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【取材File】大きくなったらここで働きたい!おいしいものを作ることで地域と繋がるSELP・杜(もり)|杜の茶屋@横浜市栄区

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目次

年間利用者約2万人。地域・高齢・障害、みんなが集まる地域の拠点
『中野地域ケアプラザ SELP・杜』

こちらの大きな施設には、地域活動と高齢福祉の拠点施設である中野地域ケアプラザと障害者の就労と生活社会参加を支援するSELP・杜(せるぷ・もり、以下、SELP)の2つの事業が同居しています。

場所は、JRの港南台駅あるいは大船駅からバスを使い、「中野町」のバス停下車してすぐ。建物外部に面した1角にはSELP・杜のパン部門の利用者さんが焼いたパンが並ぶ『杜の焼き立てパン屋さん』を構え、建物1F正面玄関左手にある『Wa Cafe 杜(ワ カフェ モリ)は、SELP・杜で作られた商品が楽しめる喫茶スペースとして地域の方に開かれています。

施設を案内してくれたのは施設長の榎正晴(えのき・まさはる)さん

「おいしいものを作って地域と繋がる」というキーワードを掲げ、この施設を創設し、事業を牽引してきたのは2011年に逝去された元理事長の師康晴(もろ・やすはる)氏。同氏の想いを継ぐ3代目施設長の榎さん(写真)は、大学を卒業してすぐ、この施設ができた20年前に入職して以来、このSELP・杜と共に歩んでこられました。
取材中も、通りかかる利用者さん、職員さん、保護者の皆さんに「○○さん、ありがとね!この前は、○○だったね」と気さくに声を掛けながら我々に施設の魅力を紹介してくださいました。

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前半は、利用者さんのいきいきした表情溢れる施設&事業紹介を中心にまとめ、後半のTALKでは、横浜市の地域交流、小中学校との交流についてもより詳しいお話を聞かせてもらいました。どうぞ最後までご覧ください!

文中、豆腐の文字はSELP・杜の商品名として使われている豆富に表記を統一しています。また、SELP・杜のHP・配布物等で「障碍」と記載されているものも、記事の中ではすべて障害と表記しています。

建物には思想性が表れる
玄関ホールに込められた創始者・師氏の想い

― 20年前の施設建設計画にあった『もうひとつの玄関』とそれを阻止した元理事長の想い

榎さん この建物が作られたのは20年前の1998年。知的障害者施設の建設計画があり、横浜市の土地に横浜市の補助が入って、横浜市独自の地域交流と高齢者施設であるケアプラザと合築されました。

横浜市としては当時、「高齢の利用者の方々がけがをする可能性がある」「一般の方も来られる施設だから」ということを理由に、知的の障害があるSELPの利用者のために他の玄関を作って、障害のある仲間たちはそこを利用したらどうかという話を持ちかけてきました。

もともと障害の施設を作ろうとしていた元理事長の師さん(写真)は、それを頑として受け付けず、ノーマライゼーションを考えると、誰もが利用できる、通れる形にする、その象徴が玄関であると主張しました。

だから、我々としては、地域の方、SELP・杜の利用者の方、デイサービスの利用者の方、お客様が当たり前に行き交う場の大切さを象徴するこの玄関を是非見ていただきたいと思っています。

― 年間利用者2万人、でもSELPの仲間を奇異な目で見る人はほとんどいない

榎さん いつも僕が良いなと思うのは、地域の方が外から入ってきたときに、SELPの仲間を奇異な目で見たり、近くに寄ったら危ないかなという警戒の目で見ることがほとんどないことです。年間約2万人の方が活用するこのような施設で、SELPの仲間が一生懸命働いているところをいつもみんなが見ていることが、本当に大切なところかなと思って進めています。

ロゴ・パンフレット・商品ラベル|デザインにこだわる理由

― ロゴ・チラシ・パッケージデザインへのこだわりとその理由

榎さん 福祉の職員の多くが専門学校や大学で福祉を学んで、支援をしたいという思いでこの世界に入ってきます。
入職した職員は、おいしいものを作る、魅力的なパッケージを作るということに対しても、おそらくまじめに努力もするでしょう。ただ、一般的な感覚に照らすと、やはり専門家が作ったものはやっぱりステキですよね。

目的はやはり、知的に障害をもった仲間たちが作ったものを広く知ってもらうということに繋がるツールであるというところにあるので、そういうことであればみんなの魅力的な活動に関心を持って理解をしてもらうためには、こういうプロの手によるパンフレットはとても重要になってくると考えています。

ロゴも重要で、このロゴを見て「あっ、SELP・杜ってこんなところ」というイメージを持ってもらうところが非常に重要で、イメージとロゴが繋がり、ロゴが情報と繋がっていくというように、連鎖するものであるとよいなと思っています。

― ユーザーの想定を超えた時、そこに感動が生まれ、興味・関心が生まれる

榎さん 商品ひとつとっても、ロゴとギフト等のデザインがリンクしているのが、非常に大事なところと考えています。

人にはそれぞれ想定のラインがあって、それぞれの持つ想定ラインと実物のギャップが大きければ大きいほど感動に繋がると考えていて、例えば福祉施設の商品だとだいたいこのくらいの水準かなとみなさんそれぞれに想定されると思うんですが、実際にパッケージを開けて「わーステキだな!」という感覚は、そのまま「もっとSELPのことを知りたいな」という興味・関心につながると思うので、デザイン面に中身が伴わないといけないのはもちろんですが、こういう新しい世代の人たちの見え方とその影響も大切にしています。

さらに言うと、自分の身内や知り合いにここを紹介する、自分の身内がここを利用するとしたらどうかなという視点を大切にしていきたいなと思っています。

1F|SELP・杜の喫茶コーナー
ランチメニューも充実『Wa cafe 杜(ワ カフェ モリ)


▲昼時にはランチセットが提供され、近隣の方も利用して賑わっていました。


▲鎌倉などにも展開している雷神堂さんにご指導・プロデュースしてもらって、みんなで焼いています。


▲パッケージにもこだわったコーヒー。新しい設備を入れて、コーヒー焙煎をしています(写真左)


▲手作りジャムは定番の瓶詰の他、金額も手ごろにお試ししやすいパックタイプも販売しています。

3F|SELP・杜の菓子工房
おからや豆乳を使ったクッキーやマドレーヌなど主に焼き菓子を製造

菓子工房の説明を担当するのも利用者さん。
SELP・杜ができてから20年間利用していると自己紹介してくれました。

プレートにはパン工房Ⅱと書いてありますが、こちらはお菓子部門です。こちらでは主に焼き菓子が作られています。お豆富部門から出たおからを使ったクッキーやマドレーヌを作っています。豆乳を使ったシュークリームも作っています。パウンドケーキも7種類ほど作っています。シフォンケーキも6種類ほどは作っています。夏はお中元だったり、地域の運動会のギフト、冬場は一般の企業さんのお年賀、地域の卒業式のギフトなど幅広く使っていただいています。


おからを使ったマドレーヌ|ロゴをモチーフにしたステキなパッケージデザインも目を惹きます。

― 平日昼間の外部販売も好評

商品は、施設内1階のパン屋さんや喫茶で販売されますが、外に出て販売するのも大切な仕事です。

月曜日は県立こども医療センター
火曜日・水曜日は南部病院
木曜日が榮区役所
金曜日が横浜病院協会看護専門学校

で販売しています。


▲1階フロアの一角では、利用者さんが外部販売の準備をしていました。

お菓子部門の衛生管理は万全


▲毎年、食品衛生の表彰も受けています。障害を持った方の施設で衛生面はどうなのかと思われる方も多いそうです。

― 音声アナウンス付きのはかりでクッキー生地を計量

現場お菓子部門では、利用者さんひとりひとりが使いやすいツールを使っています。例えばこのスケールもそのひとつ。


▲音声付スケールの説明をしてくれた利用者さん。現場の色々なことを把握しているので、職員さんにも頼りにされているそうです。

―「誰が利用者で誰が職員かわかりづらい」という大きな褒め言葉

榎さん 職員があくせく働いてしまうのではなく、利用者さんひとりひとりがそれぞれの役割の中で仕事に向き合っている感じがとても大切なことだと感じています。豆乳シュークリームとかシフォンケーキなどを作るのは本当に難しいことですが、それも利用者の方だけで作っています。

― 失敗したら膨らまない!?シュー皮作りはタイミングが命

シュークリームの皮を作っている利用者さんを窓越しに見学。

榎さん 鍋の中身が沸騰してきたところに火を止めて小麦粉を投入。木べらで生地をまとめていくんですが、生地の中身が分離しないように作るのが本当に難しくて、ここでミスをすると、最後膨らまないんです。

レシピは、ホテルニューオータニのパティシエの方に教えてもらったものをベースに、牛乳ではなくて豆乳を使うので少し配合を変えてあります。

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職員配置はどう決まる?各部署の配置は、毎年2月の段階で来年度、どの部門に行きたいかを利用者さん本人が第3希望まで出します。ご本人の経験から選ぶので、中には第1希望から第3希望まですべて喫茶部門というような希望を出される方もいらっしゃいます。

そういう本人の希望と、あとは僕ら職員側から見て、この方のすばらしさはこの部門のこういう仕事に結びつくからこっちのほうがいいかもしれませんね、というところで、最終的にそれらの材料を合わせて4月から始まる年度の配置が決まります。

だから、20年間同じ部門にいる方もいらっしゃるし、7回ぐらい部門を変わっている方もいらっしゃいます。

3F|麺部門
20年の歴史がある部門。こだわりが光る手作り商品がずらり

麺部門の説明を担当する利用者さん
麺部門は利用者9名、スタッフ3名で仕事をしています。うどん、きしめん、そば、ラーメン、餃子を作っています。うどんの柄木田製粉の小麦粉、防腐剤のかわりに和歌山県の白梅酢を使っています。気温が数度変わると加える水の量も調整しています。そばは北海道産のそば粉で作った二八蕎麦で、手作りで作っています。ラーメンはひと玉を丁寧に揉んでいるのでスープによく絡みます。餃子は皮から手作りしていて、もっちりジューシーで大好評です。毎日11時半から13時までうどん、蕎麦、麺ランチを行っています。ミニライスやデザートがついた麺ランチはおすすめです。喫茶コーナーで提供しているので、是非お召し上がりください。ありがとうございました。


▲打ちあがったばかりのうどんとそば。

喫茶コーナーで麺ランチを提供するほか、外部販売に出す商品もどれも魅力的

― 蕎麦打ち中の利用者さんにズーム!

榎さん 覚えるまでは時間がかかりますが、いったん覚えてしまうとそれをやり続ける姿勢、向き合うまなざしは素晴らしいんです。


▲そば作りをしている利用者さん。生地をまとめ上げるためには力が必要。

午後は徹底的に掃除!それが衛生を保つための秘訣

榎さん 20年間、特に改築等はしていませんが清潔を維持するために、毎日午後はひたすら掃除をします。

日課として、午前から喫茶コーナーで麺ランチの提供が終わる13時半までは、利用者さんもスタッフも製品作りとお客様対応をします。その後、昼食をとり、少し休んだら、午後は徹底的に洗い物と掃除をします。

利用者さんひとりにつき1シート用意されている身だしなみチェック表

― 利用者さんが自分でチェックをすることが大事

榎さん 利用者の人たちが朝、家でこの項目に沿って自己チェックをしてきます。そして、工房に入る前に職員がチェックをするという流れになっています。というのも、職員がチェックするのではなく、まずは自分たちでどんな身だしなみ・衛生面が求められているのかを知ることが大事だと考えているからです。


▲この身だしなみチェック表は、麺工房入口にあるボックスに集められています。

3F|豆富部門
定番の豆富の他、油揚げや厚揚げ、大人気の豆乳プリンまで商品展開

豆富部門の説明を担当する利用者さん。
利用者48名、スタッフ2名で働いています。豆富の材料は、国産大豆のゆきほまれ、伊豆大島の天然にがりを使っています。豆富の他にも油揚げ、がんも、厚揚げ、揚げ出し豆富、寄せ豆富、豆乳、おから、豆乳プリンを作っています。特に豆乳プリンは大人気で定番の白プリンの他にも季節の味をご用意しています。1階の販売コーナーでも販売しています。みなさんも是非、商品を手にとって食べてみてください。

― 豆富部門の朝は早い!?職員は7時、利用者さんも9時から稼働

榎さん 豆富部門は今年で19年目。プロの腕前という利用者さんもいて、油揚げや厚揚げなども本当においしく作れています。

実は、当初からからこういう姿勢だったわけではなくて、やるべきことを続けている中でこういう職人という雰囲気ができてきました。陶芸部門などでも最初は粘土を投げ合ってケンカしていたりなど、結局やるべきものが定まっていないとトラブルが起こりやすくて、そこを仲裁するというところになるので、新しく入った方もまだ2ヵ月経っていませんが、先輩たちがこれだけ働いていると自然と18歳の新しく入った仲間たちも仕事をする態勢になってきているというのは本当にすばらしいなと思うんです。仕事にかける彼らのまなざしは心から尊敬しています。

また、豆富部門は毎日水を流す関係で、床がすぐに剥げてきてしまうので補修補修をしています。また、カスが残ると衛生面の問題が出てくるので、いつも徹底してきれいにしています。

― 丁寧に豆富をすくい、計量してカップに詰める利用者さんにズーム!

3F|陶芸工房
館内の喫茶・食堂はもちろん、居酒屋や保育園の食器としても活躍

陶芸工房の説明を担当する利用者さん
陶芸部門へようこそ。こちらの部門では食器を中心に雑貨や小物などさまざまな陶器を作っています。13名の利用者と3名の職員で生産しています。作陶以外にも陶芸教室や陶芸展を開催しています。陶芸展は毎年6月と12月の1日~7日の1週間、盛大に開催していますので、是非お越しください。

こちらで作った商品は、イタリアン料理屋さん、お好み焼き屋さん、おでん屋さん、かさまの杜保育園さん、わたしたちの給食などで使われています。倉庫と館内の階段に展示してある陶器は販売しているので、どうぞご覧ください。ありがとうございました。

― 板状に伸ばした粘土を組み立て成形。利用者さんが板づくりの説明をしてくれました

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まずは粘土を板状に伸ばす方法はふたつありますが、このセラローラーという機械で伸ばす方法があります。

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こちらのタタラ板伸ばしという方法で、粘土を板状に伸ばすこともあります。

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板状になった粘土を型紙に切って、型にあてていきます。
型にあてたら2週間ぐらい乾燥させます。

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外にある電気窯に入れて800度で素焼きします。

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800度で素焼きしたものがこちらになります。

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釉薬(ゆうやく)という薬をかけて、1200度で本焼きをしたものがこちらになります。

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最後に底を磨いて完成になります。

― 館内の階段や倉庫に展示されている陶器はすべて購入可能!


▲館内の階段脇に丁寧にレイアウトされた陶芸作品はすべて商品。食器の裏に値札が貼ってあります。


▲施設内の女性職員が趣向を凝らしたディスプレイがステキです。


▲商品の裏にお値段のシールが貼ってあります。300円・600円など、お手頃価格が嬉しい


▲2階の倉庫に並ぶ陶芸作品は購入可能。デザイン性の高いものからシンプルで日常使いがしやすいものまで種類も豊富です。

― 6月・12月の陶芸展も人気

榎さん 陶芸部門で作った商品は、館内で販売されているほか、年に2回、6月と12月に開催される陶芸展で販売されます。

12月の陶芸展は、益子焼や福井県の越前焼きなどのプロの作家と共催ということでさらに注目が集まりますが、Selpの陶芸だけでも1週間で50万円ほどの売り上げを上げているそうです。


▲作品作りに励む利用者さんの手元を覗かせてもらいました。

― 販路を広げた創業者の想い

榎さん 創始者の師さんが利用者の陶芸作品を使ってもらえるよう、一般のお店にも働きかけ、そこから口コミでも販路が広がりました。今では、居酒屋さん、お好み焼き屋さん、保育園などでも広く使っていただいています。

3F|クリーンスマイル
築20年の館内をピカピカに維持するお掃除部門のプロ意識

クリーンスマイルの説明をしてくれる利用者さん

衛生部門は、利用者9名、職員2名の11人で仕事をしています。トイレ掃除、階段、廊下などの掃除を毎日行っています。ケアプラザのお風呂掃除も行っています。毎日月曜日はかさまの杜保育園の掃除をしています。このほかにも縁の下の力持ちとして、衛生的で安全な食品づくりができるように掃除をしています。ピカピカにして人々に笑顔を届けます。ありがとうございました。

― 来館者の心に届くプロの清掃。食品作りの衛生面も支える大切な仕事

榎さん 館内をこのように丁寧に掃除し、ピカピカに磨き上げてくれているこのクリーンスマイル班の方々は、保育園や幼稚園にも清掃のプロとして行っています。

また、食品を作っているわけではないけれども、例えば、手すりなども毎日、きれいにしてくれることで食中毒の時期などにも安心して製品作りができるというように、館内の衛生面を支える大切な仕事を担っています。

先日、横浜市にある聴覚障害のろう特別支援学校の生徒さんたちが来てくれた時に、感想で一番多かったのが「建物がピカピカできれいだった」というもので、それが本当にうれしかったです。


▲もちろんトイレだってピカピカ。一点の曇りもなく磨き上げられた鏡に、掃除部門のみなさんの丁寧な仕事ぶりが表れています。

2階|ケアプラザとSELP・杜
スタッフと利用者と地域交流の場

スタッフルーム&ロビー

― 売り上げやお客さんの反応を朝の会やホワイトボードで共有

榎さん 売り上げはホワイトボードに書き出して、職員だけではなく利用者さんみんなも見られるようにしています。
金額の理解が難しい利用者さんも売れ残りがなかったか、お客さんの反応はどうだったのかということを、販売にいった利用者の方が朝の会で報告しています。


▲喫茶を除く前日昼の各部門すべての売り上げが職員だけではなく、利用者さんにもわかるようにホワイトボードに掲示されています。

― 近隣の小学校の給食に納豆や豆富などの製品を卸すほか、2年生の段階で全員がSELPを見学

榎さん 国産の材料で丁寧に作った商品を給食に卸している中で、「納豆は嫌いだけれど、SELPの納豆は食べられた!」という嬉しい感想をもらうこともあります。

また、近隣の小学校2校は2年生の段階で全員、SELPに見学に来ます。そして、4年・5年の段階で、福祉教育の一環としてケアプラザ主催で、例えば視覚障害の方など、当事者の話を聞いたり、認知症ってどういう病気かというのを子どもたちが学びます。

その2年生の中には、個別支援学級のお子さんも当然いますが、僕らにも小さい時にいじめを受けてきた仲間がいて、子どもたちに見学をしてもらうことでこれだけすごい人たちがいて、目の前の仲間たちも大切にしてもらいたいという願いもありますよね。

― 大小様々な部屋が地域の方に利用されています

榎さん 地域のボランティアさんが講師となってパソコン教室も定期的に開催されます。毎回、20-30人ぐらいが集まり、館内の広報誌を作るサポートなどもしています。

― 週に2回、SELPの保護者の方がボランティアさんとして来てくれて、さをり織りをする仲間たちが集います


▲製品化されたさをり織りの作品は陶器との相性もばっちり!陶芸展でも販売されます。

美味しい食べ物は笑顔のもと!管理栄養士監修の充実の給食

榎さん 利用者さんには350円で提供される毎日の給食。

食を大事にし、おいしいものを作ることで地域と繋がるという思いを持っていた創始者の師さんの想い、仲間たちがつくった商品を仲間みんなで美味しくいただくということを、管理栄養士が20年間、しっかり給食に反映してきてくれました。


▲取材当日はバイキング形式の昼食。黒板にメニューを書く管理栄養士。


▲この広々した食堂で、利用者さんと職員が給食を食べます。


▲取材日当日のバイキングメニュー。この時点ではまだ準備中でこのあとまだまだ小鉢などが出るとのことでした!


▲食堂で使われている食器類は、もちろん陶芸部門が手掛けたものです。

― 2ヵ月に1回、料理研究家の辰巳芳子先生のスープ教室を開催

取材当日は、料理研究家の辰巳芳子さんのスープ教室が開催されていました。2ヵ月に1回開催されるこのスープ教室には遠方からの参加者も多くいらっしゃいます。

製品に対する辰巳先生の助言榎さん 辰巳先生は創始者の師さんの頃からのお付き合いで、例えば麺部門で作っているうどんに防腐剤を入れたくないという想いに対して、和歌山の白梅酢を使うと防腐剤の代わりになることを教えてくれました。

また、大豆100粒運動などを進めていることから、日本の大豆の良さを大切にしたり、SELPで作っているタイ焼きの小豆なども北海道のものを使ったりというSELPの商品が目指す安心安全なおいしいさの中には、辰巳先生の教えによるものが多いんです。

― SELPの保護者会の力に感謝

榎さん SELPの保護者会は月に1回開かれていて、2017年度は利用者139名に対し、保護者会には毎回80名超の親御さんが参加してくれていて、全面的にご協力いただいています。また、親御さんの悩みにみんなで相談に乗ったり、解決に向けて動くことがあります。

1F|ケアプラザ
介護予防の部門とデイサービス

榎さん 1日28名ぐらいの方が利用するこちらのデイサービスは、セルプ杜と同法人が経営しています。
看護師さんがいつもいて、SELPのことも見守ってくれています。

入浴サービスもあり、SELPの喫茶部門がこちらでコーヒーをお出ししたり、デイサービスの利用者さんが喫茶コーナーにお買い物に来てくれるなど相互に交流し、利用者さんにとってはお店がある施設ということでお買い物を楽しみにしてくれています。

1F|パン工房&パン販売
パン部門、豆富部門、麺部門の商品が勢ぞろい!『杜の焼きたてパン屋さん』

営業時間は10:00-18:00。

榎さん メインのパン販売ですが、食パンなども余計なものを入れていないのでとても人気で、おいしく安心して召し上がっていただけると思います。


▲店舗奥にはパン工房。毎日60種類以上のパンを作ります。


▲豆富、納豆、こんにゃく、麺まで、館内で作っているものが並びます。


▲惣菜やお弁当も人気です。

向かいにある建物も同法人経営
1Fが小規模多機能事業所、2-3Fはグループホーム

榎さん 1Fが小規模多機能事業所ということで、通所・泊り・ホームヘルプを行う高齢者事業で、2-3Fは障害者グループホームになっていて、高齢になられたり、身体がきつくなってきた利用者さんが近くに住めるように作りました。

杜の茶屋|SELPの利用者の活躍の場、地域交流の場として新たに作った新施設

平成27年に法人で買った300坪の土地に約80人の方が活動できる場として作られた新しい施設を案内していただきました。(2018.05現在76人が活動しています)

SELP・杜を出てバス通りを歩いていきます。


杜の茶屋2|まず見えてきたこちらでは、もうひとつのパン部門、ジャムの製造、コーヒーの焙煎などを行っています。


杜の茶屋ASSIST・杜|横浜市でひとり暮らしをされている方を支援する障害者自立生活アシスタント事業などを展開。相談もこちらで受けています。

ランチの他、利用者さんが焼き上げるたい焼きやたこ焼きも人気
CAFE NAGOMI(和み)|地域の方が利用できる喫茶店


CAFE NAGOMI|バス通りに面した立地で、地域の方に多く利用していただいています。

2階には弁当、納豆、お茶の袋詰め、たい焼き・せんべいの作業場があり、3階は食堂とスタッフルーム(休憩スペース)になっています。


▲ランチメニューも充実!


▲ウィンドウ越しに利用者さんがたい焼きやたこ焼きを焼く姿が見られます。たい焼きの種類は定番のあんこのほか、お好み焼き入りなどの変わり種まで種類は豊富。


日替わりランチ|この日は、白身魚のフライにおかず4品、スープ、サラダ、ご飯、ドリンクが付いた松花堂弁当(800円)でした。


ホットサービス|たい焼きやたこ焼きもすぐにお持ち帰り可能。もちろん喫茶でも食べられます。


各種コッペサンド|種類も豊富で、軽食にぴったりです。あんバターのあんこももちろん自家製ですが、たい焼き用のあんことは配合を微妙に変えているそうです。


SELP・杜各部門の製品販売|種類は限られますが、こちらのショーケースにもお豆富部門の製品やお弁当などが並びます。


▲パンやジャム、おせんべいなどの商品も並びます。


▲日替わりランチもバラエティ豊か。セットデザートなども充実しています。


▲笑顔もお客様対応もステキな接客担当の利用者さん。8年間陶芸部門にいらして、今年の4月からこちらの喫茶担当になったそうです。


▲地域とのつながりということで喫茶はとても大切。ベビーカーや車椅子でも利用しやすい広々とした空間になっています。

TALK|施設長・榎さんに聞く障害福祉と地域が当たり前にあるためのとりくみ


SELP・杜施設長・榎正晴さん(写真左)、今回の視察を企画してくれた横須賀市議会議員・小幡さおりさん(写真奥)、一般社団法人sukasuka-ippo代表理事・五本木愛(写真右)

― 「おいしい」をキーワードに無関心を関心に転換。差別解消のプロセスとして大切にしていること

榎さん ロゴやチラシのデザイン性を重視する理由としてもお話しましたが、無関心から関心を持ってもらい、そこから理解、協力と進むのが差別解消のひとつのプロセスだと思っています。

その無関心を関心に変えるプロセスが僕らの場合は「おいしい食べ物」だと思うんです。関心さえ持ってもらえば、接点が増える中で彼らの持っている特性は彼らにしかない魅力でもあるわけで、接すれば接するほどすごく魅力的だし、関係性の中で得られるものを大切にしたいと思います。

― 「大きくなったらここで働きたい!」利用者さんの中には、小学校から・中学校の頃から将来のビジョンを描いてきた人も…

榎さん 小学校時代から、親御さんが見学に来られることもありますし、お子さん自身も小学校の個別支援級で先生と一緒に見学に来たり、芋掘りなどの交流でこちらを知る機会はありますし、中学校・高校時代だと養護学校などでも見学の機会はあります。そうなると、小学校6年生のお子さんで「私は将来、SELPのパン部門で働きたい」と言って、SELPに来るためのルートを親御さんに聞いたりだとか、どこの養護学校の卒業者が多いのかを調べて、そこの養護学校を選んで、最終的にこちらに繋がったりというケースもありました。

親御さんも、お子さまを育てていく過程でこちらを利用することを目指していただいたりということもあります。

職員とも話すのは、やはりここに行かせたいと思ってもらえる施設でありたいねということで、おいしいものを作って支援もして、行事もたくさんあって…となると職員にとっても大変なこともあるんですが、求められる仕事であると考えると、この施設での仕事はやりがいがあるものなんじゃないかなと。

小学校・中学校の頃から、SELPで働きたいと思ってこられたご本人・親御さんもいらっしゃいますし、僕たちもなるべく受け入れられる努力をしていかなければいけないと考えています。

― そもそも小学校との交流はどのようなきっかけで始まったんですか?

榎さん(写真) 大枠としては、横浜市の小中学校では福祉教育というのがあって、それぞれの学校でどのように進めるかは考えられていると思いますが、我々も地域とのつながりを長年作ってきた中でこちらからも交流の提案をしたりしました。

1校が実現すると、他の学校からも声をかけていただくというかたちで、各学校、研修に限らず、SELPの製品を開校記念日に700個、卒業式に○○個というようなご依頼でつながったりしています。

― SELPの各部門と地域の子どもたちが「おいしい体験」を共有

榎さん ある土曜日に、この近くの小学校のキッズクラブ(学童)がうちでパン教室を開いて、うちのパン作りの仲間たちがパン作りを教えたんですが、生地を丸めるところから成型するところ、焼いて食べるところまで、親御さんも一緒にやったんです。

そのほかにも、うちでは陶芸教室だったりパン教室だったり、うどん教室、こんにゃく教室、みそ教室など、部門の専門性を学童や子どもたちに教えたり、芋掘り体験をするなど、接点を大事にしています。

こういう幼少期の心地よい体験というのは意識化される前のものならなおさら重要で、「ここの建物にくると何かいい匂いがするな」とか「なんかおいしい思いをしたな」という体験を幼いうちにすることで、ここで働く仲間に対しても当たり前なかたちができるのかなと僕は思っています。

だから、今、sukasuka-ippoさんが取り組まれているインクルーシブ学童の時期の子どもたちに対しても、何を経験して何を感じたのかはすごく大切なんじゃないかなという気がします。

― 幼少期の障害児を育てる親御さんの不安をSELPで働く利用者さんの姿が安心に変える

榎さん また、ダウン症の親御さんが小さい時に「将来どうなるんだろう」と不安を持たれた時にこちらを見学して、ここで成人を迎えられたダウン症の方の働く姿を見て、「こういう場所があって良かった」と言って帰っていかれたのはすごく印象に残っています。

うちに今年も10人新しい利用者の方を受け入れましたが、6人がダウン症の方で、こういうところで働く姿を見てもらうことが僕らが説明するよりも親御さんには安心していただけると思います。

― 部門の数は現在17、2018.05現在149名の利用者さんが活動しています

榎さん 現在、SELPには、先ほどご紹介したものを中心に、全部で17部門ありますが、いろいろな経験ができるのがこの施設の特徴だと思います。

今年度は、新しい施設も含めると139名中、部門が変わったのは22名でした。そして、ここに新しく10名が加わり2018年5月現在で149名の利用者さんが在籍。そのうち76名が新しい施設で73名がこちらで働いています。栄区、港南区のほか、ちょっと遠くの区から通われている方もいらっしゃいます。

日頃の活動の他にも、忘年会なども開催していて、昨年末は180名近くで行きましたし、飛行機が怖いという人もいますが、夏には長崎旅行も予定しています。

― SELPから外の世界へのステップ作りも職員にとっては大きなテーマ

榎さん おそらく、発達障害・自閉症を持たれた利用者の方たちにとって、この施設は視覚的な乱雑さだとか専門的にいうところの刺激は多いと思います。そこをいったん全部整理して、構造化のアプローチで落ち着ける場所にするというのは、方法のひとつだと思いますが、街中に出た時のギャップをどう埋めていくかと考えると、この施設の中で落ち着けているところから、徐々に支援のステップをはずしていって、外に向かう階段を作って街中に送り出していくということがどうしても必要になってきます。

これは、中で働く職員たちにとっても大きなテーマではあるんですが、だけど僕たちが感じているのは、その人の持っている力や長所をこちらで把握するいわゆるアセスメントをして、一見すると課題と思われるところも表裏一体で長所に変えていけるという中で、どう仕事に結び付けていけるかを考えていくことが大事だということ。

のめり込めることが見つかれば、仮に視覚的・聴覚的・感覚的に過敏なところを持っていてもその影響を軽減していける人もいます。実際に、自傷という課題を持った方も、うどんづくりと出会ってもう20年うどんを作り続けていらっしゃるとか、仕事・活動の大切なところはそこにあるのかなと考えています。

― 各中学校区に地域ケアプラザがあるという驚き。横浜市と法人の金額負担について

小幡さん 地域ケアプラザというものを作っているのは横浜市だと思うんですが、各中学校区にあるというと相当な数だと思うんですが、それを受けている法人がそれぞれ違って、どの段階から委託ははいるんですか?

榎さん ケアプラザは基本的に横浜市が建てるということになっていますが、この建物の場合は、横浜市の土地にケアプラザ単館ではなく、知的障害の施設との合築というかたちで僕たちが関わっています。当時は国が1/2、横浜市が1/4、法人が1/4というかたちでスタートしましたが、総額として法人が1/4というのは、相当な金額負担になるので、横浜市の方からさらに上乗せで補助が入りました。

もちろん法人の在り方というのは色々あると思いますが、ここを作られた師さんは、「市民法人を目指すんだ」ということをおっしゃられていて、土地を自分たちで持つのではなく、とにかく同族経営はしない、市民の法人を目指すということは貫かれています。なので、建てるときにお金が潤沢にあったわけではありませんが、一部の人のためではなく、より地域に開かれた法人であることを目指していたので、地域貢献のベースはずっと維持してこられていると思います。

― 土日祝日はもちろん、平日土曜も夜9時までオープン。そして各中学校区にある利便について考える

小幡さん 土日祝日もやっていて平日土曜も夜9時までやっているというのは、市がやっている施設というところでは非常に手厚いなと思います。利用者・高齢者の家族にとっても、相談の機会が広がるし、すごく良いなと思います。しかも、各中学校区にあるということは、歩いていける範囲にあるということなので、数としては120以上ありますからね、横浜市に。

榎さん そうですね、150館を目指していたので、僕も実家が横浜市内にあり、両親もまだ元気なんですが、困ったら息子じゃなくてケアプラザの地域包括支援センターの職員に社会福祉士でもケアマネージャーでもいいからとりあえず相談したら絶対支援につなげてもらえるから!というように、息子より頼りになる存在として

小幡さん 横須賀市の場合は、中学校区が23あるのに対し、そうした地域包括支援センターは12しかなくて、数的にもまだまだ足りないんですよね。障害の事となるとさらに少なくて、今、地域に4つしかありません。横須賀にはまだまだ課題がありますが、やはり中学校区ぐらいの規模でないと、顔の見える関係は築けないし、わからないですよね。そして何よりも、高齢も障害も子どもも一緒にあるというのがいいですよね。横須賀は相談窓口がバラバラでどこに行けばよいのかわからないというのが、あるので、

― 横の連携が生む安心。20年かけて仲間と築いたネットワーク

榎さん 大きな建物で全部を受けるところだけではなく、ひとつのところでまかなえない問題を横のネットワークで紹介しあうという仕組みをどう作るかというのも、全国的には長野などで横のつながりを作った歴史がありますし、神奈川県域でも補助金に期待できないのでネットワークを強固にしようという取り組みが横浜よりも進んでいるところもあるので、我々もつながりをつくることもいつも考えています。

例えば、僕たちがちょうど中間管理職という立場になった30代前半ぐらいの時に、区の自立支援協議会などのネットワークで出会った14-15人ぐらいの仲間たちが、16-17年経った今、それぞれ所長・施設長などになってきていて、施設間での連携がしやすいことを実感しています。当時から、「1人の利用者の方が困ったら、法人を越えて協力し合える区にしていこうね」という意識を共有していたので、今、それが実現してきていて、法人は法人で大切ですが、それを越えていく力も一方で必要なんだと思います。

― 3社で作った居場所が、下の世代に引き継がれ、自然に育まれるネットワーク

榎さん また、職員同士が連携して支援する利用者の居場所がほしいよね、でも僕たちだけでは作れないよねということで、15年前に社会福祉法人 訪問の家(横浜市栄区桂台中4-7)と社会福祉法人 横浜市社会福祉協議会(横浜市中区桜木町1-1)とSELP・杜で、週1回 木曜日にに彼らが帰りにふらっと寄れる場所『モック』を作り、3社の連携でずっと続いています。

この『モック』は、僕たちのどこか1ヵ所ではできなかったし、最終的な決裁もそれぞれの法人内では下りなかったと思うんですが、連携の中でやることでスタートし、それがスタンダードになってきたことを考えると、連携して生み出せて、それが長く続いていったときに「あぁ、やってよかったね」と振り返ります。

ネットワーク化して、それが何かを生み出せて、それを誰かに喜んでもらえて、生み出した人たちのまわりにいる人たちにも共感してもらい、引き継がれていく。今、担当している人たちが「どうして違う法人、違う立場の自分たちがお互いにこんなに心地よくやり取りができるんだろう」と思い、その原因を「上の人たちが仲良くやってきたから、連携が私たちにも引き継がれたのだ」と分析し、僕らに伝えてくれたのが嬉しかったです。

― 高齢化率が一番高い栄区、ネットワーク会議がしっかり機能

榎さん 栄区は12万人で高齢化率が一番高い区ですが、ネットワーク化が進んでいます。例えば、ネットワーク会議もそのひとつ。

  • 障害のネットワーク
  • 精神のネットワーク
  • 地域交流(ケアプラザ)のネットワーク
  • 地域包括支援センターのネットワーク

という4つのネットワークが一堂に集まる会議が、平成18年ごろから持たれてきていますが、今はかなり機能してきていて、それぞれの分野を取っ払って、研修を企画したり、共通課題について解決に向けて考えたり協力する取り組みをしています。

創始者である師さんは、横浜の福祉をぐいぐいとひっぱって、ソーシャルアクションを築いてきた方。僕は創始者の想いを引き継いだ施設長としてまだまだですが、横のつながりを大事にしながら、利用者の方々と地域が共に元気になる未来を作っていきたいと思っています。

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SELP・杜|横浜市中野地域ケアプラザ|杜の茶屋 の基本情報

SELP・杜|横浜市中野地区ケアプラザ
〒247-0015横浜市栄区中野町400-2
TEL.045-897-2020[SELP・杜]
TEL.045-896-0711[ケアプラザ]
FAX.045-896-0713[共通]

杜の茶屋
〒247-0013 横浜市栄区上郷町134-2
TEL.045-890-5528
FAX.045-890-5529

― 杜の地域生活支援室
ASSIST・杜(ガイドヘルパー派遣事業)
自立生活アシスタント事業
TEL.045-897-2081
FAX.045-897-2082
ー 相談支援事業所 SELP・杜
TEL.045-897-2085
FAX.045-897-2082

URL
http://www.morinokai.or.jp

E-mail
selpmori@morinokai.or.jp

アクセス
JR根岸線「港南台駅」神奈中バス1番乗り場
中野町経由 バス7分「中野町」バス停前
若竹町経由 バス7分「中野町」バス停前
JR大船駅 神奈中バス3番乗り場
みどりが丘行・本郷車庫行金沢八景行
「中野町」下車徒歩3分

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sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

障害を持つ方の就労の場。それは横須賀市内においても、焼き菓子やパン、清掃、クリーニング、野菜作り、お弁当の製造・販売などたくさんあり、それぞれの事業所さんで利用者さんがいきいきお仕事されていることを、私たちはこれまでの取材で知り、サイトでご紹介してきました。

今回、取材をさせていただいたSELP・杜さんは、「美味しいもの」をキーワードに障害の持つ方の就労の場を増やし、地域と繋がる取り組みをされていましたが、我々が特に興味を持ったのは、障害のある方が作った食材が地域の小学校の給食で子どもたちに食べられていたり、小学校の見学先となっていたりするなど、子どもたちが障害のある方のお仕事に触れ、障害のある方のつくった商品に触れ、それが日常の当たり前のことになっている点です。

障害児の親として、今後の子どもたちの働く場所・働き方を考えるためのヒントがたくさん詰まったSELP・杜さんについて、今回は取材記事でお伝えしましたが、今後、保護者や支援者の方を対象に実際に利用者さんが活き活きと働く様子や地域交流の在り方を体感できる見学会を企画したいというお願いをさせていただきました。

まずは興味を持ってもらい、無関心から関心。そこから相互理解が生まれる…

取材で伺った創始者・師さんの想いを、私たちsukauka-ippoも、見学会という具体的な行動を通じで、横須賀の支援者・保護者に繋げていきたいと思います。

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2018.05.23
取材/ 五本木愛・takeshima satoko
写真加工/ ゆっぴー
写真・文・構成/ takeshima satoko

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