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【参加報告&ダイジェスト】移動支援、グループホーム、ショートステイ…今気になる話題が盛りだくさん!当事者の生の声がここにある!今年も大盛況『意見交換会#19』2017.06.15/横須賀

障害者施策検討連絡会主催、『平成29年度障害者福祉に関する意見交換会#19』が総合福祉会館5階ホールにて今年も開催されました。

sukasuka-ippoメンバーが参加させていただくのは今年で3回目。

前年度と変わったことは?
去年出された意見は反映されてる?

など、気になる報告にも耳をかたむけながら、今回も当事者の皆さんの声をたくさん聞かせていただきました。

・・・

日ごろの困りごとや市への要望などを自由に発言できる【午前の部】では、主に当事者の方や支援者の方が

「移動支援についてちょっと言わせて!」
「グループホームを増やしてほしい!」
「ショートステイがしたい!」
「みかん狩りが楽しい!」

などそれぞれの思いをアピールしたり、

障害児を育てる保護者も

「早期からリハビリできるところがあったらいいのに!」
「ハートヘルプマークはどこでもらえる?」

など活発に発言!
その場で市の担当部署から回答をもらったり、また意見を持ち帰ってもらったり…。

ということで、2時間半にわたる意見交換会【午前の部】の模様を中心にお届け、
それから幼少期の親はなかなか参加できない、気になる【夜の部】の様子もチラリとご紹介したいと思います。

『意見交換会』主旨説明

まずは意見交換会の主旨について、主催・障害者施策検討連絡会の方より説明していただきます。

『この意見交換会は障害の相互理解と障害のある人が地域で生活しやすくするための施策の検討をするための意見を聞く大変貴重な場です。意見の内容は、参加者の自由です。皆さんの困っていること、工夫していることなどを自由に話してください。家族もそして行政の方も支援者の一員として、みんなで横須賀を住みよい街になるようにしていきましょう』
(資料「主旨説明」より一部抜粋)

click here! 障害者施策検討連絡会とは
障害のある人の団体と支援者・家族の団体で構成されていて、障害の相互理解と障害のある人が地域で生活するための施策の検討と提言を行っている連絡会です。

関連記事>>【取材File】横須賀市の予算編成に障害児者の思いを届ける障害者施策検討連絡会

障害福祉の今がわかるリアルな意見がたくさん!ダイジェストでお届けします

障害のある方やそのご家族、また支援者などさまざまな立場からの生の声を聞き、ある程度意見がまとまったところで必要に応じて、その場に来ている市の職員(障害福祉課・こども青少年支援課など)の方から回答をもらうという流れ。

集まったたくさんの声、ダイジェストでお届けします!

・・・

移動支援サービス提供報告書の書式が変わった!どうしてこんなに細かく書くの?プライバシーは大丈夫?

■目的や行先など細かく記入するようになりましたが、当事者としてはプライベートなことなので、報告することにとても抵抗があります。私のまわりでも多数の方が同じ意見です。なぜ変更をする必要があるのか、教えてください。[作業所利用者・女性]

■私は、常に車椅子と装具を利用しています。
4月1日からいきなり、横須賀市の指定の用紙に目的や移動手段など書かなければいけなくなり、これだけ個人情報の保護やプライバシーの問題が浸透しているなかで、とても違和感を覚えました。せめて事前に当事者に対して説明の機会があれば良かったのですが…[社会福祉法人所属・女性]

■様式が変わったのが突然だったのでびっくりしました。利用されてる方は尚更だと思います。
私たちが確認しなければいけない部分も増えて、事務の仕事が膨大になり大変な状況です。移動支援の報酬に関しても、10年間変わっていない状況なので、そういった点についても考えていただけると助かります。[事業所管理者・男性]

障害福祉課のコメント>>行政として移動支援の事業は今までずっとやってきましたが、皆さんがどのようにご利用されているのか、きちんと把握できていませんでしたので、統計的に確認をして、移動支援の事業について考えていきたい思いがあります。様式も今まで事業所ごとにバラバラだったものを、把握しやすいように統一させていただきました。プライベートに触れるような形になってしまいますが、あくまでも市の職員が統計的に確認するだけでそれが外に出るということはありません。個人情報に関してはしっかりと守っていきたいと思いますので、ご安心ください。

移動支援についてはここ何年かいろんな方から意見をいただいて課題に感じている部分があり、一刻も早く公平性をもちたいと思っておりました。説明が直前になってしまい唐突感がぬぐえず皆さんが混乱されたことはお詫びしなければいけないと思います。事業者の皆様にはいろいろとご面倒をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いします。

ほかにも移動支援についての「なぜ?」がいろいろ

■ヘルパーさんの移動支援が減らされてしまったと聞きました。どうしてか知りたいです。[当事者・女性]

障害福祉課のコメント>>移動支援に関しては、いろんな理由で支給をしていますので、みなさんの生活が変わったとき、例えば通う先が変わると距離も変わりますので、時間数はやはり変わってきたりとか、平成24年度からは計画相談にのっとった支給というふうになっていますので、みなさんの状況を確認しながら、やはり、変わったところが減ったり増えたりすることもあるかと思います。その部分がもしかしたら減らされたというふうに感じられる方もいらっしゃるのかなと思いますので、今まで以上にご説明をきちんと差し上げるように努力していきたいと思います。

・・・

■移動支援についてお聞きしたいです。独り住まいの方で、有料老人ホームに入っている介護2の方がいるんですが、その方が私たちの会に参加する際、自費でタクシー移動しています。移動支援を受けたいと思い相談しましたが、有料老人ホームの方にはケアマネージャーさんもいるので、移動支援の方にうまくつながりません。
それからデイサービスについて、本来ならデイサービスに行くことを目的とするのではなくどんどん社会に出ていくことが主旨だと思うので、デイサービスが発展しすぎてそこで完結してしまうのはどうかと思う。

障害福祉課コメント>>移動支援事業は3手帳、身体障害者手帳・知的障害の手帳・精神障害者の手帳を持っている方を対象にしていますが、細かい決まりのところがきちんとできていないというのが課題です。その部分を今後やはりきちんとルール化していきたいという思いはあります。介護保険を利用の方に関しては、今のお話ですと介護タクシーの方で移動はできるということと、有料老人ホームにいらっしゃってケア付きなのかどうかというところで、ケースバイケースになりますので、ご相談いただければその都度お返ししていきたいとは思っています。

■ちなみに日曜日の移動支援について、日曜はお休みだと言われて日曜日の外出が全くできないんですが、これは一律でやっていないのか、その事業所独自のものなのか、疑問に感じているのですが。

司会者・海原さんコメント>>日曜日やるやらないというのは、事業所の考え方です。ですからそこは、事業所とのお話し合いの形になるかなって思います。日曜日もヘルパーさんは稼働してますよっていうところもあれば、日曜日は完全にクローズしますっていうところもあるので、そこは事業所の違いということで考えていただければいいかなと思います。

グループホームやショートステイの現状。ニーズはたくさん、けれど人員不足が最大の課題

■今グループホームに住む練習をしています。初めはとても緊張しましたが、でも今は楽しいです。みんなと泊まる練習をした方がいいと思います。[作業所利用者・男性]

■秋にピースカラーのショートステイをしますが、泊まる練習など心配がたくさんあります。今は ショートステイできるところや、グループホームはとても少ないので、もっとたくさん増やしてほしいです。[当事者・女性]

■ショートステイで友達と一緒にテッドの映画を見たのが楽しかった。ショートステイができる場所がたくさんできると良い。

・・・

■グループホームに関して、横須賀市はどう捉えているのか、実際どれくらい増えているのか気になりました。

グループホームを運営する事業所のことなんですけれども、実際の問題としてグループホームの人員がやはり少ない中やっている現状があると思いまして、中には1名の職員が一週間で二泊三泊するなんていうことも聞いたことがありまして、そういった人員とか事業所に対して、費用面も含めて市はどのように捉えているのか、ということとそういう事業所に対してはどのようなバックアップ体勢があるのかということを是非聞かせてほしいなと思いました。[入所施設職員・男性]

グループホーム連絡会代表・浅羽さんコメント>>私のグループホームは定員5名のうち4人が自閉症、1人の方が知的障害です。事業所として今最大の問題は、人です。職員さんです。見つかりません。ハローワークに一生懸命頼んでも、やっと1人応募がありましたが1回実習に入ってもらったらもうだめでした。これは福祉全般に言えることだと思います。
ただ、最低これだけの人員でやってくださいと指導を受けているので、少ない人員でやっているということはないです。利用なさっている方のようすで配置される人員も変わってくることはありますが。もちろん希望としてはもっと多くの人員が欲しいです。週2回も3回も泊まっているというお話でしたが、グループホームでは週2回も3回も2~3人の職員の人は泊まっています。それはきちんと労働基準局に届け出をしてあり、そういう働き方もあるということです。

グループホーム連絡会事務局・藤田さんコメント>>事務局をやっている実態というところで発言させていただきます。
まず、グループホームなんですが、報酬体系そのものが日中のところと比べて単価が低いという現状があり、現場としては変則勤務に対する応募が少ないのと併せて人員の方もなかなか不十分だったり、常勤や専門職をきちんと置けるという部分でも報酬的には厳しいという実情があります。グループホームの利用希望は多く、アンケート調査では知的障害の方の9割近くの方がご家族と住んでいらっしゃるそうです。だからもしご家族になにかあったとき、途端に行き場が無くなってしまって短期入所をたらい回しに…という実情があります。アンケートの中の今後の希望という項目を集計すると約18%の方が今後グループホームで暮らしたいと思っていて、推計すると大体400人くらいになります。市の計画では毎年、3ヶ所作るということなので400人の利用者に対して毎年3ヶ所ですから12人、どんなに頑張ってもなかなか入れない状況になります。設置に関しては消防法が厳しく、そういった点で横須賀市として設置促進をどのようにしていくのか、人員の確保も含めて考えていただきたい。
もうひとつ、グループホームの中で、障害の重い方たちに対して個別にヘルパーを使える制度があります。例えばゆうさんとか重心の方たちのところもヘルパーさんがいるお陰で地域でグループホームで暮らすことができています。ただ、国の制度そのものが期限付き特例措置ということで、3月まで、つまり今年度いっぱいで終わってしまうような形なので、その制度が無くなってしまうと本当に重い方たちが地域のグループホームで暮らせなくなってしまうんですね。その部分も市の行政として国にきちんと継続していただけるような働きかけをしてもらいたいし、働きかけをしながらなんとか維持をしていける取り組みをしていただきたいなという風に思っていますので、その点も含めて国の動きに対してどうやって市は頑張ってやっていただけるのかなということをお聞きしたいと思います。

市職員コメント>>まずグループホームに関してなんですが先ほど先に答えを言われてしまったのですが毎年3つずつ整備費の補助ということで予算をとっております。更に賃貸物件については家賃補助というのも行っておりますので、これらについて活用していただいてひとつでも多くできればいいなというふうに考えております。先ほどから話が出ていますように、例えばグループホーム来年10個できましたといったところで働いていただける方がいなければどうにもならない話ですのでこういった点はすぐ解決策というか見当たらないんですけども、介護施設なんかも相当大変みたいなんですけども、そういうところはしっかり認識をしていきたいというふうに思っております。

市で招待してもらっているみかん狩りが楽しい!当事者の方の素直な声にじんわり

■交番をもっと増やしてほしいです。全部の交番の、犯罪がなくなったらいいです。
毎年楽しみにしているバスツアーをなくさないでください。[作業所利用者・男性]

■みかん狩り楽しいからなくさないでほしいです。芋掘りもしたいです。グループホームをもっと広げてください。グループホームで旅行に行きたいです。楽しそうです。[作業所利用者・女性]
(補足:みかん狩りに毎年楽しく参加させていだたいていますということで、なくさないでほしいということと、できたら芋掘りもやりたいな、ということです。あと、グループホームを増やしてほしいというのは、入りたくてもすぐ入れないので、今は自宅と作業所で、作業所の仲間はいるんですけど、また違うお友達がグループホームでもできるといいな、グループホームで旅行に行ったり、お出かけしているのを見ていて 楽しそうだなって思っていらっしゃいます)

■僕はみかん狩りが好きです。毎年ご招待ありがとうございます。これからもよろしくお願いします[作業所利用者・男性]

地域の環境を整えてほしい!

■おやつの時、パンを買いに行くのですが、グループホームの近くにあったローソンとセブンイレブンがつぶれてしまいました。近くにコンビニがなくて困っています。グループホームで生活していますが、急に雨が降り、洗濯物を取り込んでくれる人がいなくて困っています。洗濯物が濡れてしまったことがあります。[グループホーム利用者・女性]

■近くの公園のトイレが汚いので、きれいにしてください。総合福祉会館のトイレもきれいにしてください。和式トイレは大変なので洋式がいいです。
あとは、もうすぐ発売の電車の時刻表を買いたいのでもっとお給料を増やしてください。[作業所利用者・男性]

■横須賀市に精神疾患の救急対応の病院が欲しいです。[当事者・女性]

■いっぱいお友達が欲しいです。でもなかなかそういう機会がありません。どうしたらいいか悩んでいます。[作業所利用者・女性]

両親が高齢…だけどいつまでもお父さんお母さんと一緒に暮らしたい。

■お母さんは入院して、お父さんは一人暮らしになって僕は家に様子を見に行っています。家族がばらばらになってしまうことが心配です。[作業所利用者・男性]
(補足:ご両親がご高齢になられてお母様が入院されてお父様が一人暮らしをされているのを心配して、作業所の終わりに週に2回程、ご本人がご実家にお父さんの様子を見に行くという生活になっています。もちろんご本人それはお仕事としてしっかりされているんですが、家族のことが心配でこれから先ばらばらになってしまうんではないかというのが一番の心配だそうです。)

■お父さんとお母さんの面倒は私がみたいです。でもどうしたらいいか分かりません。助けて欲しいです。[作業所利用者・女性]

■うちも両親が高齢になって共に暮らしているのですが、先ほどからグループホーム等のお話が出ていて、やはり私が一緒に暮らしているとどうしても高齢の両親がヘルパーさんであるとか他人を入れたくないっていう部分で、なかなかサービス自体を利用することが難しいという現状があり、私自身がグループホーム等に入ることができて、それで両親も自分の介護がしっかりしたところで援護射撃ができればいいなっていうのが理想としてあります。ですが、やはり知的障害の方とか精神障害の方のグループホームっていうのは、多分民間の普通のアパートであるとかマンションとかを借りれば済むことであるとは思うんですけど、私のように車椅子を常時使用する方の身体障害者用のグループホームというのが全くほとんど市内にはないという状況があると思うんですが、そこをぜひ身体障害者用の車椅子の利用できるグループホームをぜひ作っていただけたら、私的には将来とても安心できるかなと思っております。

障害者枠で雇用されたときの働きかたって?配慮はしてもらえないの?

■モヤモヤ病という、はたから見てわからない障害を持った友人が、障害者枠で働いていますが、一般の就労者と同じ労働で配慮がないように思えます。障害者枠で入ってきた人たちが働く環境づくりに問題があるのではないでしょうか。
また、病気ではなく年齢や地域で区切られることがあり、逗子・葉山は横須賀市のサービスが受けられない場合があるので、不便に感じています。[当事者団体所属・男性]

健康づくり課のコメント>>モヤモヤ病というのは、毛細血管がいっぱい モヤモヤっと出て、レントゲンを撮るとそのように映ることからそう呼ばれている病気で、おそらく脳梗塞などと似たような症状が出るので 非常にポストに制限があるのではと思います。雇用契約の内容については細かいことはわかりませんが、障害者枠というのできちんと契約は結んでいても実際に現場に出たときに、特に見た目が健常者と変わらないような場合は、周りの方がその辺の理解をしないとうまく現場の中でやっていけないということがあるかもしれません。ですからまず一緒に現場で働いている皆さんに、見かけでは分からないけどこうですよ、というのをきちんとお話をしていただくというのが一番いいんじゃないかと思います。

障害福祉課のコメント>>年齢制限がいろいろあるというとこなんですが、文化活動とか施設によって、何歳以上と区切りがあったり障害手帳何級以上あると割引というのもありますので、それについては、疑問に感じたことをそれぞれそこの施設に伝えていくのしかないかなというふうに思っております。
市境、町境に関するサービスの差についてですが、ここではいいけど、ここではダメということは、多々あろうかと思います。各市町が独自でやっている事業だとか、あるいは国からお金が出ている、県からお金が出ている、というところで、たぶん違いはあるのかなというふうに思っています。ただ、細かいことを議論する場ではないんですけれども、少なくとも三浦半島地域の障害福祉の担当者、あるいは課長が集まる機会というのが時々ありますので、そういうところで課題に感じているところは情報共有していきたいと思っています。

外国籍の障害者…どこに相談したらいい!?

■日本に来たばかりのアメリカ人の男性の方で、日本語が全く話せない、全盲ではないけれどもかなり視力が低いという方のお話なんですが、よくよく聞いてみると行く場所もない、仕事ももちろんない、手帳とかももちろん持ってないということで、ないないづくしというか、今後の生活についてすごく困っているという方に出会いまして、相談支援事業所を通じていろんなところに掛け合ってもらいましたが、まずは手帳からっていうところだったり、手帳を取った後も言葉の問題で受け入れてもらえるところがなかなかないという状況で、現在もずっとお家にいらっしゃって、ストレスも抱えていらっしゃいます。僕としてもそういう方にどういった風な手助けができるのか…、僕は普段は生活介護事業所の職員をしているんですが、すごく悩んでいます。何か、ここに行けばいいよとか市の方も含めていいご意見がいただけると大変助かるのですが。

回答者からのコメント>>横須賀市におきましては外国籍の方の生活全般、もちろん障害に特化した話だけではないのですけれども、ヴェルクよこすかの中に国際交流協会というものがありますのでそこで一元的にお受けしております。更に視覚障害というか手帳を持っていないという形なんですがここの4階に点字図書館がありますので、手帳を持っていないと何の相談も受けないよというスタンスではやっておりませんので、是非点字図書館のほうにも相談いただければと思います。

市民活動サポートセンターは元の場所で継続が決定

■市民活動サポートセンターの移動について、どうなったのか聞きたいです。[当事者・男性]

回答者からのコメント>>現在、ベイスクエアよこすか一番館の1階にある市民活動サポートセンターを3階へ移すという計画がありましたが、当事者の方から意見を聞くと、エレベーターはあるものの芸術劇場と共用のため混雑が予想され時間がかかってしまうなどの理由から、やはり1階が望ましいということで、元のところで継続という形になりました。

横須賀市内にも早期からリハビリできる施設があったらいいな

■1歳10ヶ月の子供と今日一緒に初めて参加させてもらいました。うちの子供は生まれつき障害を持っていて肢体不自由児です。生まれて3ヶ月目にようやく退院できました。退院してすぐ、主治医の先生から早期にリハビリを始めた方が脳の発達にはいいので、どうぞ始めてあげてくださいということで市の療育センターに伺いました。市の療育センターでは小さい子供はまだ診れないから、1歳過ぎでないとリハビリは受けれませんと言われました。それでもやはり私子供のために何かしてあげたいと思い、一生懸命探して今横浜の港南にあるリハビリテーションに通っています。正直通うのも大変です。交通費もかかります。ガソリン代もかかります。もし可能であれば、うちの子はちょっと叶わなかったかもしれないけれども、今後のために横須賀市内にも早期から始めるリハビリ施設ができたらいいなと思います。

知的障害や内部疾患を伝える「ヘルプマーク」、横須賀でももらえます!

■知的障害のある5歳の息子がいまして、ひまわり園でお世話になっています。車を使って買い物に行くときに、急に車から飛び出たりして危ないので、うちは車いすではありませんが、ホームセンターで買った車椅子マークをつけて、指定の駐車場に止めさせてもらっています。ですが見た目には動ける子なので白い目で見られることもあり、市の方でなにか手帳が出ている人にしか配られないような、市でしかもらえないようなマークがあればいいなと思っているんですね。
新潟に住む叔父が、心臓にペースメーカーを入れているんですが、市からそういうマークを配られていまして、大型施設にもそのマークがでっかくあるんですね。横須賀市の方でもそういうのがあればと思って、意見をさせていただきました。

市職員コメント>>神奈川県の事業で、「ヘルプマーク」という、赤いやつで定期券よりもちょっと大きいくらいのものを障害福祉課のほうでお配りをしてます。そもそもは東京都が始めて、主に内部疾患の方が外から見てわかるように、例えば、電車とかですね、乗ったときに優先席に座っていてなんでこの人若いのに優先席に座ってるんだろう、あるいは逆に優先席の前に立っててもわかってもらえないので席を譲ってもらえないというようなことが理由で東京都が始めた事業だというふうに聞いてます。ただ東京都は都営地下鉄や都バスの優先席に、このマークはこうですよという周知がけっこう行き届いているんですね。ところが横須賀ですと京浜急行とJRが中心になると思うのですが、なかなか周知がまだできていない状況にあります。その中で東京都から始めた事業で神奈川県も追って、実は400個、横須賀市に神奈川県の方からヘルプマークがきてます。障害福祉課の窓口でのみお配りをしていますので、来ていただければお渡しすることができます。ただ、数に限りがありますので、例えば1人で来て10人分くださいとか、団体で会員20人分くださいというと他の方に行き渡らない可能性がありますので今のところ申し訳ないですけれども窓口に来た方に直接手渡しをするという形でやっております。ご家族の方でも大丈夫です。

ノーアタック・ノーチャンス!?

■健康づくり、体の健康もそうですけれども、心からやっぱり積極的になっていかなくてはと思います。障害のあるなしに関わらず、やはりお年を召してくるとすごく消極的になってきてしまう。そういった人達をどうやって引っ張り出したらいいか、表に出したらいいか、ということを非常に最近悩んでいます。今後そういった方の声をどうやって拾いあげたらいいか、また、そういった方を若い世代とともに活動するところに出ていただく方法を相談する窓口みたいなものがあればいいなと感じています。
昨日、テレビでF1レーサーの佐藤琢磨が「ノーアタックノーチャンス」と言っていました。要するに自分でアタックしなければチャンスはないよっていうことなんですね。障害者も年寄りも、積極的に一歩前へ踏み出すような、そういう気持ちが大事だと思います。[障害者協会所属・男性]

・・・

【2017年度の障害者施策】去年からどこが変わった?障害福祉課と教育委員会から平成28年度の障害者施策について説明

障害福祉課と教育委員会から説明があった平成29年度に変更等があった事業内容、また、29年度の予算に対する障害者施策検討連絡会からの要望についての回答については書面にまとめられ、当日配布されました。こちらについても、以下のリンクからご覧いただけます。

【配布資料PDF】事業説明
【配布資料PDF】予算資料

【分科会からの報告】どれも大事!3つの分科会それぞれの活動の様子を報告します

この意見交換会を主催した障害者施策検討連絡会は、主に3つの分科会があります。

  • 教育分科会…障害児の教育や子育て世代の困りごとについて議論しています。
  • 生活支援分科会…障害者の生活全般について議論します。(防災ワーキング・医療ワーキング)
  • 就労分科会…障害者の就労について話し合います。

これらが年間を通して話し合ってきたことが報告されました。

【配布資料PDF】分科会報告

夜の部もちらりとご紹介!今年のテーマは『働く』と『もしもの時の備え』

夜の部では、テーマを決めてそれぞれに分かれ、ピンポイントでじっくり議論。

【グループA:『働く』】一般企業での障害者雇用、また職場定着について議論が白熱!

ここでは、

  • 一般企業が障害を持つ方を雇用するために、どうすれば一歩を踏み出すことができるか
  • 就労するだけではなく、いかに長く働き続けることができるか、職場定着の問題

という2つのことを軸に意見交換が行われました。
そんな中で、

・雇用する側として、1人を2人に増やすよりも、全くないところから1人を雇用するということが大変
・雇用率ではなく職場定着率というのが制度化されればいいのではないか
・いろんな法的機関が連携を持ち、そんな中で人と人との繋がりを基本にしていけば自然と定着につながるのではないか
・障害を持つ方の就労雇用と特定するのではなく、その方も含めて、私たちが人として「働く」とはどういうことなのか、しっかり捉えていく必要がある!

など、さまざまな声があがりました。

【グループB:『もしもの時の備え』】地震発生直後から被災後の生活まで…やはり大事なのは地域の中で顔の見える関係をつくっておくこと!熊本地震の時の体験談も

まずは市の地域安全課の方より、地震発災時の行動を3段階に分け

01.地震が発生した時
まず第一に身の安全を確保

02.揺れが治まってから
助けが必要な人も助けに回れる人も、一時(いっとき)避難所へ

03.被災した後の生活
自宅で生活ができなくなった場合に、震災時避難所へ

といった流れについて、説明がありました。

その後の意見交換では

【福祉避難所の開設について】

  • 避難所の最初の受付を一般と要援護者で分けてほしい
  • 福祉避難所がどこになるか、学校であればどこの教室を使えるか、平常時からわかるようにしておいてほしい

【要援護者登録名簿について】

  • 登録していても、その名簿がどのように活用されているのかは町内によってさまざま
  • 障害があることを知られたくないという人もいるので、登録している方に対して、名簿の情報がどこまで開示されるか説明する必要がある

【防災訓練・避難所運営訓練への参加】

  • 大切なのは自分の町内会の中で、顔見える関係を作っておくということ。そのためには地域の防災訓練などに積極的に参加してほしい
  • 障害児を連れた親にとっては防災訓練になかなか参加しづらい!町内会でうまく障害の人を連れてきてもいいんだよと声掛けがあると嬉しい

【熊本地震の被災地支援の経験より】

  • 避難所の開設がうまくいかず、なかなか中に入れないところがあった。
  • プランと実際に起こった時との違いが大きかった
  • 支援をしたいという人はたくさん集まってくるけれど、プライバシーの問題から被災者名簿の開示がなかなかされなかったためスムーズな支援に繋がらなかった

などの経験を聞くことができました。

 

・・・

というわけで、午前の部・夜の部と、今年も大いに盛り上がった『意見交換会2017』。
会場の雰囲気やお話してくださる方々の様子など、文字として表せない部分もたくさんありますが、情報として少しでもわかりやすくお伝えできていたらと思います。

 

取材日/ 2017.06.15
取材/ 五本木愛・misa・うさぎのめろん
写真・加工/misa・ゆっぴー
テープ起こし/misa・reiko・がらっぱち・yoko・ゆっぴー・kayoko・うさぎのめろん・ゆかねこ
文・構成/ kaneko yuka
情報監修/ 横須賀市障害者施策検討連絡会(一部対象外)・横須賀市(回答部分について)

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『自分たちが足りないと思うこと、欲しいと思うものを自分たちで作り上げていく』を現実に!夢を1つずつ叶えるために!
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