どもに有効な工夫…など

  • 普通にしていては気がつけないヒントや気づきをもらえた。/みらくるさん
  • 子どもが不器用なので使う道具などを工夫すれば、取り組めることが増えるだろうと思えました。/サムさん・うさぎのめろんさん
  • 関わり方など なるほど、と思うことが 多々ありました。/Sママ
  • 息子は絵を描いたり字を書いたりするのをとても嫌がるので これから授業のノートをとったりなど、とても難しいと思っていたけど、iPadを使ったり、本人の意欲が増すようなやり方を知り、早く早く息子の学生生活に間に合うよう 普及してもらいたい。
  • たくさんの人が助けてくれているんだなぁと思った。
  • ゲーム等も有効に活用できるということ。
  • 発音がはっきりしない原因が、聞こえにあるのかもしれないというのは新しい発見でした。
  • スマホやゲームなど興味がありそうなものを探してみます。お尻が動かないシートは 購入したいと思いました。
  • 情報をたくさん公開しているということ自体を知れたので、今後サイトを見ていき、子どもに役立つ教材など見つけていきたいです。子どもが3年生でリコーダーやコンパスの扱いに苦心しているので、使いやすい道具は取り入れたいです。
  • Webサイトを見たことがなく、じっくり見てみたいと思いました。
  • 教材、作る、香り、色、触感、感覚を大事にしていることが よかったです。できることは 工夫してみようと思いました。
  • 教材など 知らなかったことが多く、使ったら もっと生活しやすい所があると発見がありました。
  • 子どもが本を読んでいると、どの行を読んでいるのかが途中でわからなくなってしまう。ラインが引いてあるフィルムが今すぐ使えそうで参考になった。

[支援者・その他]工夫次第で身近なものが使える!/実際に触った支援機器/利用・使用の意義を考えることが大切と再認識…など

  • 「工夫」をする工夫。(放課後等デイ支援員)
  • 身近にあるものでも工夫をすれば 障害のある人でも より出来ることを増やせることが分かりました。(放課後等デイ支援員)
  • 新しい教材を使うのではなく、今日常で使っているものを工夫して教材を使っていこうと思いました。1人1人合うものも違うので個々に考えたいです。(放課後等デイ支援員)
  • 発達障害の支援グッズ(時計など)(放課後等デイ支援員)
  • ヒントがたくさんあり、とても参考になりました。(放課後等デイ支援員)
  • いろいろな支援をするための器械があるが、利用、使用する意義を考えることが大切であることを再認識できた。(介護支援専門員・相談支援専門員/pinkpaniさん)
  • 横須賀にこんな所があったことを知ったこと。(教育関係)
  • 支援教育のための機材はいろいろあって、とても興味深かったです。(取材)
  • 『一生のうちに何度も聴力検査をすることが 嫌な記憶』とならないよう工夫している。…他1名
  • 支援教育だけでなく、通常の教育現場でも活用できる技術や視点も たくさんありました。
  • 聴覚検査での話は、とても参考になりました。
  • 昔(20年位前)と変わっていない遊具や道具を使用しているという印象であったが、子どもの生活に関わる部分は 学習教材の進歩には驚かされた。人間味に欠くようにも感じたが、実際はどうなのか知りたいと思う。(ボランティア)
  • 実際に道具に触り、コミュニケーションをとるきっかけとなるものを見られたのは勉強になりました。(ボランティア)
  • iライブラリー
  • 全施設が立派。
  • 障害者用支援器具の工夫、展示。
  • 地域の中で このような研修や教材のアドバイスができる。活用方法は多いと感じたが、地元の学校サイドがこれを活用してもらうようになったら、障害をもった子や教育に課題のある子が もっと楽に学べると思う。(障害者施策検討連絡会教育分科会メンバー)
  • 0歳、4歳の聴覚障害の児を受け持っていたので、今後のコミュニケーションの方法に工夫を入れていきたいです。(小児訪問看護ステーション看護師)

質問05.特総研に聞いてみたいことがあればお聞かせください。/特総研より一部の質問について、回答をいただきました!

【質問】支援級の先生向けの見学や研修が 一般の人でも受講が可能か?2カ月の研修などが宿泊でなく 通いでもできるのか?/保護者・みらくるさん
特総研からの回答▼
・見学は特別支援学級の先生のみならず、一般の方からの申込も可能です。
・研修は、各都道府県および指定都市の教育委員会から派遣された教職員のみ受け入れが可能です。
・平日は、宿泊棟での宿泊が原則になっています。週末のみ、ご自宅に戻られることを許可しています。

【質問】保護者や本人からの直接の相談等は 受け付けていますか?(保護者)
【質問】民間事業所が相談に伺うことは可能か?(放課後等デイ支援員)

特総研からの回答▼
以前までは教育相談事業を実施していましたが、現在は、国外在住の方や日本人学校等からの相談に特化して教育相談活動を行っています。それは、国外在住の方等は各都道府県や市町村の(特別支援)教育センター等での相談対象になっていないためです。ただし、都道府県・市区町村又は学校からの「インクルーシブ教育システム構築」に関する相談を受け付けています。(外部リンク)>>http://inclusive.nise.go.jp/?page_id=104

【質問】勉強会や研修会をテーマ毎に開催していただくことは可能か?(放課後等デイ支援員)

特総研からの回答▼
全国及び都道府県・指定都市レベルの教育委員会や特別支援教育関係団体などが開催する勉強会や研修会に講師として研究員を派遣することは可能です。

【質問】横須賀市教育委員会との研究モデルなどの連携について。研究、実践できる場として、横須賀の支援教育を必要としている方々への連携やフィードバックは可能ですか?(その他)
【質問】地域の学校(横須賀や三浦など)との連携での教育実践や地域づくりに関わってのモデル作りは検討されないのでしょうか?(障害者施策検討連絡会教育分科会メンバー)

特総研からの回答▼
現在、横須賀市教育委員会との連携強化を図っており、研究成果の還元を目的として、研究セミナーの共同実施等による成果の普及などを検討しています。

【質問】生活支援以外はどういう人の見学が多いでしょうか?(その他)

特総研からの回答▼
見学は、特別支援学校や通常の学級などの教職員をはじめ、特別支援教育を学ぶ学生等が多いです。それ以外にも保護者、福祉関係者、特別支援教育への関心が高い民間企業など全国から様々な方々に見学のために来訪されます。また、全体の1割が海外からの来訪となっています。

  • なぜ、この仕事につこうと思ったのですか?(保護者)
  • たくさんあるので、もっと じっくり話したかった。図書室も行きたいです。(放課後等デイ支援員)
  • 地域の包括的ケア、地域に関わる支援について参加してもらうことは できるか?(介護支援専門員・相談支援専門員/pinkpaniさん)
  • 今、小児の在宅医療では 人手、知識の不足が問題となっています。医療から在宅への働く場へのシフトをするにはフィールドが違うので 不安や戸惑うことも多いので、小児在宅のNS向けに研修や交流会を開いていただけたら嬉しいです。開催予定はありますか?(小児訪問看護ステーション看護師)
  • 学校からの相談のみしか受け付けていただけないのですが、親御さんなどからの個別相談も受けて、学校に問題意識がないと対応してもらえない家族の抱える課題収集で、教育支援の在り方についての研究をすることは検討していただけないでしょうか?(その他)
  • 現場からのフィードバックに関してお聞きしてみたい。(その他)
  • 保育所における特別支援教育について(教育関係)

質問06.今回のイベントの感想やご意見、今後のご要望をお聞かせください。

[保護者]親子で参加できるイベントを希望!/親同士の交流の場がもっと増えるとうれしい…など

  • 自分では集めきれない情報をもらうことができ、大変助かりました。来年から ひまわり園を出てしまうため、受動的なので自分からは なかなかできませんが、参加することで今後も、知り合ったみなさんとつながっていけると幸いです。/みらくるさん
  • 近くに住んでいたけれど何も知りませんでした。障がいがあるなしに関わらず、いろいろな人に見学できる機会ができたら…と思いました。本当に勉強になりました。/サムさん
  • また、ぜひツアーがありましたら参加したいです。親子で参加できる何か(イベント等)があれば、尚うれしいです。/Sママさん
  • とても前向きになるようなヒントが多かった。よし、買おう??と思ったものが多くてお金が かかりそうです(笑)。支援ツールの部屋を1時間くらいじっくり見てみたい。また来たいです。
  • 平日の午前中だと、本当にうれしいです。いろんな人の話が聞きたい。
  • 障がいを持った子どもが少しでも過ごしやすくなるような工夫がたくさんあり、大変参考になりました。障がいのある子を持つ親同士の交流の場があれば うれしいです。
  • 参加してとてもよかったです。生活やコミュニケーションがスムーズになるようにいろいろ娘に合った支援を試してみたいと思いました。
  • 教材の情報を学校の支援級の先生に知って欲しいと切実に思いました。先生から 「こんな便利なコンパスがあります」とか、紹介してもらえると助かりますが、そうはいかないようなので、親が自分で探したりする必要がありますね。今回のイベントでいろいろなことに気づけました。ありがとうございました。
  • とてもよい機会になりました。様々な障害を持つ方に対して いろいろな視点から様々な方法で研究されていて、またホームページなど じっくり見てみたいと思いました。
  • 個人では見学できない所やお話を聞くなどの企画をお願いします。(将来について自立を目指したグループホームやデイサービスなど)。今回は とても素敵な企画をありがとうございました。
  • 今回の見学ツアーで見た道具が公立の学校で見られるようになるといいなぁと思いました。まだ、一般的ではない…と思いました。

[支援者・その他]地元の研究機関有効活用したい/学校にも働きかけたい…など

  • 大変貴重な体験をさせていただきました。またこのような機会があれば、参加させてください。…他2名(放課後等デイ支援員)
  • なじみのない特総研ではありましたが、日頃の支援につながるヒントがたくさんあって勉強になりました。自分1人では見学してくる勇気がなかったので、このような見学会を開催してくださりありがとうございました。(放課後等デイ支援員)
  • 非常に参考になった。生活に関わる行動のヒントがたくさん、いただけた。(介護支援専門員・相談支援専門員/pinkpaniさん)
  • 入門編。普段、『特別支援教育』を身近に感じられていない方のためにも とても学びの深まる機会と存じます。
  • 親切に説明していただき、ありがとうございました。教育現場は、まだまだ理解されていない所がほとんどだと思います。ここから もっと多くの学校に発信していただきたいと思います。(sukasuka-メンバー家族)
  • 時間のゆとりが欲しいと思いました。じっくりと見学したり、研究者の方のお話を聞きたかったです。(ボランティア)
  • 障害支援の装置は意外に少ない。もうすこし体系的展示工夫が必要と思います。(NPO法人)
  • 参加者が多くて盛況でした。親の会の結成や育成に役立てば、と思います。(NPO法人)
  • 地元にある研究機関を上手に活用していく上で有意義でした。教育委員会や学校への働きかけをする上で参考になりました。発達に課題のある子どもの割合が高いことから、すべての教師に本人の学びづらさを理解してもらう必要があるので、今後 教育行政や障害関係行政に働きかけていってほしい。(障害者施策検討連絡会教育分科会メンバー)
  • 東京から参加させていただきました。遠くて途中心が折れそうでしたが、来てよかったです。ありがとうございました。今後の仕事にとても役立つし、日々 自分の行なっている看護の、私の自信にもつながりました。又、なにか機会があれば お誘いいただけたら嬉しいです。(小児訪問看護ステーション看護師)
  • ありがとうございました。(教育関係)
  • 本当に、こんなに素晴らしい研究所が横須賀にあることは誇りです。しかし、その利点を市内の小中学校の支援学級で最大限に活かされていないことが悔やまれます。横須賀の支援学級は特総研との連携でもっと良くなる!というか、支援教育日本一!と言えるくらいにしていかなければなりません。ソフトもハードも。できるところから少しずつでも。前へ、前へ。改めてそんな思いを強くした見学ツアーでした。/横須賀市議会議員・小幡沙央里

sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

今回の『特総研ツアー』について、保護者や支援者など障害児との関わりが密接な方々に参加していただき、まずはその多様な支援の在り方と支援教育とは何かという共通のイメージを実用レベルで共に見学することで、情報や思いを共有したいという主催者としての願いがありました。

今すぐに使える情報ではないかもしれません。しかし、こちらの研究所には全国から特別支援教育に携わる多くの教員の方が研修に来られている、そんな国内唯一の国立の研究機関がこの横須賀にあることをわたしたちが情報として持っていることで、確実に意識が変わると思うのです。

実際に子どもたちが学校生活や学習面での困難にぶつかった時にそのひとつの解決の糸口をこちらにアクセスすることで得られるかもしれません。
こちらのネットで配信されている情報にヒントを得られるかもしれません。

特別支援教育は、完全な手探りで行わずとも、ノウハウを共有することで、より有効に困難な状況にアプローチできる可能性があります。そうした意識の変化がとっても大切なこと。

支援を受け身で待つのではなく、ひとりひとりが考えて選択し、行動していけるように私自身もなりたいと思っています。
そして、そうした情報を共有することで、横須賀全体の福祉もより良いものに変わっていくのではと期待しています。

今後も色々な見学ツアーを企画していきますので、どうぞご期待ください!

・・・

2017.02.03
sukasuka-act『特総研ツアー』
参加者/ 50名弱(保護者・支援者・その他)
託児利用/ 1名
参加メンバー/ 五本木愛・misa・reiko・がらっぱち・Kyoko Aoyagi・ゆかねこ・pototon
参加スタッフ/ yoko・ハタ坊・
録音/ ゆかねこ
写真・加工/misa・pototon・ゆっぴー
アンケート集計/ yoko
編集/ takeshima satoko

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