ライフハック Kyoko Aoyagi | 高機能自閉症

【ライフハック】どうする、小学校就学!?支援級or通常級、そして就学までの流れ[横須賀市在住・自閉症のウチの子の場合]

投稿日:2016-06-10 更新日:

目次

保育園、療育のひまわり園では関係のなかった学習…。しかし、学校となるといよいよ学習をまず念頭に置かなければなりませんね。今、幼稚園・保育園の年長のお子さんは、まさに就学に向けての行動を開始する時期です。

娘は2歳半で自閉症・それに伴う軽度の知的障害(当時IQ59)と診断されました。昨年がちょうど就学を考える時期であり、結果的にちょっと異例な小学校就学を成し遂げましたので、親としてどんな思いで就学を考えたのかも交えながら、就学までの流れを整理してご紹介したいと思います。

※就学前の発達検査でIQ87となったので、現在は知的障害を伴わない自閉症です。

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まず基本となるのは親としての希望

まず、教育委員会との面談でも真っ先に聞かれるのは、親としてどうしたいか…

私が考えたのは以下の3点。

  • できるだけ通常級で学校生活を送らせたい。
  • 基本的に見守りつつ、必要であれば適切なサポートを受けさせたい。
  • 両親共働きのため、就学とともに学童or放課後デイも考慮しなければならない。(当時在籍していた保育園と同じ建物に学童&放課後デイもあり、できれば障害児を受け入れてくれるそこに通わせたい)

【就学までの流れ】(昨年、2016年度入学を控えて)

横須賀市療育相談センターひまわり園の園児対象に教育委員会の就学説明会[2015年5月下旬]

  • 就学までの流れや支援学校、支援学級の説明を受ける。
  • 翌日、教育委員会・支援課の担当者から連絡を受け、面談日が確定。
    (面談、学校見学希望は、教育委員会から学校へ連絡が必須とのことで早々の面談を希望)

教育委員会・支援課の担当者と1回目の面談[2015年6月中旬]

  • 希望の進路を伝える(娘の場合、障害程度が軽度なので、できるだけ通常級にいさせたい)
  • 見学希望の学校へ連絡依頼(学区の小学校、学区ではないが徒歩圏内の小学校、そして送迎必須だが、在籍している保育園の近くの小規模小学校の3校)

支援学級入級の場合、またはその他下記の承認事由がある場合は、指定学区を変更することができます。

入学前に教育委員会から書面が届くので、必要事項を記入して提出しましょう。

横須賀市立小・中学校指定変更就学(他学区からの就学)承認基準(外部リンク)>>https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8320/shiteihenkou.html

教育委員会から連絡[2015年6月下旬]

  • 教育委員会から見学希望の学校に一報入れたので学校見学を開始してもよいとの連絡を受け、直接学校へ連絡し見学予約を取る。
  • 7月下旬になると夏休みになるので、上旬に支援級・通常級両方の見学予約を取る。

1日で3校全部見学[2015年7月上旬]

候補01.学区の小学校 [登校・朝の集まり~2時間目途中までを見学]

学区内であるだけあって、家から一番近くもちろん徒歩圏内。入学してしばらく付き添えば1人で登校できる…。しかし、学校周辺に大規模マンションがどんどん新築され、同時に、学校も校舎を増設し、大規模小学校に。そのため支援対象児の人数も多く、支援級が確立されているため、まずは登校後、そのまま支援級に向かい、自分の荷物も支援級に置いて、朝の集まりも支援級単位。基本的な居場所は支援級となり、交流できる教科によって通常級へ支援教諭や介助員と教科書を持って移動して行くというのが基本。(通常級も4-5クラスあり、学校の規模としてはとても大きい部類)

そして、感動するほど支援が手厚い!!先生、介助員がほぼマンツーマンで付いてくれる!

…が、娘はここまでしてもらわなくてもいい。手厚さを希望しているわけではない。

さらに、考えなければならない学童について、学校内に学童があるのだが、空きもなく、「障害児は難しいかも」という話で、保育園と同じ場所にある学童に行くには移動支援が必須。

手厚い支援級としては良いが、娘の居場所はここではないかなと確信。

・・・

候補02.学区ではないが、娘の通う保育園に近い小規模小学校[3・4時間目~給食までを見学]

娘の通う保育園の近隣ということもあり、保育園のイベント(運動会、クリスマス会、卒園式)は全てこの小学校で開催されているため、親としてもなじみの深い学校。

小規模校で、6年生を除く学年は1学年1学級。支援学級の部屋はあるものの、支援対象児童も使う多目的な自習スペースといった印象。となると、支援対象児童は一体何処へ…?どうやら全ての児童が基本的に通常級で授業を受け、それ以外の時間も通常級と一緒に過ごしている様子。障害を持つ子も一緒に授業を受けていて、支援教諭はその児童の特性や教科によって付いたり付かなかったり。

1年生の算数が4時間目にあり、個別指導をしているというので見学。先ほどの自習スペース的な教室で児童に合わせた指導をしていて、なんだか楽しそう!そして、保育園から近いこともあり、生徒の中にも知った顔が多く、それだけでとても安心。

もちろん学童の心配はない。近いし、きっとここに入学する子は多いから、クラスの半分は同じ保育園のお友だちであることは間違いなく、さらにそのほとんどが学童も一緒に行くのかな!?と、この時点で気持ちはほぼこの学校に決定!

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候補03.学区ではないが徒歩圏内の小学校[昼休み~4・5時間目を見学]

1-2年生の間は、支援教諭がサポートしながら交流級で生活・授業を受け、教科が増え学習が一気に難しくなる3年生から支援級で個別授業・生活を開始するというスタイル。もちろん児童の特性に合わせて、交流級で学習できそうな教科は、交流級へ。娘の通う保育園から2番目に近い小学校なので、上級生にはちらほら顔のわかる子もいて、見学していると寄ってきたり声をかけられる。娘が就学した際には、保育園から数人は一緒になるだろう。通常級は2クラス、同じ保育園の子はクラス2-3人となる計算。

学校内に学童はない。学校から道路を挟んで向かいに学童があるが、放課後デイはないので障害児を受け入れてくれるかは不明。そして、保育園と同じ場所にある学童に行くには移動支援が必須。

・・・

…ということで、全ての学校を主人と2人で見学し、ある結論に達する。

学区外だけど、保育園近隣の小規模小学校へ就学させたい!

 

教育委員会・支援担当者によるモニタリングと併行通園の保育園へ聞き取り[2015年7月下旬]

  • ひまわり園に在籍してる場合、教育委員会の担当者が娘の様子をモニタリングして、娘の様子をみたり先生から聞き取りをしてくれる。
  • 同時に保育園にも聞き取りの電話があったとのこと。
  • ひまわり園に在籍していない子は、指定された日に指定された場所(学校や施設等)に集まりモニタリングがある。(9月末ごろ)

教育委員会・支援課の担当者と2回目の面談[2015年9月下旬]

  • 担当者がモニタリング・聞き取りをした結果と、保護者が学校見学をした上での希望を照らし合わせて就学先を決定。

この際、担当者からは災害時の対応や地域交流を重んじて候補01の学区の小学校を勧められた。また、通常級に在籍したいという希望に対しては、障害程度から考えると、1-2年生の間は通常級でも大丈夫かもしれないが、3年生以降は難しさが出てくることが予想される。そのまま卒業まで通常級でいけるかもしれないが、始めから支援級にしておいたほうがよいのでは…と提案された。

そこで、冒頭の親としての希望を再度、伝える。

  • できるだけ通常級で学校生活を送らせたい。
  • 基本的に見守りつつ、必要であれば適切なサポートを受けさせたい。
  • 両親共働きのため、就学とともに学童or放課後デイも考慮しなければならない。(当時在籍していた保育園と同じ建物に学童&放課後デイもあり、できれば障害児を受け入れてくれるそこに通わせたい)

これらを満たすには、候補02の学区ではないが娘の通う保育園に近い小規模小学校であることを希望。

以上の話し合いを経て就学先が決定!

  • 学校への送迎は、自立登校ができるまで保護者が行うことを条件とする。
  • 通常級or支援級については、一応、支援対象としておいたほうが支援教諭や介助員の配置の目安となるということで、支援級としたが、生活や授業については特別なことがない限り、通常級で行うということにした。

ということで、本来、1-2月ごろに3回目の面談があるのだが、2回目で面談終了。

 

学校へ行こう週間の期間中に、娘を連れて学校見学[2015年10月-11月]

同じひまわり園に通う子のママさんが迷っているというので、一緒に候補01の学区の小学校候補03の学区ではないが徒歩圏内の小学校に見学へ。そのママさんは結局、後者の学校に心を決めた。

そして、就学が決まっている候補02の小学校へは、開放日がちょうど土曜日だったこともあり、娘と一緒に見学に行った。

娘に聞くと小学校といえばここしか知らないので、この学校へ入るつもりでいたとのこと。

就学前健康診断[2015年12月上旬]

  • 学区の小学校で健康診断を受けるようにとの案内が11月初めに市から送付される。

どうせなら決まっている就学先で健康診断を受けたいと思い、電話で相談すると「どこで受けても構わない」という回答だったので、本来の学区の小学校と就学予定の小学校へ健康診断を受ける場所を変更する旨を連絡。就学先の小学校は小規模小学校なので、合同で行われている総合福祉会館で保育園の友だち連中と健康診断を受けることになった。

  • 視力検査はその場の雰囲気に圧倒され、できずに終わる。
  • 最後に、就学先の校長先生が見えていたので、親としての希望を話して終わり。

※特別支援学校へ入学する児童は、就学先で受ければいいので、学区の健診には行かなくてよい。障害児が健常児に混ざって健診を受けるのは何かと大変。

参考記事>>【ライフハック】障害児の就学前健診、不安はちゃんと伝わる!/横須賀

学童・放課後デイの面談[2015年12月中旬]

  • 就学先が決まらないと動けなかった学童・放課後デイの申し込み。

保育園と同じ建物内にあることもあり、よく覗いたり話を聞きに行ったりできたので、出遅れることなく動けた。

ここは、学童と放課後デイが融合していて、保育園から小学校入学までの流れを考えると娘にとっては理想なデイサービス。受給者証があれば、デイサービスとして利用できるため料金が学童と比べると1/5程度の利用料金となる。

  • 受給者証取得のため、障害福祉課に提出するサービス等利用計画書を作成

これについては、ひまわり園や利用する事業所のソーシャルワーカーに作成を依頼することもできるが、時間がかかるのとやりとりが多いので、ここは自分自身でセルフプランを作成することにする。

放課後デイのサービス等利用計画書完成[2015年12月下旬]

  • 受給者証取得のために障害福祉課に提出する書類が完成。
  • デイの担当者のOKも出て、障害福祉課に年明けに面談のアポを取る。

障害福祉課の地域担当者と面談[2016年1月中旬]

  • 療育手帳も取得しており、受給者証も取得できているため、問題なくサービス利用の許可が下りる。

就学前発達検査[2016年2月上旬]

  • 横須賀市療育相談センターで就学前発達検査を受ける。

結果は予想外のIQ87となり、知的障害からは外れる。(IQ75以上)
そうなると、療育手帳が取得ができないとのことで、嬉しい半面、放課後デイのための受給者証取得が難しくなる。

しかし、自閉症はあるので精神科医の診断書があれば、療育手帳の取得ができるとのことで、精神科医の診察後、診断書を作成してもらう。

小学校での就学説明会[2016年2月中旬]

  • 就学先の学校へ説明会の参加。

就学に必要な道具類については保育園で使っているものをほぼ使えそうで、それほど慌てずに済んだ。

 

支援シートの作成[2016年2月下旬]

  • 教育委員会の面談で渡される黄色いファイルの支援シートの作成を作成するにあたり、療育のひまわり園、普段通っている保育園に申し送りを書いてもらう。そのほか、保護者の希望や子どもの生育歴などは自分で記入する。

小学校での個別面談[2016年3月上旬]

  • 支援対象児童は、どのように学校生活を送るかなどを学校側と事前に話し合う。
  • それぞれの申し送りが記載された支援シートも提出。

まずは、通常級で教科書もみんなと同じでということでスタートさせることに決定。

入学式[2016年4月上旬]

  • 1年1組在籍となり、みんなと一緒に入学式。

クラスの半分以上が同じ保育園で、娘も親も安心…

運動会も終わり、いよいよ本格的に授業スタート[2016年6月現在]

知的障害から外れたといっても、授業についていくのは少し大変そうということで、国語と算数の授業については通常級よりも先取りして予習することで自信がつくだろうという先生からの提案で、毎回ではないがほかの支援対象児童と一緒に個別指導をしてもらうことに。娘はその授業も楽しい!と言っているのでしばらく経過観察。

…と、ここまでが就学までの流れでした。

横須賀市の場合、学校見学等を経て教育委員会との面談を3回ほどするようです。双方の意見や提案を照らし合わせ1-2月末に就学先を決定することになります。

 

ワンポイントアドバイス

支援級だけでなく通常級も見学。徒歩圏内の別の学校も…

これから学校見学される方は、支援級はもちろん交流する通常級、そして学区が一番良いのですが、徒歩圏内の別の学校も見学してみてはいかがでしょう?

見学する学校に見学予約をする際には、支援級での勉強の様子を見学したい、支援級の児童が交流級にいる様子をみたいなど具体的に伝えるのがいいでしょう。

先生で就学先を決めるのはやめましょう。

学校の先生は数年単位で異動します。見学の際に、たとえどんなに素晴らしい先生に出会ってしまっても入学と同時に異動かもしれません。

在籍中の兄姉への対応

兄姉がすでに就学予定の学校に在籍している場合は、弟妹が支援級に入学することについてお兄ちゃんお姉ちゃんの気持ちを事前に聞いておき、家族で話し合っておくことも大切です。

教育委員会からの提案はやはり的を得ている!

教育委員会から提示される就学先は、やはりプロの意見。もちろんその時に通っている幼稚園や保育園、療育の現場とも情報交換をして導き出されたものなので、やはり的を得たものと私自身は感じました。

もし、思っていたことと違ったとしても、教育委員会の意見も参考にしながら、じっくりと検討してください。

教育委員会からの提案と自身の希望が大きく乖離していると感じた場合は…

特にお子さんが知的障害を伴う自閉症であり、支援級or通常級、支援学級or支援学校という選択肢で悩まれているような場合は、sukasuka-ippoでも取材に伺った『筑波大学附属久里浜特別支援学校』の教育相談を受けるなど、専門機関に客観的な意見(セカンドオピニオン)を求めるというのもひとつの方法だと思います。

詳しくはこちら>>【取材File】筑波大学附属久里浜特別支援学校

決断が必要な選択をするときは両親揃って面談に!

2-3回目の面談に進み、就学先をいよいよ選ぶといった局面で、ウチのように通常とは違う選択をする場合は、両親揃って面談に臨むと、教育委員の担当者にとっても安心のようです。母親だけの意見ではなく、両親共通の意見だということが伝わるからかもしれませんね。

私の場合は、1回目の面談で既に学区外の小学校を希望する旨を伝えたのですが、「それはご主人も同じお考えですか?送迎にはお父様の出番もあるかもしれませんが、協力を得られますか?」など、母親1人の考えではないことを頻繁に確認されました。

支援級or通常級、支援学級or支援学校、ある程度決断が必要な場合はご両親揃って面談に臨まれるとベストです。

[補足情報]特別支援教育奨励費制度って??

もしかすると、噂で聞いたことがあるかもしれません。

支援級に在籍することが決まると支援級と交流級それぞれに学用品を置いておかなくてはいけないので2セットずつ揃えなくちゃいけないとか助成金が出る!?…というような話。

これは、年度や学校によっても違うのかもしれませんし、入学前に案内がある就学支援金制度では該当しなくても、支援教育奨励費では該当するかもしれません。支援教育奨励費は4月に支援級に就学した児童を正確に把握してから受給の対象や条件が決定されるので、教育委員会や学校に問い合わせても、ある時期にならないとはっきりとした回答は得られません。

うちの場合は、入学後の5月上旬に案内が学校からきました。(養護学校は入学前の就学説明会で案内があるようです。)

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支給の対象になるかどうかはわかりませんが、とりあえずこれから就学のために買い揃える学用品はもちろん、ランドセル購入時の領収書まで、念のため、領収書は全て捨てずに保管しておくことをお勧めします。

2016.06

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Kyoko Aoyagi

Kyoko Aoyagi

大学では美術を学び、画商として飛び回っておりました。娘は自閉症。五能より単能!何か得意なモノを見つけて、堂々とした人生を歩ませたい。

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