相鉄線の西横浜の駅を出てすぐ、線路に面した新しい5階建ての建物。
1階には広々ラウンジとカフェレストランが配され、誰もが気軽に集うことのできるオープンな空間。
上の階にはパン工房や障害児者の一時預かり、親子の遊び場もあるという。
そう、ここは8年前にできた横浜市の障害のある方が利用する『生活創造空間 にし』です。
ふたつの事業所で仲良く運営している『生活創造空間 にし』
こちらの運営を担うのは…
- 『ガッツ・びーと西』…障害のある方を中心に地域の人も利用できる地域活動ホーム
- 『エヌ・クラップ』…障害のある方の就労を支援する事業所
2つの事業所がこのように仲良く同居し、運営するのは実はとても珍しいケースで、横浜の中でも初めてのケース。
・・・
今回はこの『ガッツ・びーと西』の前所長であり、地域療育センターでの勤務経験を生かし、仲間づくりを呼びかけ横浜市の基幹相談支援センターの構築などにも尽力されている渡邉幹夫さんにお話を伺いました。
【第1部】では、横浜市と横須賀市の違いにも着目しながら施設の内部をご紹介、【第2部】では『生活創造空間 にし』の設立の経緯などより詳しいお話を対談形式でご紹介します。横須賀市に必要な施設・サービスはなんだろう、そんなヒントがいっぱい!?どうぞ最後までお付き合いください。
【第1部】障害児者の豊かな生活をサポートする『生活創造空間 にし』の内部を見学!
まずは、『ガッツ・びーと西』は地域活動ホーム、『エヌ・クラップ』は就労系事業所。この2つを頭にいれて見学スタート。
『生活創造空間 にし』パンフレットより(一部加工)
[1F]広々ロビーとオープンな事務所/共有
2つの事業所みんなで考えて、「1階部分は広くしよう!」「事務所も一緒にやろう!」ということで1階部分は設計されています。このほか、共有しているのは駐車場と5階の食堂部分。今のところ問題もなく、うまく協力しながらやれていると思います。(渡邉さん)
▲ロビーは明るく広々としています。すぐそばが線路なので、行き来する電車が見放題!
グランドピアノが置いてあり、ここでランチコンサートが開催されることも
▲事務所がこちら。オープンで声をかけやすい雰囲気になっています
[1F]地域の方も集まるカフェレストラン「シャララカフェ」/エヌ・クラップ
▲1階のロビーを抜けると、奥にはカフェレストラン「シャララカフェ」があります。あんまマッサージ指圧「リフレッシュルーム スリープ」も併設。
店内で接客をしているのは、『エヌ・クラップ』の利用者さんたち。この日も、明るく陽気な店員さんがわれわれの来店を歓迎してくれました!
▲たくさんのパンや焼き菓子が並んでいます。
▲店内はこんな感じ。ここは地域の方はもちろん、誰もが利用できます。
▲キッズスペースもあり、窓からは線路を走る電車が目の前に見えます!
ランチメニューは、各種カレー、ハンバーグ、パスタなどのお食事メニューはもちろん、パンケーキなどデザートまで豊富です。
▲こちらは手羽元カレー。お肉ほろほろ!サラダと飲み物がついています。
▲レトルトでも買えちゃいます。
お料理の美味しさももちろんですが、何より、店内で接客しているエヌ・クラップの利用者さんたちが一生懸命お仕事されていて、とても微笑ましかったです。
[1F]あんまマッサージ指圧『リフレッシュルーム スリープ』/エヌ・クラップ
▲10分500円~施術してもらえます。完全予約制
視覚障害の利用者さん2名が、技術指導の先生に教わりながら、日々頑張っています。
完全予約制だそうなのでご利用の際はWEBで確認を!(外部リンク)>>リフレッシュルーム『スリープ』
[1F]駐車場はもちろん、時には車も共有!?
▲利用者さんのご家族からの要望で、雨の日でも濡れない屋根付きの駐車場にしました。
▲横浜市から期限切れの水缶を作業用に引き取っています。
[2階]自立の練習としての利用も人気『ショートステイ』/ガッツ・びーと西
ショートステイの利用は、緊急のときだけではありません。自立に向けた練習としての利用も人気があるそうです。横浜市民限定ですが、事前登録をしておけば必要な時にいつでも利用できるシステムは、利用者や家族にとっては安心ですね。
- ショートステイの利用は1日2200円(食事なし)/3000円(2食付き)。(横浜市民限定・要事前登録)
- 全部で4床あり、常時3名ほどの利用があります。こちらがいっぱいでも、横浜市内の他のショートステイの連携もあるので安心です。
- 小学生から利用することができます。
▲『ショートステイ』の居室。洋室と和室があり、床暖房、天井にリフター付き。
[2階]障害のある方が楽しく過ごせる場所『日中活動室』
▲障害のある方が利用できる日中活動室「すかい」
▲ここで作業したりもします。
[2階]銭湯感覚で気軽に利用できるリフト完備のお風呂/ガッツ・びーと西
- ショートステイ利用者のみならず、自宅では入浴が難しいという方も銭湯感覚で利用できるお風呂です。
- 1回の利用料は400円。(横浜市民限定)
- お湯は1回ずつ入れ替えます。
- こちらの西の湯のほか、もうひとつ、浜の湯があります。
▲中は広々。リフトもついています。
▲ロッカー室。スタッフも利用者さんもここを使います。
[2階]必要な時にいつでも利用できる障害児者の一時預かり『りーふ』/ガッツ・びーと西
- こちらは障害児者の一時預かりで、2歳から横浜市民・事前登録者が利用できます。
- 夜間・休日も対応!
- 事前に登録さえしておけば、急な用事や行事参加・冠婚葬祭の時にも安心!いつでも電話で申し込みができ、空きがあれば1時間300円で気軽に利用できます。(横浜市民限定・要事前登録)
- もちろん重症心身障害児(重心)のお子さんの預かりも可能。保護者が倒れたなどの事情で緊急一時ケア(レスパイト)が必要な場合、児童相談所を通さなくてはいけない横須賀市とは大きな違いがありますね。
【3階】おいしそうな匂いが漂う『製菓製パン室』『レトルト加工室』/エヌ・クラップ
- 3階フロアは食品製造フロアとして『エヌ・クラップ』さんが運営
▲製菓製パン室
▲作っているパンの一覧が。どれもホントに美味しそうです。
だいたい11時くらいに焼き上がります。主な販売場所は、近所の商店街にある障害者ショップや区役所とのこと。
▲緊急時用のパンはこの機械で缶詰にした後、4階フロアの配送作業を経て、全国に発送しています。
▲『レトルト加工室』では、レトルトカレーやスープを作っています。1日50個製造、価格はちょっと高めですが、丁寧においしく作っています!
[4階]就労サポート『作業室』/エヌ・クラップ
- 4階フロアは3階同様、『エヌ・クラップ』さんが運営。
- 工業製品を作ったり受注作業を行います。
- ハウスクリーニング班はこの館内の清掃のほか、外部の清掃も受託しています。
▲3階フロアで見たパンの缶詰がここに!?企業から委託を受けて製造し、ここで検品作業をして、全国に発送しています。
▲車の部品も作っています。細かい作業です。
▲クリーニング班が使う清掃用品が置いてある部屋。
- 見学の間、館内のいたるところで皆さんが清掃作業をされていました。
- 館内の清掃はもちろん、外部からの委託でガッツリ働きます。
- 就労移行も盛んなのでメンバーの入れ替わりは多め。開所以来、8年間で50人ぐらいが一般就労に移行しています。
▲挨拶もしっかり身につけます
見学者の私たちにも元気に挨拶してくださり、とても生き生きとした雰囲気が伝わってきました。
[5階]利用者さんと職員みんなが利用する食堂/共有
▲みんなが仲良く利用する食堂。これまでトラブルはなし!まったくなし!
しかもこちらの食堂、土日は研修会場として利用されたり、時には落語家を招いて『にしよこ寄席』という高座に早変わりするんだとか。
▲いい匂い!美味しそう~
▲トイレのドアは押しても引いても開くタイプ。初めて見ました!スタッフも利用者さんも同じトイレを使います。
[5階]障害の有無に関わらず子どもが集まるおもちゃ文庫『きゃんばす』
- 主に乳幼児のお子さん対象。平日午前、障害のある子もない子も、親子で自由に来て遊ぶことができるスペースです。
- 平日午前のこの日もたくさんの親子が遊びに来ていました。
- 平日午後と土日の利用は障害のある方のみ。
▲このプレイルーム内での子ども同士の交流はもちろん、1階ロビー、エレベーター、廊下などで障害がある大人の利用者さんとも自然に接点が生まれる仕組みがすてきですね。
[屋上]近くの作業所にミニ菜園を貸出し!?ここにも自然と交流が生まれる仕組み
▲眺めは抜群!
▲畑や花壇、ハーブも栽培しています。また、菜園は近くの作業所(精神)にも貸し出しているので、自然と交流が生まれます。
【第2部】渡邉さんに聞く-この場所を作るために動き出したのは当事者の親たち!?
居場所がなかった時代・・・動き出したのはやはり当事者の親たち!
横浜市は今でこそ18の区すべてに大小の地域活動ホームがありますが、全ての区にできたのは、ほんの3年前なんだそう。
渡邉さん 1980年頃、子どもに障害があると診断されても行く場所がなかった時代に親御さんたちが訓練会というグループを作ったのがそもそもの始まり。その訓練会ができたことは、各地区に伝られたけれども、「うちの子は障害があります」と手をあげて通うところはやっぱり少なくて、「だったら自分たちで作ろう!」と親たちが立ち上がり、各地区でこうした訓練会が生まれていきました。
ただ当時は 公民館の空き部屋、通院施設の空き部屋、または仲間のお家というように、決まった場所がなくて点々としていたんです。そこで、「居場所がほしい」と声をあげていったら、「じゃあ、地域に建物を作りましょうか」と話が進み、小さな地域活動ホームができた。
そうやって、建物を作って活動していくうちに、子どもたちも大きくなっていくし、お母さんたちも強くなっていきますよね。そうやって、いろんな要望を出して中身が強化されていったので、機能強化の地域活動ホームというふうに呼ばれています。
でも、そこでは生活支援・ショートステイ・一時ケア・相談ができないので何とかしてもらいたいという声があがり、そうしてできたのが この大型の地域活動ホームです。
五本木 元々、当事者の親たちが動き出したってことですよね。どこに行っても、そういう話になります。
横浜の親たちが偉かったのは、アンケート調査などで要望を数字化し、横浜市に要求したこと
渡邉さん 横浜の親たちが偉かったところは、1-2人で言ったのではなく、ちゃんと自分たちでアンケート調査をやったりして、数字で横浜市に要求したことです。どれぐらいの人が、どれくらいの子どたちがそういう施設を待っているか、活動場所を欲しがってる人が各区でどれぐらいいるのかを数字で示した。
時代も後押し。横浜市が福祉にお金をかけ始め、親御さんの意見を政策に反映することを重視していた時期
渡邉さん 時代も良かったんだと思います。その頃、横浜市は全国でも一番というくらい税収があると言われ始めた時代だったので、横浜市がお金をかけてガラッと変わっていく時期だったんです。療育センターを作ったのもこの時期だし、そういう流れで地域活動ホームも次々に造られました。
そして、その時期は、政策の中に特に親御さんの意見を反映することが重要視される動きもありました。だから1人・2人で文句を言いに行くよりは、なんとかの会とか、NPO法人を作るのもいいし、とにかくまとまって意見を言う。西区だと生活支援ネットワークっていうのもありますけど、そういう形で申し入れをすると、市もちゃんと答えを返さなきゃいけなくなる。そういうことが、上手に積みあがったんでしょうね。
pototon そうした活動の中心になって動いていたのは、大きいお子さんを持つ親御さんですか?
渡邉さん いやいや、その時はみなさんと同じくらいの方々ですよ。いろいろ障害の差別の問題も含め、こういう施設を作れってことで、僕も一緒に歩いたのを覚えています。
増え続ける障害のある子どもたち。数字の増加は、支援の必要をみんなが考え始めた結果とも…
五本木 横須賀で障害児を育てていて、大先輩の方たちがやっぱりグループホームや就労先を作ってくださって、だけど右肩上がりで障害を持つ子は増えていく中で、今でも若干足りていない状況なのに将来どうなるのかなって、幼少期の子を持つ私たちはかなり危機感を感じています。
渡邉さん 僕が療育センターをやめた10年前と比べて、横浜市の小・中・高の子どもたちの特別支援学校・支援級の在籍数は、ほぼ3倍になったんですよ。10年前はせいぜい300人だったのが、今は合計すると800人くらい。それが今、小学校4年生の在籍している特別支援学校のはっきりしている在籍数が900人を超えてるんですよ。なので、いわゆる普通級在籍の子どもたちが、中学で個別指導に行ったり、特別支援学校に行ったりする数を含めると、10年後にはいわゆる支援が必要な子どもの数は1000人超えるって言われてます。
子どもの人数は減っているけど、障害の子どもは増えている。というより、きちんと支援を組み立てなきゃいけない人たちに対してちゃんと支援をしよう、というところがベースになってきているのかもしれませんね。
18歳以降はどんな世界が待っているの?不安が先行。
五本木 たぶん、当事者の気持ちとすると、将来のことは、あまりはっきり見たくない…。自分から離れて暮らす時がきて、どういう生活をするのかを考えると、切なさも感じます。客観視できればいいんですが、感情的に考えてしまう親も多いと思います。でも、やっぱり見なきゃいけないんですよね。いわゆる学齢期よりも、その後の生活の期間のほうがずっと長いのよと、大先輩の保護者の方から言われた時にハッとしました。
ここを歩いている人たちは基本的にみんな障害のある方。自然に彼らを見たり感じたり、それが大事
渡邉さん ここにいると、館内を歩いてる人たちは基本的にはみんな障害のある方たちなので、こんな感じなんだなと、自然に障害のある方の成人した姿や生活を見たり感じたりできることが、結構大事なんです。
pototon そうか、そういう場所があるといいですよね!
渡邉さん 今はもう、障害の当事者が結構発言していますよね、有名な人もいっぱいいますし…。でも、そうやって、周りにいる人たちに普通にしゃべってもらうのって、とっても大事なんです。今、ここなんかでも力を入れてるのが、当事者にしゃべってもらい、その話を聞くこと。それは当事者にとっても自分で意見をまとめたり、自分の思いを公的な場所で発言するという意味でとても大事なこと。つまり、双方にとって、とてもいいんですよね。
地域の学校の子どもたちに見学に来てもらう!講義をやるよりよっぽど大事
五本木 そうですね。そういうところは横須賀でも足りていなくて、障害のある方と普通に接する機会もあまりありませんね。幼少期の子どもも同年代のつながりしか持てない。
渡邉さん そういうことなんです。そういうことを、日常的にどうやって増やすか。今、この『ガッツ・びーと西』では、地域の学校のPTA会長なんかと会合をもって、子どもたちの見学を日常的に年1回ぐらいでやれるようになりたいと思って動いています。知ってもらうという意味で、まずここを見てもらう、ここの利用者を知ってもらうことが必要。来てもらって、見てもらって、ということを丁寧に積み重ねていくほうが、講義をやるよりよっぽど大事だと思います。
だから、この1階ロビーでランチコンサートを開いたり、最近は子ども食堂もやりました。2回やったんですが、たくさんいらっしゃって、ご飯が足りなくなったほどです。
一般就労も夢じゃない!能力というより仲間や会社との出会いが大きな力に
渡邉さん ここに通われていた二分脊椎と若干の知的な遅れがある25-26歳の利用者さんの話になりますが、学校を出てからグループホームに入ったんですが、世帯分離して生活保護をとって、それでここの『エヌ・クラップ』の就労B型というところに通うようになって…。2年前くらいかな、同じ若い仲間に刺激されてやる気になって、たまたまいい会社との出会いもあり、一般就労しました。で、生活保護も外れたんですよ。
五本木 すごい!自分で食べていけるようになったんですね!
渡邉さん 僕らもすごいなと思いました。やっぱり出会いだったりするんですよね。同じ20代の仲間がいたんですが、彼らが働くのに熱心で、刺激を受けて、「よし、自分も!」っていうことで頑張ったんですよね。会社のほうも、初めての障害者の受け入れだったんですが、たまたまマッチングがよかったんでしょうね。今はグループホームで暮らしながら、そこに通っています。出会いがあれば、自立できるという人は、結構いるはずなんです。
pototon そのマッチングも、まずは機会がないと…ですもんね。出会いがないと。
五本木 だから今、私たちのような障害児者やその家族が、地域と繋がることが必要になりますよね。市内の小規模な企業だったり商店だったりと繋がっていくことで、その先に一般就労がイメージできる。障害者雇用を考えると、ただ機会を待つよりも、やっぱり地域に当事者自身が出て行って、地域に根差していないといけないんですね。その子の働きやすさ、適材適所がどこにあるか、どのような環境なら生き生きと生活ができるかというのを考えて、地域に協力してもらうのもすごく大事だなって。
渡邉さん そう、だからある程度の力は必要かもしれないけど、それよりも出会いだったり。その会社が受け入れてくれればうまくいく、それがまた自信になったりするんだと思います。障害の世界だけで窮屈になってると、なかなか可能性とか世界が見えてこない。だから地域と一緒になって作っていくことが、僕らの仕事かもなって、そう思います。
『生活創造空間 にし』/『ガッツ・びーと西』『エヌ・クラップ』の基本情報
生活創造空間 にし
詳しくはこちら(外部リンク)>>生活創造空間 にしHP
社会福祉法人 横浜共生会 地域活動ホーム「ガッツ・びーと西」
〒220-0055 横浜市西区浜松町14-40
TEL/ 045-250-6506
主な事業
- 相談支援事業
- 日中活動支援事業
- 生活支援事業(ショートステイや一時ケア、おもちゃ文庫)
- 地域交流事業
詳しくはこちら!(外部リンク)>>ガッツ・びーと西 HP
社会福祉法人 県央福祉会 就労サポートセンター 「エヌ・クラップ」
〒220-0055 横浜市西区浜松町14-40
TEL/045-250-6470
「シャララカフェ」直通TEL/045-253-3021
「リフレッシュルーム スリープ」直通TEL/080-3919-6339
主な事業内容
- 一般就労を目指す【就労移行支援コース】
- 福祉的就労の場などで高賃金を目指す【就労継続支援B型事業コース】
詳しくはこちら!(外部リンク)>>エヌ・クラップHP
sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点
今回、取材させていただいた『ガッツ・びーと西』さんとの出会いは、2016年夏に横須賀市で開催された『基幹相談支援センター計画の今/福祉のまちづくりを進める市民集会』に参加した時のこと。渡邉さんは講師として横浜市の基幹相談支援センターの実例を紹介されていました。
生活創造空間として異なる事業所が同じ建物・同じスペースを共有して運営しているという、非常に珍しい形にまずは驚かされました。
そして、横浜の地域活動ホームの成り立ちのお話もとても興味深く、元々は当事者の保護者の方々が声を上げて、形にしていったということも伺いました。当事者の親たちの意見が、施設やサービスなど、あらゆるところに活かされているというのも納得させられました。
そして施設自体だけではなく、地域との繋がりもとても大事にされているとのこと。横浜市内の他の地域活動ホームとの連携で、こちらで応じきれない一時預かりなどは他の地区活動ホームで対応してもらうなど、利用者にとってはとても安心できるシステムができあがっているように思いました。
先日、取材で伺った横浜医療福祉センターを見学した時も思いましたが、「横浜市だからできることで、横須賀ではとても無理!!」と考えるのではなく、「今の横須賀に足りないのは何か?」「どうやったら足りないところを補い、横須賀の福祉をより良いものに変えていけるのか?」そういった視点でこの情報を横須賀の方に広くお届けできればと思っています。
・・・
取材/ 五本木愛・ゆかねこ・reiko・yoko・pototon
写真・加工/ reiko・ゆっぴー
テープ起こし/ゆかねこ・misa・yoko
文・構成/ ゆかねこ・takeshima satoko
編集/ takeshima satoko
sukasuka-ippo
最新記事 by sukasuka-ippo (全て見る)
- 【イベントお知らせ】~障がい児とその家族の交流の場~2024年度『すてっぷ』活動のご案内 - 2024-05-09
- \今年も販売やります!/『令和5年度障害者週間キャンペーンYOKOSUKA』のお知らせ - 2023-11-28