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【取材File】子どもたちの心遣いにドキリ!?発達支援コーディネーターの配置でさらに安心!岩戸幼稚園/横須賀

sukasuka-ippoでは、横須賀市内で障害児を受け入れている幼稚園をシリーズでご紹介しています。
その第3弾として今回取材させていただいたのは、岩戸幼稚園。

こちらにはsukasukaメンバーmisaの息子・自閉症のキャベツが、年中の時からひまわり園と併行して通っていますが、他にも配慮の必要なお子さんを多く受け入れているのだそう。


▲今日の主役・キャベツ。


▲年長・6歳にして33キロ。この後姿がたまらない!ちなみにスモックはインするのが岩戸流。

気になる岩戸幼稚園の園生活を見学してきました。
また、園長先生のお話や、他の先生方を交えた座談会の様子も合わせてご紹介します!

まずは園の活動を見学!キャベツのいるクラスを覗いてみると・・・

ちゃんと座れてる!話も聞けてる!


▲キャベツの席はいちばんうしろ。先生が話しているときは、椅子を先生の方へ向けて『しんかんせん座り』で聞くのがルール。きちんと座り、先生の話に耳を傾けていました。

お勉強も先生やお友だちのさりげないサポートのおかげで楽しく取り組めています


▲1人ずつ名前を呼ばれて、先生のところへ。『わくわくブック』を受け取ります。これは「文字・言葉」や「数」、「生活習慣」などを楽しみながら身につけられるノート。


▲キリッ!カメラ目線いただきました~!


▲開くページを間違えていたキャベツ。向かいの席の女の子が正しいページを教えてくれました。
ちゃんと「ありがとう」とお礼を言うことができました。


▲今日はこのページ。「おおい」「すくない」などの反対言葉のお勉強です。ほとんど理解はできているようですが、先生がそばに来て丁寧に説明をしてくれていました。


▲答えはシールで貼っていきます。曲がらないよう慎重に貼るのがキャベツのこだわり!


▲続いては迷路。はみ出したり、納得いく線が引けないと何度も消して書き直していました。


▲先生もそばで見守ってくれています


▲数字の勉強では、お友だちに鉛筆を配ったり、シールを配ったりする役目も。


▲間違えそうになっても自分で考えて正しい答えを見つけるキャベツ。答えがわかると「できたー!」と大きな声でアピール。
お友だちや先生とお話しながら、楽しく取り組めている様子!


▲終わったら『わくわくブック』の返却も各自でやります。ページを閉じて出そうとしたキャベツに、すかさずお友だちが「開いて出すんだよ」と教えてくれました。


▲続いて、歌に合わせてハンドサインの練習です。少し難しかったのか落ち着きのない場面もありましたが、最後までみんなと一緒に参加できました。

お待ちかねの給食タイム!しかもお当番!


▲自分で描いたお当番の札です。顔だけでなく、体まで描けるようになったのは最近のこと。


▲ここで、急にパニックのようになり泣き出すキャベツ。


▲感情にまかせて棚の本を出してバラバラにしてしまいました。でも、お友だちは気にすることもなく、みんなで自然に本を片付けてくれました。そしてキャベツが落ち着くまで、静かに待っていてくれました。


▲先生も、キャベツが納得するまで本を読んでくれました。



▲気持ちが落ち着き、先生が残しておいてくれた給食を配り終え、前に出て「いただきます」のご挨拶。きちんとお当番として役目を果たすことができました。


▲こちらが幼稚園の『お弁当給食』


▲自分の席につき、ようやく笑顔が!


同じ机のお友だちがお休みだったので、「みんなで食べよう」と先生が声を掛け、席を移動させてくれました。

園庭には魅力的な遊具がたくさん!


▲三輪車で走れるサーキット、その名も『ジグザグロード


▲海賊船や汽車をモチーフにした遊具


▲砂場も広い!

この園庭の他に…


▲こんなに広いグラウンドもあります!運動会や夕涼み会の盆踊り、移動動物村が来ることも…。

天気のいい日は年少から年長までみんなで思いっきり走ったり、ダンスをしたりとのびのび遊んでいます。

園長先生にお話を聞きました

現在、配慮の必要なお子さんは10~15名。受け入れの基準は設けていません

園長先生   これはどの子にも言えることですが、幼稚園教育でできることと家庭教育できることは違うと思うんです。その2つがあって子どもは育っていく。だから幼稚園も一生懸命頑張りますので、ご家族にもご協力いただいて、一緒に頑張っていきましょう、とお話させていただいています。

その点でひとつお願いしているのが、現状では完璧なマンツーマン体制を作ることができないので、慣れるまで、目安としてはある程度1人でできるようになるまで、お母さんに補助に来ていただくことがあります。もちろん成長とともに補助輪を外していかなくてはいけないので、来ていただく頻度を減らしていき、今度は先生たちとの関わりのなかでやっていけるようにする。

基準はありませんが、そういう私たちの思いを共有してもらった上でお引き受けするのが園の考えです。

身体の不自由なお子さんはいますか?

園長先生   今年はいませんが、過去にはいらっしゃいました。

ここは基本的には平屋ですが、部分的に2階になってるところもあるので、年少のうちは2階はやめようとか、年長さんになったら歩く距離を長くするためにあえて奥の教室へ…というようにクラス配置を工夫したこともあります。いつまでも補助輪を外さないわけにはいかないので。段差のあるところには補助員をつけています。

受け入れのきっかけは、ある人からの言葉。衝撃でした!

園長先生  私がこの園を理事長というかたちで継承したのは29歳の時。それから2、3年、いろいろと試行錯誤してやっていました。31-32歳の頃なんですが、いろんな勉強会に出ていた時に、とある方とお会いしたんです。その方のお子さんが障害をお持ちで、「先生のところはどうなの?」と聞かれました。その頃も障害のある子の受け入れはしていたんですが、自分のことは自分でできるある程度軽いお子さんだけでした。

そこで言われたのが…

「あなたが結婚して、自分の子どもに障害がない保証がありますか?自分の子どもが(障害を)持って生まれて、園探しをした時、断られたら自分だったらどう思いますか?今後、理事長からおそらくは園長になるのだから、そこまで考えられる人間になってほしい。」と。

衝撃的でした。自分の子どもが断られたら・・・と想像してみました。社会からはじかれているような、そんな思いを子どもにして欲しくないですし、選択肢がないって、寂しいじゃないですか。子どもに言うのと同じで、自分がされて嫌なことは他人にしない、っていう。逆に、自分の子どもにできることだったら他の子にもできるのでは、と思ったのがきっかけです。そういうことができる園を目指そうと。それで5年くらいかけて、勉強しました。

五本木   リアルにイメージできたっていうことが、すごく大きいですよね。園長先生がそういう思いでいてくださるっていうのは、当事者にとってありがたいです。

園長先生   どの子も、障害があろうがなかろうが可能性があるので。ネガティブなところばかり見るのではなく、できないところも工夫や考え方次第で「こういう形でならできます」と提示し、話し合いながら受け入れていきたいです。

先生は1学年5人のグループでしっかりフォロー!発達支援コーディネーターも

園長先生 職員数は最低限よりは多めに配置しています。

うちは幼稚園のシステムが他とちょっと違っていて…

  • 学年主任はクラス担任から選ぶのではなく、10~15年勤めたOGであり、かつママさんになって帰ってきた先生にお願いする。
  • 学年主任は、横須賀市がやっている発達支援コーディネーターの資格をとる勉強に行ってもらう。
  • 学年主任の下にスーパーバイザーというOGの先生をつける。
  • 過去に園長をやった先生がフォロワーとして入る。
  • 担任3人と合わせて5人グループで各学年を受け持つ。

という形をとっています。

五本木   その取り組みはすごいですね。発達支援コーディネーターの先生がいるのも珍しいですし、メンバーが揃っているという感じ。保護者にとって、大きな安心材料ですね!

勉強より人間力。卒園時の目標はみんな同じ!だけどアプローチはそれぞれ

五本木   卒園から入学は子どもにとって大きなステップ。環境も園生活とはガラッと変わるわけですが、小学校入学に向けて、幼稚園ではどんなことをしていますか?

園長先生   小学校入学に向けて、もちろん「文字」「数」、また「サイバードリーム(英語)」など、バランスよく勉強を取り入れてはいます。しかし生活習慣の部分がより大事だと思います。子どもの成長目標については、障害のあるなしで区別はなくて、山登りに例えることができると思いますが、山のてっぺんはひとつでも、登り方はいろいろ。運動が得意な子もいれば制作が得意な子もいますよね。いろんな特性があるので、無理に1本のルートでやらせずに、ひとつの目標に向けてそれぞれの道で歩んでほしいです。その点では、人間力、人としてしっかりやっていける力っていうのを教育理念として掲げています。

  • イスにすわる
  • 先生の話を聞く
  • 返事をする
  • 人の気持ちがわかる

など、当たり前のことが当たり前にできる子に育てる。そうすれば勉強など後発的でも身につくものは、身につくと思っています。もちろんすべてのゴールが同じではないので、そのお子さんに合わせた対応をしていく。そういったことが幼稚園教育の楽しさだなぁと感じます。

障害児と一緒の園生活で、心遣いが周りに育つ!

五本木   先生たちから見て、他のお子さんたちの様子ってどうですか?障害児と普段から関わり合うことで、周りのお友だちにとって何かプラスになることなど、感じられることはありますか?

園長先生   それは確実にあると思います。一番大きいのは、心遣いができるように周りが育つこと。お世話しすぎは止めますけど(笑)

苦手なことやできなかったことがあった時に、「大丈夫?」と声かけができたり手伝ってあげたりする子どもの姿を見ていると、大人では気づきにくいところまでやってくれてたりして。子どもたちには「ちっちゃい先生だね」「ありがとね」と声をかけています。

先生たちも100パーセント目が届くわけではありません。でもそれをプラスに捉えて、そういう気づける子どもたちが増えることで、力を借りることができるのは良いことだと思っています。

ここからは他の先生方も参加、先生×保護者の座談会スタート!

学年主任の先生、キャベツのクラス担任の先生に参加していただきました。


▲写真左から時計回りにsukasuka-ippo代表の五本木愛・メンバーのmisa・園長先生・担任の先生

思いやりの気持ちが育つ温かいクラス

担任の先生  いろいろなお友だちがいるので、キャベツ君に限らず他のお友だちも、それぞれ得意なこと、苦手なことがあります。キャベツ君は、お友だちとの距離感が近くなることもあるので、気持ちや行動が伝わりにくい時は、私が間に入って声掛けをすることもありますが、それで少しずついろんな関わり方が増えていったらいいなぁと思います。

学年主任の先生 キャベツ君の成長だけじゃなくって、他のお友だちも、お互いに学んで成長してほしいです。ぶつかり合うこともあるけれど、信頼関係と思いやりの気持ちが芽生え、クラスが温かい気がするんです。だからといって何でも許すのではなく、ダメなことはダメだとお互い言い合えることも大切かなと思います。
今日はキャベツ君、ちょっと様子が…ね?ママ来てたからかな(笑)

misa(メンバー・キャベツの母) いや~、もう本当にすみません!

学年主任の先生 でもキャベツ君、みんながぱぁーっと集まって、何も言わずにバラバラに散らばった本を拾ってくれて。普通でしたもんね。

五本木   やっぱりそうやって小さいうちから関わっていくって大事なんですよね。一緒にいるのが当たり前になるので、特別じゃないというか、友だちであり、困っていたら助ける、っていう普通のこと。

園長先生   自分が育った学校も、障害をもったお子さんを受け入れる学校でした。そういうのも見てきたので、大人になって考えることとか、プラスの影響もあるんですよね。今の子どもたちを見ていてもそうですが、自然と優しくしてあげられたり。

大事な存在だからこそ、時には熱くなってしまう――先生たちの思い

五本木   他にも配慮の必要なお子さんの受け入れが多い分、大変だなと思うこともあったりしますか?

担任の先生   子どもたち全体に向けて「~しましょう」と呼びかけても、その子だけどうしても他のことが気になって集中がきれ、それに他の子もつられてしまうことがあるので、私ももう少し伝え方を工夫しなくてはいけないな、と思います。

学年主任の先生  時には親子のように、本気でぶつかってしまうこともあります。我が子のような気持ちになってしまい、お互い熱くなってしまうことも。後で「もう少し違う言い方をすればよかったな」と反省することも多々あり・・・。お母さまにお話して、相談にのっていただいたり。大切な存在だし、成長して欲しいと願っています。

園長先生   去年からやっている取り組みなんですが、担任の先生は 毎年変わりますが、学年主任は子どもと一緒に進級するようにしました。そうすることで、毎年成長を感じることができて、ひとりひとりの特性を把握した上で次の担任に伝えることもできる。だからこそ、子どもへの思いも人一倍強くなるんだと思います。

五本木   それだと成長がすごくよくわかりますね!

預けたらおしまいじゃない。親としてできることを探したい、みんなにも知ってもらいたい――母の思い

misa(メンバー・キャベツの母)   うちの子は動きがあるほうだし、ただでさえ迷惑をかけてしまうので、受け入れていただけていること、預け先があることだけでも本当にありがたいです。だから少なからず、親としてできることはしなきゃいけないと思っています。預けたらおしまい、ではないので。
保護者との連携という意味でも、幼稚園の先生はよく電話をくれたり、ひまわり園との情報交換も積極的にしてくださってると思います。

学年主任の先生 お母さんが始業式の日に、他の保護者に向けて自分の子どもの障害について話をされていたのを聞いて、すごく勇気のあることだなぁと思いました。でもそれがあることで、親御さんたちにも理解していただき、お子さんへと浸透して、良かったんだと思います。

misa(メンバー・キャベツの母) 事前にうちの子はこういう子です、と伝えておくことで、ご家庭でも「今日キャベツ君が・・・」ってお子さんから話が出たときに、そういえばと思い出してもらえるかなって。何かご迷惑をかけてしまってから、「実は…」っていうかたちでは言いたくなかったんです。こんな子もいるんだっていうのを純粋に知ってもらいたいという思いが一番かな。

五本木 きっと他の保護者も、そうなのかな?とはっきりわからずモヤモヤしているより、わかっていた方が安心ですよね。

misa(メンバー・キャベツの母) 知ってくれている分、年中から一緒のママなんかは、発表会や運動会で成長を喜んでくれたり。声を掛けてもらえるのは嬉しいです。

関連記事>>【ライフハック】どうする?幼稚園と療育の併行通園[軽度の知的障害を伴う自閉症の息子の場合/横須賀]

 同じ幼稚園に通うママの声から岩戸幼稚園がわかる!?

同じく併行通園しているお子さんのママに聞いた!岩戸幼稚園を選んだきっかけと併行通園のメリット

◆先生たちの熱意と丁寧な指導で人気の幼稚園/ハッピーさん
岩戸幼稚園は地元でも人気の幼稚園。主人が岩戸幼稚園の卒園児で、今でも当時の先生がいらっしゃることもあり、ここを選びました。未就園教室からお世話になり、丁寧な指導、また熱心かつメリハリのある教育をしていただき、日々成長。保護者の方々はもちろん、先生方に出会えば一目で優しさが伝わってくる、そんな幼稚園です。ダンスが好きなようで、担任の先生と向かい合い、満面の笑みを浮かべて楽しそうにディズニーのダンスをしています。

◆発達障害の息子の成長を実感・自宅から近くの安心幼稚園/Kママさん
何かあった時の事を考えて、自宅から近くて安心なこの幼稚園を選びました。
幼稚園は多くの人と関わりを持ちながらの生活なので、発達障害がある息子には苦しく、パニックを起こすこともありましたが、それを取り除き、楽しく通えるようにと、先生方はいつも協力してくれます。お友だちとの関わりや身辺自立も少しずつ身につき、色々な気持ちが芽生え、興味関心の幅が広がるなど成長を感じています。

幼稚園と併行して通っている療育では個別の目標を立てて無理なく課題に取り組む事ができるので、自信を身につけられたと思います。困り事、つまずきがあった時など、先生に相談できる安心感が、母親の私にとっては何よりありがたい存在です。

併行通園をする事で、色々なスキルアップが少しずつではありますが確実にできていると思います。

◆細かく相談しあえる環境に感謝/misa(メンバー・自閉症のキャベツ6歳の母)
幼少期から同じ地域で同じ環境で過ごし、キャベツのことを知ってもらいたい、そして小学校・中学校となるべく学区の学校に通わせたいという思いから、家から歩いて通えるこの岩戸幼稚園を選びました。年中から通っていますが、最初は私自身が不安ばかりで、お友だちや先生に迷惑かけていないか、教室から出ていっていないか、給食は食べられているか…心配が尽きませんでした。

でも、先生方は少しでもキャベツが過ごしやすいように工夫をしてくださり、
「こんな時はどうしてますか?」
「どういう言い方が良いですか?」
「おうちやひまわり園(療育)ではどうですか?」
と、何でも聞いてくれます。

こちらも
『こうしていきたいのですが…』
『こういうことはお願いできますか』
とお伝えしながら、常に一緒に考え、相談し合える環境がとても心強いです。

また、私は年中・年長と最初の懇談会時に、他の保護者の方にキャベツの障害のことをお話しすることで、皆さんが見守ってくれたり、時には助けてくれたりと、そのあたたかさに感動。周りのお友だちにも支えられ成長することができています。

健常のお子さんを持つママたちに、ずばりキャベツとの園生活について直撃!

◇障害を意識せずフォローしあえる子どもたち/ゆめゆめボールさん
入園前にキャベツ君の障害を聞いた時、当時3歳になったばかりの娘に何と説明したらいいか悩みました。でも、そんな心配は全く必要ありませんでした。娘にとってキャベツ君はキャベツ君。他の障害があるお子さんに対しても特に気にしていないようです。娘の中では、好きなTV番組の中に出てくる「みんなちがって、みんないい」精神なのかな。

キャベツ君のお母さんがいつも明るく振る舞っているのも、子どもたちが意識しない要因だと思います。子どもは常に親を見ていますから、キャベツ君のお母さんと自分の親のやり取りを見て、そのまま感じているのでしょうね。

園行事など見ていると、子ども同士がフォローしているのをよく見かけます。先生方の指導もあると思いますが、そういうことを教えなくてもできる子、それを見て真似てできるようになる子。いろんな子がいて、その子なりに、いろんなことを経験して感じて、親も子も成長できる場であるといいなと思います。

◇「優しくしてあげましょう!」と言わなくたって自然なお友だち関係は築ける!?/なのさん
幼稚園は子どもたちが一番はじめに経験する集団の場。この時期にいろいろな子どもと関わることで、自然といろいろな性格や個性を受け入れることができるように思います。

私はキャベツ君に障害があることをキャベツママから幼稚園の集まりで聞いて知りましたが、自分の子どもには特に話していません。でも、夏休みにおうちに遊びに行かせてもらってから、園以外でもよく遊ぶようになり、今ではすっかり仲良しなお友だち。

私自身も学生の頃、同じクラスに障害のある子がいました。先生から「困っていたら助けてあげるように。」「優しくしてあげましょう。」と話がありましたが、かえって自然な友達関係は築きにくかったような記憶があります。

今年度からは弟も幼稚園に通うようになり3人で喧嘩しながらも仲良く遊んでる姿を見ると、お互いに許したり譲ったり、お互いを思いやっていて親の私が感心してしまうほどです。その中でも、やはりキャベツママのサポートの仕方や話し方に勉強させてもらうことが多く、間に入ってその場を穏やかにしてくれたりするのでお母さんのサポート力も改めて大事だなと感じました。

私も子どもたちもキャベツ君やキャベツママが大好き。これからも楽しくお付き合いできるように時にはお母さん同士で話をしながら、いい環境を作っていけたらなと思います。

岩戸幼稚園の基本情報

〒239-0844
横須賀市岩戸3-37-5
TEL/046-849-1300
FAX/046-849-8700
認可定員/210名(年長・年中・年少各3クラス)
教職員/36
保育時間/平常保育→10:00〜14:00
短縮保育→10:00〜13:00
半日保育→10:00〜11:00
昼食/毎週 月・火・木・金は給食
毎週 水はお弁当持参
園バス・お預かりあります。

sukasuka-ippo代表・五本木愛の視点

園長先生とお会いして、まず驚いたのが、園長先生がお若いこと!私自身の勝手な先入観で園長先生といえばある程度年齢を重ねた方と思ってしまっていたため、これには本当にびっくりしてしまいました。しかし、色々とお話を伺う中で、若さ溢れるパワーと柔軟な発想、そしてしっかりとした理念をお持ちになって園を経営されているのがよくわかりました。実際、岩戸幼稚園では手帳の有無にかかわらず、発達障害や自閉症などの配慮が必要なお子さんを受け入れていらっしゃいます。

子どもの個性・特性は様々、保護者の願いも様々。正解はないのかもしれませんが、保護者と園とが連携を深め、双方が協力体制をしっかりと持つことで、ひとりひとりに合わせた対応のヒントが見えてくるのかもしれません。そういう意味で、この岩戸幼稚園では、保護者も園も一緒になって子どもと向き合い、試行錯誤を繰り返し、その結果をひとつひとつ繋げていくことで子どもの成長を支えているのだなと感じました。

reikoの感想メモ

とにかく、お友だちがキャベツの行動を理解していて、こうすれば納得してくれる、こうすれば怒ってしまう、この場合はこういう対応、などよく分かっていることに驚きました!他の子に少し迷惑をかけたとしても、みんなとても寛大に受け入れていて、先生は「○○くん、嫌な気持ちになったよ、謝ろうね」「それは良くないよ」など、ひとつひとつに声をかけていらっしゃいました。学年主任の先生の「勉強会に行かせてくれるなど、園長がたくさんの学びの機会をくれるんです」という言葉がとても印象的でした。

2016.12
取材/ 五本木 愛・misa・reiko
写真・加工/ misa・reiko・ゆっぴー
テープ起こし/ yoko・ゆかねこ
文・構成/ゆかねこ・takeshima satoko

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