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【レポート】鴨居小PTAが行く!『特総研ツアー2017』/アツくなるのは当事者家族だけじゃな~い!

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ロゴコップくん
特総研とは…
・正式名称は独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所(NISE)
・国内唯一の特別支援教育のナショナルセンターです。
・それがなんとこの横須賀市野比にあります!
・特総研では特別支援教育についての実際的な研究を行っています。
・全国から年間200人もの先生が集まり専門研修に参加しています。

sukasuka-ippoでは、障害児を育てるご家族や支援者のみなさんに呼びかけ、2016年に『sukasuka-act 特総研ツアー』を企画開催!大変ご好評をいただきました。

関連記事>>【act開催報告】みんなの関心やっぱり高い!保護者・支援者それぞれの視点で振り返る『特総研ツアー2017』/横須賀

関連記事>>【取材File】国内唯一の特別支援教育のナショナルセンターがこの横須賀に!?独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所(NISE)

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そして2017.06.15、sukasuka-ippo代表がPTA副会長を務める鴨居小学校において、PTA主催の校外研修としてこの特総研に全面的にご協力いただき、『特総研見学ツアー』が実現しました。

健常のお子さんを育てる保護者のみなさんもアツくなった『特総研ツアー』

当事者家族ならいざ知らず、健常のお子さんを育てる保護者のみなさんの反応はどうだろう?と企画段階では色々と不安もあった今回のツアー。

しかし、特総研の皆さんが発達障害や特別支援教育についてのミニ講義を交えて、わかりやすいツアー計画を立ててくださったおかげで、ツアー開催後の保護者のみなさんからは「とてもよかった!」「もっとみんなに周知すべき!」など、熱い声が聞かれました。

開催報告は、そんな参加者の熱い感想を中心に構成しました。どうぞご覧ください!

▼開催報告をギュギュっとまとめたダイジェスト版(PDF)もご用意しました。

『鴨居小PTA-特総研ツアー2017』ダイジェスト

ミニ講義からスタート

特別支援教育ってなに?
・ひとりひとりの教育的ニーズに応える
・自立と社会参加に必要な力を培う

障害のある子どもの学びの場とは?
・支援学級と支援学校の違い

インクルーシブ教育とは?
・障害のある子とない子が同じ場で共に学ぶ仕組み

合理的配慮とは?
・その子それぞれの配慮の必要

発達障害(LD、ADHD、高機能自閉)の具体的な説明
・障害として認知されることの大切さ
・パーテーション利用など支援の実例
・発達障害のお子さんは1クラスに6.5%!?
・二次障害について  …他

実際に見て触って最新の特別支援教育を体感!

ICT活用実践演習室/タブレットを使った最新授業を体感

iライブラリーの見学/障害種別ごとの機器が展示されています。


▲説明に聞き入る参加者


▲スクリーンには鴨居小学校PTA向けに用意された説明画像

体感できる心地よさ!スヌーズレンルーム

 

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ツアー内容は、写真満載のsukasuka-ippo『特総研ツアー』の報告記事でも疑似体験できます!>>【取材File】みんなの関心やっぱり高い!保護者・支援者それぞれの視点で振り返る『特総研ツアー2017』

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「参加して良かった」の声多数!校長先生&保護者の皆さんの感想

実施後、主催の鴨居小PTAのアンケートとは別に、校長先生と数名の参加保護者の方に個別に感想をいただいたのでご紹介したいと思います。

鴨居小学校 新倉校長から一言

  • PTA主催で特総研を選択したことに意義があると感じました。
  • 様々な状態の子どもたちを知る機会となり、また具体的な支援の方法を知ることもできたことと思います。
  • 15分刻みで色々な研修の会場を回り、2時間のマネジメントが程良かったのではないでしょうか。
  • 委員の皆様の交流の場としても和気藹々としていて有意義だったと感じました。

[参加者感想.01]国立特別支援教育研究所…未知の場所。

とくべつしえんきょういく…って
何のことなのか。どんなことをするのか。
伺ったお話や資料には、耳慣れない言葉や沢山の『障がい』の種類があり、わからないこと、知らないことがいっぱいでした。

見学するうち、学校教育の研究所の見学というより、そういった方々との関わりが自分達にとってはどうかを振り返り、改めて考える場となりました。

『特別支援』と聞くと、中身を知らないだけに、重い印象を持つ人も多いかもしれないとも感じました。
実際ハンデのある方にお会いした時、自分がどう振る舞えば良いのかわからず、何か自分にできることをお手伝いをしたいと思っても 何をどうしたら良いのかわからなかったり…

ただ漠然と 自分達と援助が必要な人との間に すごく異質なものが壁のように立ちはだかっていて、共に居るために 特別なことが要るかのような…。

でも、お話を伺い 見学をすればするほどに
決してそういうことではないんだと思いました。

ご本人が、自分の力で物事を解決するために どのような援助をすれば可能になるのか その方法を探ったり、持っている能力を大切に育てるためにどのようなことすればよいか、それを一人一人に合わせて考える。そのきめ細かさが 特別なのだ と。

『教育支援機器』が展示してあるライブラリには、重度の障がいのある方専用の専門的なものはもちろんですが、幼い子どもや高齢者が使うのに良さそうな、一般的な文具品なども多くありました。

『ここに並んでいるものが即、誰にでも使えるものではありません。同じ種類の障がいでも、それを解決するのに有効な手段は、一人一人全く違うのです。高価な専門的な道具ばかりでなくても、身近にあるものの中で活用できるものもあり、ここにあるものを見て、ひとつでも解決につながるヒントを得られればと願っています。』という職員の方のお話が印象に残りました。

また、お話の中に『インクルーシブ教育システムの構築』という言葉がありました。
『インクルーシブ』とは、『包み込む』という意味だとか。

障がいの有無に関わりなく、誰もが 望めば自分に合った配慮を受けながら 地域の通常級で学べること。
一人一人の学びを大切にしながら、すべての子どもが共に学ぶこと。

そして、ハンデのある人もない人も 共に同じ場所で一緒に学ぶために行う配慮を『合理的配慮』ということ。
それは『特別扱い』や『ひいき』とは違うこと。

ふと思いました。…これって、障がいを持った人だけに向けられている言葉なんだろうか。

身も心もせかせかと忙しく効率ばかりを優先したり、『一般』を基準にした狭い枠にはまるかはまらないかにこだわる日々から立ち止まり、

ゆったり やわらかく みんなを包み込めるような気持ちで歩めるように
相手をよく見つめて、寄り添えたら…、
理解を深められたら…。

想像すると、なんとも言えないあたたかな気持ちになりました。自分もそこを目指したい…。

時間に追われる生活パターンに毒されて、いざ実践となると、そんなに簡単にうまくいかないだろうなぁ、とも思いながら…
そこを目指していけたら、すごくすてきだなと 思いました。

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[参加者感想.02]初めて知った『インクルーシブ教育』という言葉や内容

今回の研修会で、私は初めてインクルーシブ教育という言葉や内容について知りました。

個々にあった教材や先生方の配慮などによって、障害を持つ子もそうでない子も共に学べる。親や子どもや先生方が理解しあい、これからもっと共に学ぶことが当たり前になればと思いました。

今回は委員研修会でしたが、他の保護者の方や子どもたちにも今回のように、もっと知る機会があれば良いなと思いました。

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[参加者感想.03]ハイテクな支援方法に驚き!

今日は、とても良い体験ができました。何より支援方法がハイテクなことに驚きました。それを研究している施設で、職員の方々からお話を伺うことは貴重な体験です。

個人的にはもう少し支援級のお友達との交流があった方が良いのではないかなと思いました。交流することで「何が苦手なのかな?」と考え、理解されるのではないかと思いました。

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[参加者感想.04]診断によって救われることもあるという発見

本日の特総研の見学を経て、これまで知らなかったのは、多岐にわたる障害にあわせて、それぞれきめこまやかな配慮が必要とされているということでした。ひとりひとりのニーズに合わせることは大変ですが、様々な研究や研修が行われその成果が全国に広がっていくといいなと思います。

今日のお話の中で、障害と認識されることで対応できるようになるというのがありましたが、これが本当に大切なことだとも感じました。つい先日も障害を持った方が、ずっと障害だということに気づかずに苦しい時間を過ごしたというのをテレビでみました。障害だと診断されたとき、「すごくほっとした。できないということが、自分の怠けではなかったということがわかって」と話していたのが、すごく印象的でした。診断は周りの人間にはできませんが、障害と認識されることは本人にとっても、周りにとっても重要なことだと思いました。

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[参加者感想.05]体験しながら支援教育について知ることができました。

野比海岸は、何度も通ったことがありますが特総研は初めてお邪魔させていただきました。

まずは、敷地が広いことにビックリ!から始まりました。

色々なお話しをうかがっているなかで、私が一番興味深かったのはやはり支援級のお友だちのことでした。
特総研で行っていらっしゃる(情報収集.発信及び理解啓発)の部分だと思います。

不自由なことも、人によって様々だということに気づかされました。聞くだけではなく、体験したり、手に取ったりさせていただくことで知ることがたくさんありました。

良い機会を設けていただいて、大変勉強になりました。
ありがとうございましたm(__)m

色々な人が集まる場所で、目にすること、手にすることが出来るともっとたくさんの方に興味を持って知ってもらえるんじゃないかなーと思いました。

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[参加者感想.06]支援教育は細かく解明されている!?

私の感想は、支援教育に対してあそこまで細かく解明されているということ、そしてそれを先生方や親御さんたちに教育できること、本当に素晴らしいと思いました!

これらのことが、まだ知らない障害をお持ちの親御さんへ広がれば、自分の子が理解できない親御さんの気持ちの負担が減るのではないでしょうか。

一般の人と一緒に、発達障害なのに無理して頑張っている人がこの世の中たくさんいると思うんです。
普通の人には小さな悩みも、その人には人生かかっている大きな悩みかもしれません…是非企業のトップの方達にも勉強してもらえたら、一人一人の価値観も変わると思いました。

そのためには、私たちのように見学した人たちの素直で率直な感想をたくさん発信して欲しいです。

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[参加者感想.07]ただ支えるだけ、支えられるだけ…では不十分!

この施設が、近くに存在することを自分自身知らなかったこと。周りにもあまり知られていないことをもったいないと思う程の充実した施設でした。

「特別支援教育」「インクルーシブ教育システム」は、ただ、支えるだけ、支えられるだけのものではなく、支える側も工夫しスキルを磨き、支えられる側も自立と社会参加に必要な力を養うもの。とても理想的な環境だと思いました。
障がいのある子、ない子が同じ場で共に学ぶ仕組みが一人一人に合わせてとても細かく考えられていて凄いと思いました。

せっかくの特総研からの発信
「すべての人が自立し、お互いを尊重し、支え合う共生社会の実現」

受け取る側の私たちもその発信を受けることを意識しなければいけないと思いました。
正しい情報を得ること。
障がいを持つ子どもさんの保護者だけでなく、その方々を支えたり一緒に過ごす周りの私たちも意識して情報を共有する努力が必要だと思いました。

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[参加者感想.08]何度目かの見学でしたが、新しい発見いっぱい!

貴重な機会をありがとうございました。
何度か、行ったことはありましたが、詳しい説明やツールなど知らないことが多く、とても勉強になりました。
うまくまとまらないので箇条書きで失礼します。

  • 全国で唯一の研究所が、せっかく横須賀にあるので、うまく活用し、先生方にも講習など受けていただけたら良いのではないかと思いました。
  • 今回、周りの保護者の方に、見た目ではわからない障害について知って貰えたこと、配慮や支援があると生活しやすい子供がクラスに平均2~3名位はいるという事を知って貰えて良かったと思います。
  • 今後も少しずつ1人でも多くの人に広がっていく機会があるといいなと思います。

私もまだまだ勉強不足なので、webページを活用させてもらおうと思っています。

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sukasuka-ippo代表/鴨居小PTA副会長(2017年度)五本木愛の視点

数年前まで鴨居小学校では、委員研修会として毎年、大手の企業の工場見学などを企画していました。

しかし、児童数の減少によるPTA会費の削減や参加保護者からの希望により、ここ数年は市内で研修ができる所を探し、企画するようになりました。

今回、私自身がPTA副会長として研修会の企画に携わって3年目ということもあり、sukasuka-ippoでも2回、見学ツアーを組み、いずれも好評を得ている『国立特別支援教育総合研究所』に小学校PTAでも是非!とお願いしました。

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PTA対象ということで、ほとんどの参加者が健常児の保護者。興味を持ってもらえるのか、申込みは集まるのか、どんな感想が聞こえてくるのか…など、正直、心配ではありました。

しかし、実際、研修として参加してくださった保護者の方々からは
「横須賀にこんな素晴らしい研究所があったなんて凄い!!」
「本当に勉強になりました!」
「企画をしてくれてありがとうございます!」
など、たくさんの嬉しい感想をいただきました。

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私たちsukasuka-ippoの活動は、急激な変化をもたらすようなものではありません。しかし、丁寧にひとつずつ、共感できる活動や経験を重ねていくことで、これから先の将来に必ず変化として現れてくると思っています。

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ご協力いただいた特総研の皆様、ご参加いただいた鴨居小学校、新倉校長先生、PTAの皆様、本当にありがとうございました。

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主催/ 鴨居小学校PTA
協力/ 国立特別支援教育総合研究所
企画/ 一般社団法人 sukasuka-ippo
文・構成/ takeshima satoko

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pototon

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息子・チビ助はかわいい6歳の自閉症。喋り始めは4歳で手帳はB2。年長で幼稚園と療育の並行通園を経験してこの4月から小学1年生。小3のお姉ちゃん・チビ子がいます。

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